Roxette/『Pearls Of Passion』 [CD]
懐かしいバンドの久々の新作に関するニュースが飛び込んできた! スウェーデン出身の男女二人組の Roxette が2001年の『Room Service』以来となる通算9枚目のスタジオ・アルバム『Charm School』を来年2月にリリースするらしい。詳しくは HMV の紹介をご覧頂くとして、1980年代後半から1990年代にかけて活躍したバンドの1つである Roxette が、久々にふたり揃って取り組んだアルバムとあって大いに期待が膨らんでしまう。
本当に久しぶりに Roxette の名前を聞いたので、今日は1986年にリリースされたデビュー盤の『Pearls Of Passion』を引っ張り出してきた。
このアルバムより1988年にリリースされた2ndアルバムの『Look Sharp!』がデビュー盤と思われがちだが、Roxette の実質的なデビュー盤はこちらが先で、『Look Sharp!』以降のヒットを受けて、1997年にようやくスウェーデン以外の国でもこの『Pearls Of Passion』はリリースされた。
オリジナルの『Pearls Of Passion』は全12曲で50分弱のアルバムだったが、1997年にリイシューされた際に多くのボーナス曲を追加し、全20曲で約75分の長尺アルバムに生まれ変わった。この時のボーナス曲には『It Must Have Been Love』のオリジナル版や各種のデモ、ミックス違いが収録された。
デビュー盤の『Pearls Of Passion』はスウェーデンのアルバム・チャートで最高2位を記録し、ここに収められた12曲は『Voices』を除き全て Roxette のメンバーである Per Gessle が作った曲で、デビュー盤からいきなりその作曲能力の高さを証明していた。
Per Gessle が関わっていない『Voices』はもう一人のメンバーである Marie Fredriksson が関わった曲なので、実質デビュー盤に収められた12曲は全て Roxette のふたりによる曲が並んでいたことになる。
Roxette のバンドとしてのかたちはこのデビュー盤で早くも確立され、男女ふたりがボーカルを分け合うスタイルには何ら違和感がない。同じスウェーデン出身の ABBA に通じる親しみやすいメロディを持った曲が多かった。
デビュー盤からは合計4枚のシングルがカットされた。1stシングルの『Neverending Love』はスウェーデン・チャートで最高3位を記録と、新人バンドの1stシングルとしては上出来の結果をマーク。続く2ndシングルの『Goodbye To You』は最高9位、3枚目のシングル『Soul Deep』は最高18位を記録し、4枚目のシングル『I Call Your Name』は残念ながらチャートインを果たせなかったが、デビュー盤に未収録の『It Must Have Been Love (Christmas For The Broken-Hearted)』が1987年にシングルとしてリリースされ、スウェーデン・チャートで最高4位を記録した。
後に映画『Pretty Woman』に使われ、全米チャートで No.1 を記録し、世界中で大ヒットを記録した『It Must Have Been Love』は、1987年時点で既にローカル・ヒットしていたが、長いこと Roxette のアルバムには未収録で、1997年にリイシューされたこのデビュー盤のボーナス曲にようやく収録された。
デビュー盤でプロデューサーを務めた Clarence Öfwerman の弾くキーボードの音がいかにも1980年代のサウンドを感じさせ、デビュー盤のジャケットや各シングルのジャケットに写る Roxette のふたりの髪型にも垢抜けない印象が大いに感じられるが、曲の親しみやすさの点では文句のつけようがない。
来年2月にリリースされる待望の新作でも Marie Fredriksson の伸びやかなボーカルが聴けることに期待したいし、何よりあの思わず口ずさみたくなるようなメロディが復活していることに大いに期待したい。
Pearls Of Passion
Soul Deep
Secrets That She Keeps
Goodbye To You
I Call Your Name
Surrender
Voices
Neverending Love
Call Of The Wild
Joy Of A Toy
From One Heart To Another
Like Lovers Do
So Far Away
【1997 Bonus Tracks】
Pearls Of Passion
It Must Have Been Love (Christmas For The Broken-Hearted)
Turn To Me
Neverending Love (Tits & Ass demo / 1986)
Secrets That She Keeps (Tits & Ass demo / 1986)
I Call Your Name (Montezuma Demo / 26.07.86)
Neverending Love (Frank Mono-Mix / 1987)
I Call Your Name (Frank Mono-Mix / 1987)
本当に久しぶりに Roxette の名前を聞いたので、今日は1986年にリリースされたデビュー盤の『Pearls Of Passion』を引っ張り出してきた。
このアルバムより1988年にリリースされた2ndアルバムの『Look Sharp!』がデビュー盤と思われがちだが、Roxette の実質的なデビュー盤はこちらが先で、『Look Sharp!』以降のヒットを受けて、1997年にようやくスウェーデン以外の国でもこの『Pearls Of Passion』はリリースされた。
オリジナルの『Pearls Of Passion』は全12曲で50分弱のアルバムだったが、1997年にリイシューされた際に多くのボーナス曲を追加し、全20曲で約75分の長尺アルバムに生まれ変わった。この時のボーナス曲には『It Must Have Been Love』のオリジナル版や各種のデモ、ミックス違いが収録された。
デビュー盤の『Pearls Of Passion』はスウェーデンのアルバム・チャートで最高2位を記録し、ここに収められた12曲は『Voices』を除き全て Roxette のメンバーである Per Gessle が作った曲で、デビュー盤からいきなりその作曲能力の高さを証明していた。
Per Gessle が関わっていない『Voices』はもう一人のメンバーである Marie Fredriksson が関わった曲なので、実質デビュー盤に収められた12曲は全て Roxette のふたりによる曲が並んでいたことになる。
Roxette のバンドとしてのかたちはこのデビュー盤で早くも確立され、男女ふたりがボーカルを分け合うスタイルには何ら違和感がない。同じスウェーデン出身の ABBA に通じる親しみやすいメロディを持った曲が多かった。
デビュー盤からは合計4枚のシングルがカットされた。1stシングルの『Neverending Love』はスウェーデン・チャートで最高3位を記録と、新人バンドの1stシングルとしては上出来の結果をマーク。続く2ndシングルの『Goodbye To You』は最高9位、3枚目のシングル『Soul Deep』は最高18位を記録し、4枚目のシングル『I Call Your Name』は残念ながらチャートインを果たせなかったが、デビュー盤に未収録の『It Must Have Been Love (Christmas For The Broken-Hearted)』が1987年にシングルとしてリリースされ、スウェーデン・チャートで最高4位を記録した。
後に映画『Pretty Woman』に使われ、全米チャートで No.1 を記録し、世界中で大ヒットを記録した『It Must Have Been Love』は、1987年時点で既にローカル・ヒットしていたが、長いこと Roxette のアルバムには未収録で、1997年にリイシューされたこのデビュー盤のボーナス曲にようやく収録された。
デビュー盤でプロデューサーを務めた Clarence Öfwerman の弾くキーボードの音がいかにも1980年代のサウンドを感じさせ、デビュー盤のジャケットや各シングルのジャケットに写る Roxette のふたりの髪型にも垢抜けない印象が大いに感じられるが、曲の親しみやすさの点では文句のつけようがない。
来年2月にリリースされる待望の新作でも Marie Fredriksson の伸びやかなボーカルが聴けることに期待したいし、何よりあの思わず口ずさみたくなるようなメロディが復活していることに大いに期待したい。
Pearls Of Passion
Soul Deep
Secrets That She Keeps
Goodbye To You
I Call Your Name
Surrender
Voices
Neverending Love
Call Of The Wild
Joy Of A Toy
From One Heart To Another
Like Lovers Do
So Far Away
【1997 Bonus Tracks】
Pearls Of Passion
It Must Have Been Love (Christmas For The Broken-Hearted)
Turn To Me
Neverending Love (Tits & Ass demo / 1986)
Secrets That She Keeps (Tits & Ass demo / 1986)
I Call Your Name (Montezuma Demo / 26.07.86)
Neverending Love (Frank Mono-Mix / 1987)
I Call Your Name (Frank Mono-Mix / 1987)
2010-12-20 15:00
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コメント(4)
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今でこそ輝いている北欧系ですが(と、勝手に思い込んでいるのは私だけ?)、思い起こせばこの頃から伏線はあったのですね。
by seawind335 (2010-12-21 00:32)
北欧系で世界的にメロディアスな曲が親しまれる存在になったのがABBA、次いでRoxetteだったと思います。でも、この2つのバンド以外にポップで親しみやすいメロディの曲を作るバンドは、そういないと思うのですが…? ^^;
by MCMLXV_65 (2010-12-21 01:13)
スミマセン、「今輝いている北欧系=メロハーバンド」です。少々、マニアックでした・・・・(^_^;)
by seawind335 (2010-12-21 23:50)
やはり「メロハーバンド」のことだったんですネ。RoxetteやABBAとはジャンル的にちょっと違いますので、私もちがうかなぁ~と思っていたので…。でも、二晩続けてコメント下さいましてありがとうございました! ^^
by MCMLXV_65 (2010-12-22 00:07)