Prince/『n・e・w・s』 [CD]
Prince が2003年にリリースした『n・e・w・s』というアルバム。上空からの気象画像にアーティスト名とアルバム・タイトルだけがあり、収録された曲は東西南北の英語名である4曲だけ。しかも、それぞれの曲が14分ちょうどの全てインストルメンタルだった。
参加したアーティストはギター、キーボード、パーカッションに Prince。ベースに Rhonda Smith、ドラムに John Blackwell、ピアノとシンセサイザーに Renato Neto、サックスに Eric Leeds という布陣。1曲目の『North』には Clare Fischer によるストリングスも加えられていた。
ジャケットは CD を包むような体裁の紙製で、中にある CD を取り出すのに破かないよう、ちょっと気を使うような折り方がされていた。
2000年代に入って Prince は2001年にスタジオ・アルバム『The Rainbow Children』を、その翌年の2002年には3枚組のライブ盤『One Nite Alone... Live!』をリリースと、再び精力的な活動をしていた。この『n・e・w・s』で3年続けてのアルバム・リリースになったわけが、このアルバムは Prince によるボーカルが全くない異色作だった。
『n・e・w・s』は2004年の Grammy 賞で Best Pop Instrumental Performance の候補に上がったが、残念ながら選には漏れた。そして Prince 名義のアルバムでは最も売れなかったアルバムにも挙げられるのが、この『n・e・w・s』でもあるようだ。
一見、各曲が14分と聞くと、長くダレた印象を持つが、そこは Prince が手懸けたとあって、緊張感あるジャム・セッションのような雰囲気が各曲にあり、14分という時間をあまり感じさせない。気がつくと1曲が終わっているという感じだ。
4つのパート (曲) に分かれていることを日本的に考えると、それぞれの曲が起承転結の意味を持つのか…? と、聴く前に思っていたが、そうでもなさそう。それぞれを14分としたことにも何か意味があると思っていたが、その件については今も不明だ。
Prince 名義では、これが初の全曲インストルメンタル・アルバムのようだが、この時点までに変名プロジェクトなどで似たようなことは実施済みで、ようやく Prince 名義で、このようなスタイルのアルバムを発表するに至ったようだ。(別名義でなく、Prince 名義でリリースしたことにも何か意味があるのだろうか…?)
Prince が何かをするとき、その背景にあることも妙に気になる。それが政治的なことだと、過去にレーベルと意見対立したこともあり、そういう点にはあまり興味はないが、創造的な面についてだと俄然知りたくなる。
前作『The Rainbow Children』で見せたジャズ的なアプローチを、より前面に押し出した、わずか4曲の『n・e・w・s』。万人受けしないアルバムだと思うが、Prince の持つ1つの面を強調したアルバムとして、今、改めて聴いてもなかなか面白い。Prince らしくもあって、彼らしくもないと感じる不思議なアルバムだ。
n・e・w・s
North
East
West
South
参加したアーティストはギター、キーボード、パーカッションに Prince。ベースに Rhonda Smith、ドラムに John Blackwell、ピアノとシンセサイザーに Renato Neto、サックスに Eric Leeds という布陣。1曲目の『North』には Clare Fischer によるストリングスも加えられていた。
ジャケットは CD を包むような体裁の紙製で、中にある CD を取り出すのに破かないよう、ちょっと気を使うような折り方がされていた。
2000年代に入って Prince は2001年にスタジオ・アルバム『The Rainbow Children』を、その翌年の2002年には3枚組のライブ盤『One Nite Alone... Live!』をリリースと、再び精力的な活動をしていた。この『n・e・w・s』で3年続けてのアルバム・リリースになったわけが、このアルバムは Prince によるボーカルが全くない異色作だった。
『n・e・w・s』は2004年の Grammy 賞で Best Pop Instrumental Performance の候補に上がったが、残念ながら選には漏れた。そして Prince 名義のアルバムでは最も売れなかったアルバムにも挙げられるのが、この『n・e・w・s』でもあるようだ。
一見、各曲が14分と聞くと、長くダレた印象を持つが、そこは Prince が手懸けたとあって、緊張感あるジャム・セッションのような雰囲気が各曲にあり、14分という時間をあまり感じさせない。気がつくと1曲が終わっているという感じだ。
4つのパート (曲) に分かれていることを日本的に考えると、それぞれの曲が起承転結の意味を持つのか…? と、聴く前に思っていたが、そうでもなさそう。それぞれを14分としたことにも何か意味があると思っていたが、その件については今も不明だ。
Prince 名義では、これが初の全曲インストルメンタル・アルバムのようだが、この時点までに変名プロジェクトなどで似たようなことは実施済みで、ようやく Prince 名義で、このようなスタイルのアルバムを発表するに至ったようだ。(別名義でなく、Prince 名義でリリースしたことにも何か意味があるのだろうか…?)
Prince が何かをするとき、その背景にあることも妙に気になる。それが政治的なことだと、過去にレーベルと意見対立したこともあり、そういう点にはあまり興味はないが、創造的な面についてだと俄然知りたくなる。
前作『The Rainbow Children』で見せたジャズ的なアプローチを、より前面に押し出した、わずか4曲の『n・e・w・s』。万人受けしないアルバムだと思うが、Prince の持つ1つの面を強調したアルバムとして、今、改めて聴いてもなかなか面白い。Prince らしくもあって、彼らしくもないと感じる不思議なアルバムだ。
n・e・w・s
North
East
West
South
2012-12-29 13:10
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