Belinda Carlisle/『voila』 [CD]
Belinda Carlisle が前作『A Woman & Man』から11年ぶりとなる2007年の年明けにリリースした新作『voila』は、全曲がフランス語の曲によるカバー・アルバムだった。
古い曲は1940年代の『La Vie En Rose』も含む『voila』を Belinda は、フランスに住むようになってから古いシャンソンやフレンチ・ポップが好きになり、こんな曲をレコーディングしたかったと語っている。
Belinda がフランスの小路に佇むようなジャケットの『voila』は、今までのポップな Belinda の曲に慣れている耳には Belinda のフランス語による曲が妙な感じでもあった。
11曲の元となったフランス語の原曲もあまり聴いたことのない曲ばかりだったので、最初このアルバムを聴いた印象はフランス語で挑戦した Belinda のニュー・アルバムという印象もあった。
Françoise Hardy による1964年の『Pourtant Tu M'aimes』はギターの音も今風で、時々入る子供の声の SE も含め、1960年代の曲という感じはなかった。
『Pourtant Tu M'aimes』のようなポップな曲ではフランス語であっても Belinda のスタイルが合っていた。しかし、シャンソンのような曲で時に語るように歌い上げる Belinda のフランス語のボーカルは、そのハスキーな声に合っているようにも感じたが、一方で演出が過剰にも感じられた。
1945年に Marianne Michel が初めて披露した『La Vie En Rose』は、そのタイトルと、曲そのものも聴いた感じがあったが、Belinda のバージョンは1940年代という時代を感じさせることなく、Belinda が持つ明るいスタイルに合った曲になっていた。
続く Brigitte Bardot の1967年の曲『Contact』ではスクラッチ・ノイズの効果も相まって、1960年代という感じもあったが、この曲の不思議な感じは、今でも十分受けそうな感じがした。
こういうポップな曲と、バラードのようなスローな曲を別々なアルバムにしたら…とも思えた『voila』の後、Belinda の新作は一枚もリリースされていない。
最近は Go-Go's のリユニオン・ツアーや、1980年代に活躍したバンドやアーティストとのツアーも行なっている Belinda もまた、ニュー・アルバムを期待しているひとりだが、Belinda にはそういう意欲は今はないのだろうか…?
voila
Ma Jeunesse Fout Le Camp (Françoise Hardy, 1967)
Bonnie Et Clyde (Brigitte Bardot et Serge Gainsbourg, 1968)
Avec Le Temps (Léo Ferré, 1970)
Sous Le Ciel De Paris (Jean Bretonnière, 1951)
Des Ronds Dans L'eau (Françoise Hardy, 1970)
Pourtant Tu M'aimes (Françoise Hardy, 1964)
Ne Me Quitte Pas (Simone Langlois, 1959)
La Vie En Rose (Marianne Michel, 1945)
Contact (Brigitte Bardot, 1967)
Merci Cherie (Udo Jürgens, 1966)
Jezebel (Frankie Laine, 1951)
【bonus disc】
I Still Love Him
La Vie En Rose
Bonnie And Clyde
If You Go Away
古い曲は1940年代の『La Vie En Rose』も含む『voila』を Belinda は、フランスに住むようになってから古いシャンソンやフレンチ・ポップが好きになり、こんな曲をレコーディングしたかったと語っている。
Belinda がフランスの小路に佇むようなジャケットの『voila』は、今までのポップな Belinda の曲に慣れている耳には Belinda のフランス語による曲が妙な感じでもあった。
11曲の元となったフランス語の原曲もあまり聴いたことのない曲ばかりだったので、最初このアルバムを聴いた印象はフランス語で挑戦した Belinda のニュー・アルバムという印象もあった。
Françoise Hardy による1964年の『Pourtant Tu M'aimes』はギターの音も今風で、時々入る子供の声の SE も含め、1960年代の曲という感じはなかった。
『Pourtant Tu M'aimes』のようなポップな曲ではフランス語であっても Belinda のスタイルが合っていた。しかし、シャンソンのような曲で時に語るように歌い上げる Belinda のフランス語のボーカルは、そのハスキーな声に合っているようにも感じたが、一方で演出が過剰にも感じられた。
1945年に Marianne Michel が初めて披露した『La Vie En Rose』は、そのタイトルと、曲そのものも聴いた感じがあったが、Belinda のバージョンは1940年代という時代を感じさせることなく、Belinda が持つ明るいスタイルに合った曲になっていた。
続く Brigitte Bardot の1967年の曲『Contact』ではスクラッチ・ノイズの効果も相まって、1960年代という感じもあったが、この曲の不思議な感じは、今でも十分受けそうな感じがした。
こういうポップな曲と、バラードのようなスローな曲を別々なアルバムにしたら…とも思えた『voila』の後、Belinda の新作は一枚もリリースされていない。
最近は Go-Go's のリユニオン・ツアーや、1980年代に活躍したバンドやアーティストとのツアーも行なっている Belinda もまた、ニュー・アルバムを期待しているひとりだが、Belinda にはそういう意欲は今はないのだろうか…?
voila
Ma Jeunesse Fout Le Camp (Françoise Hardy, 1967)
Bonnie Et Clyde (Brigitte Bardot et Serge Gainsbourg, 1968)
Avec Le Temps (Léo Ferré, 1970)
Sous Le Ciel De Paris (Jean Bretonnière, 1951)
Des Ronds Dans L'eau (Françoise Hardy, 1970)
Pourtant Tu M'aimes (Françoise Hardy, 1964)
Ne Me Quitte Pas (Simone Langlois, 1959)
La Vie En Rose (Marianne Michel, 1945)
Contact (Brigitte Bardot, 1967)
Merci Cherie (Udo Jürgens, 1966)
Jezebel (Frankie Laine, 1951)
【bonus disc】
I Still Love Him
La Vie En Rose
Bonnie And Clyde
If You Go Away
2012-08-04 11:45
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