Asia/『Astra』 [CD]
Asia が1985年にリリースした通算3枚目のスタジオ・アルバム『Astra』は前作『Alpha』から2年のインターバルを開けてリリースしたアルバムで、この間にボーカル兼ベースの John Wetton は1983年9月に一時脱退、その後任に Greg Lake が加入した。
その後、Wetton は Lake と入替り再びバンドに戻るが、今度はギターの Steve Howe が『Astra』制作中に抜け、その後釜にはスイス出身の Mandy Meyer を迎えるという、プログレッシブ・バンドにありがちなメンバー交代が繰り広げられた。
プログレッシブ・バンドと書いたが、個人的に Asia にその様な印象はなく、デビューした頃からポップで親しみやすい曲を作るバンドと思っていたので、この『Astra』でもアルバムのトップを飾り、リード・シングルに選ばれた『Go』は好きな曲だった。
1990年にリリースのベスト盤『Then & Now』には、なぜかこの『Go』は選ばれず、『Astra』からはシングル・カットされなかった『Voice Of America』が選ばれたが、この曲もそんなに悪い印象はなく、『Astra』では続く『Hard On Me』もそれまでの Asia のスタイルを踏襲した曲だった。
4曲目の『Wishing』はミッドテンポな曲で、この曲は『Astra』であまり好きになれなかったが、LP でA面最後を締め括る『Rock And Roll Dream』は『Astra』の最後に配された『After The War』と共に大作で、この2曲ではプログレッシブ・バンド出身のメンバーが関わっていることを強く感じた曲だった。
後半のトップにある飛行機の SE がイントロにある『Countdown To Zero』も、このアルバムで好きな曲。次の『Love Now Till Eternity』までの7曲は『Hard On Me』を除き全て Wetton とキーボードの Geoff Downes が共作し、『Hard On Me』ではドラムの Carl Palmer が二人に加えてクレジットされていた。
8曲目の『Too Late』もこの3人が共作した曲で、アルバムからのプロモーション用にカットされ、アメリカのロック系チャートでは最高30位を記録。この後のアルバム終盤の2曲は再び Wetton と Downes による曲だった。
プロモーション向けにもう1曲『Wishing』が選ばれ、この曲以外はそれ程 Asia のスタイルを逸脱していないと思ったが、セールス面やチャートで『Astra』は前2作に及ばず、前2作が全米チャートで Top10 入りしたのに対し、『Astra』は最高67位止まりだった。
シングルも『Go』の全米チャート46位が最高で、『Heat Of The Moment』や『Don't Cry』が1位になった全米ロック系チャートで『Go』は最高7位をマークしたが、Asia の勢いもここまでだった。
1990年のベスト盤『Then & Now』を挟み Asia は活動を再開したが、そこではキーボードの Downes が中心のバンドとなり、Howe と Palmer のふたりもレコーディングに参加はしたが、その活動は限定的なもので、ボーカル兼ベースの Wetton の名前はこの再開した Asia にはなかった。
Astra
Go
Voice Of America
Hard On Me
Wishing
Rock And Roll Dream
Countdown To Zero
Love Now Till Eternity
Too Late
Suspicion
After The War
その後、Wetton は Lake と入替り再びバンドに戻るが、今度はギターの Steve Howe が『Astra』制作中に抜け、その後釜にはスイス出身の Mandy Meyer を迎えるという、プログレッシブ・バンドにありがちなメンバー交代が繰り広げられた。
プログレッシブ・バンドと書いたが、個人的に Asia にその様な印象はなく、デビューした頃からポップで親しみやすい曲を作るバンドと思っていたので、この『Astra』でもアルバムのトップを飾り、リード・シングルに選ばれた『Go』は好きな曲だった。
1990年にリリースのベスト盤『Then & Now』には、なぜかこの『Go』は選ばれず、『Astra』からはシングル・カットされなかった『Voice Of America』が選ばれたが、この曲もそんなに悪い印象はなく、『Astra』では続く『Hard On Me』もそれまでの Asia のスタイルを踏襲した曲だった。
4曲目の『Wishing』はミッドテンポな曲で、この曲は『Astra』であまり好きになれなかったが、LP でA面最後を締め括る『Rock And Roll Dream』は『Astra』の最後に配された『After The War』と共に大作で、この2曲ではプログレッシブ・バンド出身のメンバーが関わっていることを強く感じた曲だった。
後半のトップにある飛行機の SE がイントロにある『Countdown To Zero』も、このアルバムで好きな曲。次の『Love Now Till Eternity』までの7曲は『Hard On Me』を除き全て Wetton とキーボードの Geoff Downes が共作し、『Hard On Me』ではドラムの Carl Palmer が二人に加えてクレジットされていた。
8曲目の『Too Late』もこの3人が共作した曲で、アルバムからのプロモーション用にカットされ、アメリカのロック系チャートでは最高30位を記録。この後のアルバム終盤の2曲は再び Wetton と Downes による曲だった。
プロモーション向けにもう1曲『Wishing』が選ばれ、この曲以外はそれ程 Asia のスタイルを逸脱していないと思ったが、セールス面やチャートで『Astra』は前2作に及ばず、前2作が全米チャートで Top10 入りしたのに対し、『Astra』は最高67位止まりだった。
シングルも『Go』の全米チャート46位が最高で、『Heat Of The Moment』や『Don't Cry』が1位になった全米ロック系チャートで『Go』は最高7位をマークしたが、Asia の勢いもここまでだった。
1990年のベスト盤『Then & Now』を挟み Asia は活動を再開したが、そこではキーボードの Downes が中心のバンドとなり、Howe と Palmer のふたりもレコーディングに参加はしたが、その活動は限定的なもので、ボーカル兼ベースの Wetton の名前はこの再開した Asia にはなかった。
Astra
Go
Voice Of America
Hard On Me
Wishing
Rock And Roll Dream
Countdown To Zero
Love Now Till Eternity
Too Late
Suspicion
After The War
2012-04-14 17:22
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)▲ページトップ▲
コメント 0