Blondie／『The Best Of Blondie』：洋楽 ga 好き！

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Blondie／『The Best Of Blondie』 [CD] [編集]

Blondie がまだバンドとしての活動を継続していた頃にリリースした初のベスト盤『The Best Of Blondie』は、ベスト盤にありがちなヒネりのないタイトルだったが、本当にその名のとおり、Blondie のヒット曲が詰まったベストな選曲のアルバムだった。

手元にある『The Best Of Blondie』は CD 時代にリイシューされたアルバムで、ここには全14曲が収められていたが、1981年当時にリリースされたアメリカ仕様盤は2曲少ない全12曲で、『Picture This』『Denis』『Union City Blue』がなく、『One Way Or Another』の1曲がアメリカ仕様盤には追加されていた。

『The Best Of Blondie』には Blondie の曲で初めて世界中のシングル・チャートでランクインを果たした『In The Flesh』(全豪チャートで最高2位) を初め、1981年初めに全米 No.1 を記録した『Rapture』も含み、他に全米チャートで No.1 を記録した『Heart Of Glass』『Call Me』『The Tide Is High』の3曲も全て収録していた。

そして全英シングル・チャートで No.1 をマークした『Sunday Girl』と『Atomic』、全英チャートで Top5 入りした『Denis』『Hanging On The Telephone』『Dreaming』も収録と、ほぼこの頃の Blondie の代表曲を網羅したベスト盤になっていた。

『The Best Of Blondie』は1枚の LP として14曲も収録していながらアルバムを通した時間は50分に満たないベスト盤で、ヒット曲が次から次へと出てくる、ベスト盤というかたちのお手本のようなアルバムでもあった。

また、この『The Best Of Blondie』では『Heart Of Glass』『In The Flesh』『Sunday Girl』『Rapture』の4曲が3rdアルバム『Parallel Lines』からプロデュースを務める Mike Chapman の手でリミックスされ、オリジナルのスタジオ・アルバムで聴けないバージョンとして収められていた。

また、オリジナル・アルバムに未収録な曲としてもう1曲。映画『American Gigolo』のサウンドトラック盤に提供した『Call Me』が Blondie のアルバムに初めて収録されていた。

Blondie のベスト盤は一時活動を停止していた頃や、それ以降にも数多くリリースされ、曲数の多さでは『The Best Of Blondie』を凌ぐベスト盤もあるが、1時間以内という制約で、これだけ主な曲を詰め込んだベスト盤はなく、活動停止前の Blondie を総括する意味でこの『The Best Of Blondie』は初めて Blondie を聴くような方に最もお勧めなベスト盤だろう。

The Best Of Blondie

Heart Of Glass
Denis
The Tide Is High
In The Flesh
Sunday Girl
Dreaming
Hanging On The Telephone
Rapture
Picture This
Union City Blue
(I'm Always Touched By Your) Presence Dear
Call Me
Atomic
Rip Her To Shreds