Van Halen／『Van Halen II』

あまり収録時間の長くないアルバムを聴きたいと思い探していたところ、この Van Halen の1979年にリリースした2ndアルバムを見つけた。このアルバムは1分にも満たないインストルメンタルの『Spanish Fly』を含む全10曲で、収録時間は32分。久しぶりに10曲を通して聴いて、ジメッとした雰囲気が多少和らいだ。

ここにある10曲は1曲目の『You're No Good』が1963年にリリースされた Dee Dee Warwick のカバーである以外、Van Halen のメンバー4人による共作曲で構成されている。

アルバム唯一のカバー『You're No Good』は1974年に Linda Ronstadt によるカバーもあり、このときは1975年2月に全米シングル・チャートで No.1 も記録した。Dee Dee Warwick のオリジナルも、No.1 になった Linda Ronstadt のバージョンも聴いたことがない『You're No Good』だが、Van Halen のバージョンは Eddie のギターが David Lee Roth のボーカルに最後まで絡みつき、途中に Ediie のソロもしっかり入っている。

この2ndアルバムに収められた曲の多くは1年前にリリースされたデビュー盤の頃に既にあった曲のようで、2曲目の『Dance The Night Away』だけがこの2ndアルバムのレコーディング時につくられた曲らしい。

カップリングに『Outta Love Again』を収め『Dance The Night Away』はアルバムから1stシングルとしてカットされ、全米チャートではデビュー・シングル『You Really Got Me』の最高36位を上回る最高15位を記録し、Van Halen のオリジナル曲として初のヒットをマークした。

デビュー盤に続いて Ted Templeman がプロデュースしたこの2ndアルバムは、全米チャートで Top10 入りも果たして最高6位を記録。北米エリアでの売上はデビュー盤の半分だったが、それでもアメリカだけで500万枚のセールスを記録した。

『Dance The Night Away』に続いてシングルは、デモ当時に『Bring On The Girls』と呼ばれていた2ndアルバムの最後を締め括る『Beautiful Girls』がB面に『D.O.A.』を従えてカットされた。こちらは全米チャートで残念ながら最高84位しかマークできなかった。

ヒット曲が多いアルバムではないが、デビュー盤の路線を踏襲し、ギター好きには『Spanish Fly』という新たな課題曲(!)も入っている『Van Halen II』。この初期の2枚のアルバムを聴くと Van Halen のボーカルは David Lee Roth なんだなぁと思ってしまう。(だが、Sammy Hagar のボーカルも捨て難く…)

Van Halen II
You're No Good
Dance The Night Away
Somebody Get Me A Doctor
Bottoms Up!
Outta Love Again
Light Up The Sky
Spanish Fly
D.O.A.
Women In Love...
Beautiful Girls

タグ：van halen 1979

コメント 2

こんばんは。
びっくりです。同じタイミングで同じアルバムをご紹介していたとは・・・（笑）。
奇遇ですね～。しかも最新アルバムでもないのに・・・。
やっぱりこのアルバム、いいですよね。私は断然デイヴのヴォーカルですね。あとマイケルのコーラス！
by 240 (2011-07-24 22:21) 

240さん、こんばんは！ 今、そちらも見てきました!! 240さんのブログはウチと違って解説も上手くて、なんか引っ込めたくなりました。(・.・;)

最近やたらと収録時間の長いアルバムが多く、1枚で3～40分前後のコンパクトにまとまったアルバムを探していたのですが、この2ndはカラっとした気分にもなって、久々にVan Halenがいい！ っと思えました!!

ダイヤモンド・デイブ、改めて良さを再認識しました!! コーラス・ワークもエディの豪快なギターに隠れがちですが、Van Halenの聴かせどころですね!!

そういえば、240さんのブログ。ソネブロでお気に入りに登録してあったんですが、ソネブロ以外のブログは通知もしてくれないから。滝汗…(ーー;)
by MCMLXV_65 (2011-07-24 23:36)