The Rolling Stones/『Don't Stop』 [いろいろと…]
先日、届いた The Rolling Stones の新ベスト盤『GRRR!』だが、今までにリリースされてきたアルバム (CD) で聴いてきた曲が、少し印象が変わったように聴こえた。
それに気づいたのは40年目の節目である2002年にリリースされたベスト盤『Forty Licks』に収録されていた当時の新曲、『Don't Stop』を聴いたときだった。
そこで『Forty Licks』にある『Don't Stop』と、2011年に45枚のシングルを収めた『The Singles 1971-2006』にある『Don't Stop』と、合計3つのバージョンを何度か聴き比べをしてみた。
ちなみに、その『Don't Stop』とは、こんな曲 (↓)。聴き比べをするなら、もっとお馴染みな定番曲があるだろうと、自分でも思ったが、この曲を選んだのに深い理由は全くないので、その点はご了承を…。
この3種類の『Don't Stop』は収録時間がそれぞれ異なり、『Forty Licks』版は3分58秒の一番長いバージョン。『The Singles 1971-2006』版は3分31秒の短縮バージョンで、『GRRR!』版も短縮バージョンだが、さらに少しだけ短い3分29秒となっている。
『The Singles 1971-2006』版は『Forty Licks』版に比べると音圧が高くなり、Mick Jagger のボーカル、Ronnie Wood や Keith Richards の弾くギターが高音域で、ややキツめな感じ。これを、より前面に出てくるような迫力! と、表現することもあるが、何度も聴いていると少し耳にうるさくも感じる。
『GRRR!』版は音圧では『Forty Licks』版と同じくらいで、『The Singles 1971-2006』版よりは明らかに低い。そして Mick のボーカルはカドがとれたような印象…? と、分かり難い表現だが、ふたりのギタリストの弾くギターの音も同じような印象で、『The Singles 1971-2006』版よりバンドの音像がまとまっているようにも感じられた。
『The Singles 1971-2006』版は迫力が増し、各楽器も分離良く聴こえるが、それが音像に拡がりを持たせる一方、バンドとしての一体感を削いでいるようにも聴こえた。
また、『Don't Stop』のイントロで右側から (弾いているのは Keith ?) から聴こえるギターの余韻が、『GRRR!』版はフェードアウトしていく感じが自然。それに比べると『Forty Licks』版は、ただダラ~っと、伸びているようでもあった。
3バージョンをこうして何度か聴き比べると、音像としてのまとまり、過度の音圧重視でない点を含め、『GRRR!』版の『Don't Stop』が、過去の2つのバージョンよりも聴きやすかった。
この「聴きやすい」という感じは他の曲でも同様で、『GRRR!』という新ベスト盤に収録された曲は2012年という時代に合わせた新たな編集が施されたように、どの曲でも感じられた。
1枚目の ABKCO 管理の曲も1980年代後半にリリースされた CD で聴くより、かなり「聴きやすく」なった感じだった。
こうなると『GRRR!』で行われた方針で過去のスタジオ・アルバムも聴いてみたくなるが、それはそれで、また別なところ (財政面) に厳しいので、実現されたら困ってしまう…。
それに気づいたのは40年目の節目である2002年にリリースされたベスト盤『Forty Licks』に収録されていた当時の新曲、『Don't Stop』を聴いたときだった。
そこで『Forty Licks』にある『Don't Stop』と、2011年に45枚のシングルを収めた『The Singles 1971-2006』にある『Don't Stop』と、合計3つのバージョンを何度か聴き比べをしてみた。
ちなみに、その『Don't Stop』とは、こんな曲 (↓)。聴き比べをするなら、もっとお馴染みな定番曲があるだろうと、自分でも思ったが、この曲を選んだのに深い理由は全くないので、その点はご了承を…。
この3種類の『Don't Stop』は収録時間がそれぞれ異なり、『Forty Licks』版は3分58秒の一番長いバージョン。『The Singles 1971-2006』版は3分31秒の短縮バージョンで、『GRRR!』版も短縮バージョンだが、さらに少しだけ短い3分29秒となっている。
『The Singles 1971-2006』版は『Forty Licks』版に比べると音圧が高くなり、Mick Jagger のボーカル、Ronnie Wood や Keith Richards の弾くギターが高音域で、ややキツめな感じ。これを、より前面に出てくるような迫力! と、表現することもあるが、何度も聴いていると少し耳にうるさくも感じる。
『GRRR!』版は音圧では『Forty Licks』版と同じくらいで、『The Singles 1971-2006』版よりは明らかに低い。そして Mick のボーカルはカドがとれたような印象…? と、分かり難い表現だが、ふたりのギタリストの弾くギターの音も同じような印象で、『The Singles 1971-2006』版よりバンドの音像がまとまっているようにも感じられた。
『The Singles 1971-2006』版は迫力が増し、各楽器も分離良く聴こえるが、それが音像に拡がりを持たせる一方、バンドとしての一体感を削いでいるようにも聴こえた。
また、『Don't Stop』のイントロで右側から (弾いているのは Keith ?) から聴こえるギターの余韻が、『GRRR!』版はフェードアウトしていく感じが自然。それに比べると『Forty Licks』版は、ただダラ~っと、伸びているようでもあった。
3バージョンをこうして何度か聴き比べると、音像としてのまとまり、過度の音圧重視でない点を含め、『GRRR!』版の『Don't Stop』が、過去の2つのバージョンよりも聴きやすかった。
この「聴きやすい」という感じは他の曲でも同様で、『GRRR!』という新ベスト盤に収録された曲は2012年という時代に合わせた新たな編集が施されたように、どの曲でも感じられた。
1枚目の ABKCO 管理の曲も1980年代後半にリリースされた CD で聴くより、かなり「聴きやすく」なった感じだった。
こうなると『GRRR!』で行われた方針で過去のスタジオ・アルバムも聴いてみたくなるが、それはそれで、また別なところ (財政面) に厳しいので、実現されたら困ってしまう…。
2012-11-18 15:05
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