The Rolling Stones/『Rewind (1971-1984)』 [CD]
最近紹介する CD はベスト盤ばかりになってしまったが、今回もまた、たくさん手元にあるベスト盤の中からひとつを選んで、The Rolling Stones が1984年にリリースした『Rewind (1971-1984)』を紹介。
この『Rewind (1971-1984)』は The Rolling Stones の所属レーベルが EMI から CBS ソニーに変更するに伴い、契約枚数を消化する意味合いからリリースされたベスト盤で、当初の英国版 LP ではここで紹介する CD 版と選曲も異なる12曲構成でリリースされた。米国版 LP では『It's Only Rock 'N Roll (But I Like It)』を除く『Angie』までの11曲構成でリリースされた。
さらに CD 版『Rewind (1971-1984)』は米国版 LP を基本に各サイドの最後に『It's Only Rock 'N Roll (But I Like It)』と『Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)』の2曲を加えた13曲構成でリリースされた。
オリジナル米国版『Rewind (1971-1984)』ではロックな曲が多いA面、バラード系な曲を集めたB面だったので、CD 版ではスローな『Angie』に続いて『Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)』が追加収録され、オリジナルの LP にあった多少の選曲意図(?)も崩れてしまったのが残念だった。
ここに収められた曲は Rolling Stones Records からリリースされた『Sticky Fingers』から『Undercover』までのスタジオ・アルバムからシングル・カットされた曲が対象で、LP 1枚という制約の中でそれぞれのアルバムを代表するヒット曲が最低1曲ずつ選ばれていて、タイトルにある1971年から1984年の14年間を駆け足で辿る内容だった。
今、改めて聴いても『Miss You』『Brown Sugar』『Undercover Of The Night』という3曲の流れがとても面白く、ディスコ、ロック、ヒッピホップと、この3曲における The Rolling Stones のその時代に合わせたスタイルの変化が楽しめる。
この3曲に続いて The Rolling Stones の1980年代を代表する『Start Me Up』が飛び出す『Rewind (1971-1984)』は曲順という点でもよく練られたベスト盤のように思えた。
コンパクトに整えられたベスト盤の『Rewind (1971-1984)』だが、これ以降も The Rolling Stones のベスト盤は多数リリースされ、ベスト盤としての『Rewind (1971-1984)』はその役目を終えてしまった。
同じ Rolling Stones Records からリリースされたベスト盤の『Made In The Shade』や『Sucking In The Seventies』の2枚が、ようやく2005年にリマスター盤がリイシューされたのに比べると、『Rewind (1971-1984)』は CBS ソニーとの契約終了後は一度もリイシューされていない。
スタジオ・アルバムは手を変え品を変え、SACD というかたちでもリイシューされているが、『Rewind (1971-1984)』だけは忘れられた存在になってしまった。『Made In The Shade』や『Sucking In The Seventies』の2枚は、ここでしか聴けない曲もあったが、そういう特徴もなかった『Rewind (1971-1984)』はリイシュー企画から外れても仕方のない存在なのだろう。
だが、EMI レーベル時代の14年を手軽に振り返ることのできる『Rewind (1971-1984)』は時間と財布に余裕があれば、13曲入りの CD を揃えておいても The Rolling Stones のリリースされたアルバムを集めるという点で損はないだろう。(という意味しか見いだせないのが、かわいそうなアルバムでもあるのだが…)
Rewind (1971-1984)
Miss You
Brown Sugar
Undercover Of The Night
Start Me Up
Tumbling Dice
Hang Fire
It's Only Rock 'N Roll (But I Like It)
Emotional Rescue
Beast Of Burden
Fool To Cry
Waiting On A Friend
Angie
Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)
この『Rewind (1971-1984)』は The Rolling Stones の所属レーベルが EMI から CBS ソニーに変更するに伴い、契約枚数を消化する意味合いからリリースされたベスト盤で、当初の英国版 LP ではここで紹介する CD 版と選曲も異なる12曲構成でリリースされた。米国版 LP では『It's Only Rock 'N Roll (But I Like It)』を除く『Angie』までの11曲構成でリリースされた。
さらに CD 版『Rewind (1971-1984)』は米国版 LP を基本に各サイドの最後に『It's Only Rock 'N Roll (But I Like It)』と『Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)』の2曲を加えた13曲構成でリリースされた。
オリジナル米国版『Rewind (1971-1984)』ではロックな曲が多いA面、バラード系な曲を集めたB面だったので、CD 版ではスローな『Angie』に続いて『Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)』が追加収録され、オリジナルの LP にあった多少の選曲意図(?)も崩れてしまったのが残念だった。
ここに収められた曲は Rolling Stones Records からリリースされた『Sticky Fingers』から『Undercover』までのスタジオ・アルバムからシングル・カットされた曲が対象で、LP 1枚という制約の中でそれぞれのアルバムを代表するヒット曲が最低1曲ずつ選ばれていて、タイトルにある1971年から1984年の14年間を駆け足で辿る内容だった。
今、改めて聴いても『Miss You』『Brown Sugar』『Undercover Of The Night』という3曲の流れがとても面白く、ディスコ、ロック、ヒッピホップと、この3曲における The Rolling Stones のその時代に合わせたスタイルの変化が楽しめる。
この3曲に続いて The Rolling Stones の1980年代を代表する『Start Me Up』が飛び出す『Rewind (1971-1984)』は曲順という点でもよく練られたベスト盤のように思えた。
コンパクトに整えられたベスト盤の『Rewind (1971-1984)』だが、これ以降も The Rolling Stones のベスト盤は多数リリースされ、ベスト盤としての『Rewind (1971-1984)』はその役目を終えてしまった。
同じ Rolling Stones Records からリリースされたベスト盤の『Made In The Shade』や『Sucking In The Seventies』の2枚が、ようやく2005年にリマスター盤がリイシューされたのに比べると、『Rewind (1971-1984)』は CBS ソニーとの契約終了後は一度もリイシューされていない。
スタジオ・アルバムは手を変え品を変え、SACD というかたちでもリイシューされているが、『Rewind (1971-1984)』だけは忘れられた存在になってしまった。『Made In The Shade』や『Sucking In The Seventies』の2枚は、ここでしか聴けない曲もあったが、そういう特徴もなかった『Rewind (1971-1984)』はリイシュー企画から外れても仕方のない存在なのだろう。
だが、EMI レーベル時代の14年を手軽に振り返ることのできる『Rewind (1971-1984)』は時間と財布に余裕があれば、13曲入りの CD を揃えておいても The Rolling Stones のリリースされたアルバムを集めるという点で損はないだろう。(という意味しか見いだせないのが、かわいそうなアルバムでもあるのだが…)
Rewind (1971-1984)
Miss You
Brown Sugar
Undercover Of The Night
Start Me Up
Tumbling Dice
Hang Fire
It's Only Rock 'N Roll (But I Like It)
Emotional Rescue
Beast Of Burden
Fool To Cry
Waiting On A Friend
Angie
Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)
2011-12-24 11:51
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