Paul Weller／『Weller Sings Soul Classics』

以前、mixcloud というストリーミングでの音楽配信サービスを紹介したが、その中で Paul Weller の曲をいろいろ集めている Cpt. Stax という方が、今回 Paul Weller が歌うカバー曲『Weller Sings Soul Classics』というテーマで約1時間のプレイリストを公開した。

そのページで紹介している、このプレイリストのジャケットも、なかなか面白いデザインで、Motown レーベルのロゴを上下反転させ「W」のイニシャルとして流用。こういうデザインのコンピレーション・アルバムが意外にもありそうに感じる、なかなか機転を利かせたジャケットになっている。

この Cpt. Stax の取り上げた曲は Paul Weller がソロでリリースした曲を含め、The Jam 時代、The Soul Council 時代のカバー曲があり、全部で21曲をラインアップ。これが全てノンストップで続けて聴けるようになっている。プレイリストはそのページでもご覧になれるが、抜粋したのが、これ (↓)。

ここにある21曲は既に公式にリリースされた音源もあるが、今までに聴いたことのないライブ音源なども混じっている。

Paul Weller の関わった公式な曲は結構手元にあると思っていたが、Cpt. Stax が作った『Weller Sings Soul Classics』には、レアなデモ音源、未発表ライブ音源、そして既発表と違う別バージョンがたくさんあり、なかなか新鮮だった。

手元にある曲を繋いだプレイリストでは、どうしてもライブ音源の曲と、それ以外の曲を「ただ」並べただけという感じだが、この Cpt. Stax のようにノンストップで丁寧に繋げると、全体としての一体感もある。

ここにある21曲だけでも楽しいが、もちろん Paul Weller がこれまでにカバーした曲は、まだまだ、たくさんある。ここにはない公式リリースされた曲もあるし、カバー曲だけで構成した『Studio 150』というスタジオ・アルバムも、これまでにリリースしている。

Paul Weller のカバーした曲を1枚の CD にまとめ、それらのオリジナル曲を、また別の CD 1枚にまとめた2枚組で、カバー・バージョンとオリジナルを比べてみるのも面白そうだ。

カバー曲のこうしたかたちの公式リリースには権利関係が複雑に絡むこともあるので、実現にはかなりのハードルがありそうだが、こんなコンピレーション・アルバムが公式リリースされないか、ちょっと期待もしてしまった。

それに、こんなセットリストでのライブも見てみたい気に…。でも、こんなセットリストでのライブは採算が取れないかな?

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