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Steely Dan/『Two Against Nature』 [CD]

TwoAgainstNature.jpgDonald Fagen の新譜が WOW HD から待てど暮らせどなかなか来ないので、代わりに聴きたくなったアルバムが、前作『Gaucho』から20年ぶりの2000年にリリースされた Steely Dan の『Two Against Nature』だった。

この間に Steely Dan としては、よもやのライブ活動が行われ、まさかの来日公演も実現。代々木オリンピックプールで行われたステージで Steely Dan のふたり、Donald Fagen と Walter Becker を生で見られるとは予想もしなかった展開だった。

そのライブからも約6年が経った2000年にリリースされた通算8枚目のスタジオ・アルバム『Two Against Nature』は、Donald Fagen の抑えの効いたボーカルや、Walter Becker の随所で弾くギター・ソロなど、Steely Dan のサウンドが復活。曲によって多くのミュージシャンを使い分けてその曲の世界を構築するという、かつての Steely Dan と全く変わらないスタイルは、この復帰作でも健在だった。

『Two Against Nature』からは『Cousin Dupree』など数曲がシングル・カットされたが、個人的なお気に入りは3曲目のタイトル・トラックと、最後の『West Of Hollywood』。後者は8分をも超す大作で、後半にかけてテナー・サックスのソロが大きくフューチャーされ、ステージでのジャム・セッション風な世界が繰り広げられていく。

この復活アルバムは好意的なムードで迎えられ、20年ぶりのオリジナル・アルバムにも関わらず、全米アルバム・チャートでは最高6位をマークして、セールス面でもプラティナ・ディスクを獲得。1974年の『Pretzel Logic』から続く連続プラティナ・ディスクの記録を「6」に伸ばした。

翌2001年の Grammy 賞でも『Two Against Nature』は主要部門のひとつである Album of the Year に選出。いかにも Grammy 賞受けしそうなつくりのアルバムだったが、本当にこんな主要部門に選ばれるとは驚きだった。

この年の Grammy 賞では他にもクラシック以外のカテゴリーを対象とした Best Engineered Recording でも『Two Against Nature』は選ばれ、さらに Best Pop Vocal Album にも選ばれた。

シングル・カットされた『Cousin Dupree』もデュオ/グループを対象にした Best Pop Performance に選ばれ、都合4つの Grammy 賞を、この20年ぶりの復帰作で獲得した。(ここでも「自然に反するふたり」と、アルバム・タイトルを実践…?)

『Two Against Nature』でも多くの外部ミュージシャンを駆使した Steely Dan だが、著名な名うてのアーティストはあまり見当たらなかった。しかし、各楽器の音が目の前に鮮明に浮かび上がるつくりで、それが顕著に表れていたのが3曲目のタイトル曲『Two Against Nature』だった。この曲も6分を超す長い曲だったが、その長さを忘れてしまうような曲になっていた。

TwoAgainstNature.jpgTwo Against Nature Two Against Nature - スティーリー・ダン
Gaslighting Abbie
What A Shame About Me
Two Against Nature
Janie Runaway
Almost Gothic
Jack Of Speed
Cousin Dupree
Negative Girl
West Of Hollywood
タグ:Steely Dan 2000


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