Lisa Stansfield/『The Moment』 [CD]
デビュー盤以来のレーベル BMG/Arista を離れ、ZTT と契約した Lisa Stansfield が2004年にリリースした通算6枚目のスタジオ・アルバム『The Moment』は、最近ようやく手に入れたアルバムだった。
ここには Prefab Sprout の1984年のシングル『When Love Breaks Down』のカバーを含む11曲が収められ、アルバムのプロデュースは ZTT レーベルの創設者のひとり、Trevor Horn が務めていた。
Lisa と Trevor Horn という組合せは意外に思えたが、アルバムに収められた11曲は Lisa のソウルフルなボーカルを活かしたバラードやミドルテンポの曲が大半を占めていた。Trevor Horn はタイトル曲『The Moment』のライターのひとりとして関わり、その他の曲でもベースやキーボードを弾いていた。
このアルバムからは『Treat Me Like A Woman』や『If I Hadn't Got You』『He Touches Me』がシングル・カットされたが、残念ながら全盛期に比べるとそれ程ヒットしたとは言えない結果だった。
だが『The Moment』にはバラードにいい曲があり、中盤に収められた『Lay Your Hands On Me』は Lisa の音域の広さを活かしたボーカルがとても素晴らしい曲で、なぜこの曲がシングルに選ばれなかったと思えるほどだった。
タイトル曲の『The Moment』は序盤に Lisa のボーカルがフューチャーされているが、Trevor Horn が関わった曲らしくビートを少し強調した曲になっている。だが、あくまでもメインは Lisa のボーカルで、その伸びやかな声はビートに埋もれることなく、よりくっきり鮮明な印象を受ける。
このアルバムはベスト盤『Biography: The Greatest Hits』で BMG/Arista 時代を総括した後にリリースされたが、その当時はあまり話題にならず、また大きなヒットをしたシングルもなかったので、Lisa のキャリアでほとんど見過ごしていたアルバムだった。
リリースされていることも数年前に知ったほどだが、ジャケットに写る Lisa の画像もそれまでのアルバム・ジャケットにあった Lisa に比べると正直魅力に欠ける画像だった。
輸入盤を安く手に入れる機会があり、ようやく通して聴いた『The Moment』の印象は全盛期に及ばないものの、Lisa のボーカル・ワークが堪能できるいいアルバムだった。
思えば Trevor Horn は 1990年代に Seal という男性ボーカルを手掛け、その時もソウルフルな Seal の魅力をひき出していた。その女性版がこの『The Moment』にあったのかと今さらながらに気づいた。
『The Moment』の終盤に登場するストリングスのアレンジが Lisa のボーカルと見事にマッチしている『Love Without A Name』は、このアルバムで好きな曲のひとつだ。この曲で Trevor Horn はバック・ボーカルとしてもクレジットされていた。
『The Moment』はホーン・セクションや Trevor Horn のキーボードが賑やかな『Takes A Woman To Know』で終わるが、個人的には『Love Without A Name』のしっとりとした雰囲気で締め括って欲しかったとも思った。
The Moment
Easier
Treat Me Like A Woman
When Love Breaks Down
Say It To Me Now
He Touches Me
Lay Your Hands On Me
The Moment
If I Hadn't Got You
Take My Heart
Love Without A Name
Takes A Woman To Know
ここには Prefab Sprout の1984年のシングル『When Love Breaks Down』のカバーを含む11曲が収められ、アルバムのプロデュースは ZTT レーベルの創設者のひとり、Trevor Horn が務めていた。
Lisa と Trevor Horn という組合せは意外に思えたが、アルバムに収められた11曲は Lisa のソウルフルなボーカルを活かしたバラードやミドルテンポの曲が大半を占めていた。Trevor Horn はタイトル曲『The Moment』のライターのひとりとして関わり、その他の曲でもベースやキーボードを弾いていた。
このアルバムからは『Treat Me Like A Woman』や『If I Hadn't Got You』『He Touches Me』がシングル・カットされたが、残念ながら全盛期に比べるとそれ程ヒットしたとは言えない結果だった。
だが『The Moment』にはバラードにいい曲があり、中盤に収められた『Lay Your Hands On Me』は Lisa の音域の広さを活かしたボーカルがとても素晴らしい曲で、なぜこの曲がシングルに選ばれなかったと思えるほどだった。
タイトル曲の『The Moment』は序盤に Lisa のボーカルがフューチャーされているが、Trevor Horn が関わった曲らしくビートを少し強調した曲になっている。だが、あくまでもメインは Lisa のボーカルで、その伸びやかな声はビートに埋もれることなく、よりくっきり鮮明な印象を受ける。
このアルバムはベスト盤『Biography: The Greatest Hits』で BMG/Arista 時代を総括した後にリリースされたが、その当時はあまり話題にならず、また大きなヒットをしたシングルもなかったので、Lisa のキャリアでほとんど見過ごしていたアルバムだった。
リリースされていることも数年前に知ったほどだが、ジャケットに写る Lisa の画像もそれまでのアルバム・ジャケットにあった Lisa に比べると正直魅力に欠ける画像だった。
輸入盤を安く手に入れる機会があり、ようやく通して聴いた『The Moment』の印象は全盛期に及ばないものの、Lisa のボーカル・ワークが堪能できるいいアルバムだった。
思えば Trevor Horn は 1990年代に Seal という男性ボーカルを手掛け、その時もソウルフルな Seal の魅力をひき出していた。その女性版がこの『The Moment』にあったのかと今さらながらに気づいた。
『The Moment』の終盤に登場するストリングスのアレンジが Lisa のボーカルと見事にマッチしている『Love Without A Name』は、このアルバムで好きな曲のひとつだ。この曲で Trevor Horn はバック・ボーカルとしてもクレジットされていた。
『The Moment』はホーン・セクションや Trevor Horn のキーボードが賑やかな『Takes A Woman To Know』で終わるが、個人的には『Love Without A Name』のしっとりとした雰囲気で締め括って欲しかったとも思った。
The Moment
Easier
Treat Me Like A Woman
When Love Breaks Down
Say It To Me Now
He Touches Me
Lay Your Hands On Me
The Moment
If I Hadn't Got You
Take My Heart
Love Without A Name
Takes A Woman To Know
2011-03-10 13:00
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