Brand X/『Product』 [CD]
前作『Masques』に参加しなかった Phil Collins が戻ってボーカルも披露した Brand X が1979年にリリースした通算4枚目のスタジオ・アルバム『Product』。その Phil が叩くドラムとハッキリとわかる『Don't Make Waves』で『Product』は幕を開ける。
Brand X での Phil は、当時在籍していた Genesis で出来ないようなプレイを聴かせてくれる面白さがあったが、この1曲目の『Don't Make Waves』を聴くと、あまり Genesis で Phil が作る曲と変化がないように聴こえた。
その Phil を含めた、John Giblin (b)、Robin Lumley (key)、John Goodsall (g) の3人による曲が、この『Product』では6曲収録されている。
『Dance Of The Illegal Aliens』と『Not Good Enough - See Me!』の2曲は、Percy Jones (b)、Mike Clark (ds)、Peter Robinson (key)、Morris Pert (per)、John Goodsall (g) という5人によるプレイで、残る『Wal To Wal』は、この2つのユニットが混成してプレイされた曲だった。
『Product』の大半を占める Phil を含むユニットには Brand X 発足当時のベース Percy Jones がいない。だが、Brand X ができた当初のサウンドのような『Dance Of The Illegal Aliens』には、その Percy Jones 以外、初期のメンバーが誰もいないというのが不思議な感じだった。
Phil は3曲目の『Soho』をギターの John Goodsall と作り、この曲でもボーカルを担当。『Soho』もまた Genesis の香りのする曲になっていた。LP 時代では次の曲として並べられていた『...And So To F...』は、このアルバムで唯一、Phil だけがライターにクレジットされた曲だった。
Phil の関わった曲はボーカルを務めた2曲では Brand X らしくないポップなスタイル。Brand X らしさが表れているのは、Percy Jones を含むユニットがプレイする曲か、Phil のボーカルがないインストルメンタル曲と、『Product』は3つの異なるバンドが1枚のアルバムを作っているようでもあった。
Percy Jones を含むユニットに Phil も参加した『Wal To Wal』では、Phil が初めてドラム・マシーンを使っているとあり、これは Genesis に先駆けての使用だった。ちなみに Genesis の曲でドラム・マシーンが使われたのは、1980年リリースの『Duke』にある『Duchess』となっている。
また、John Goodsall がアコースティック・ギターを弾く『Rhesus Perplexus』は、それまでの Brand X が持つイメージより爽やかな印象のフュージョンなスタイルの曲になっていた。
LP 時代の『Product』はB面に『Wal To Wal』と『Not Good Enough - See Me!』が1つに纏められていたが、CD でリイシューされた『Product』は『Not Good Enough - See Me!』が『Soho』の後に繰り上がり、その位置にあった『...And So To F...』が『Wal To Wal』の後へと変更になっている。(この変更は、なぜ行われたのだろう…?)
Product
Don't Make Waves
Dance Of The Illegal Aliens
Soho
Not Good Enough - See Me!
Algon (Where An Ordinary Cup Of Drinking Chocolate Costs £8,000,000,000)
Rhesus Perplexus
Wal To Wal
...And So To F...
April
Brand X での Phil は、当時在籍していた Genesis で出来ないようなプレイを聴かせてくれる面白さがあったが、この1曲目の『Don't Make Waves』を聴くと、あまり Genesis で Phil が作る曲と変化がないように聴こえた。
その Phil を含めた、John Giblin (b)、Robin Lumley (key)、John Goodsall (g) の3人による曲が、この『Product』では6曲収録されている。
『Dance Of The Illegal Aliens』と『Not Good Enough - See Me!』の2曲は、Percy Jones (b)、Mike Clark (ds)、Peter Robinson (key)、Morris Pert (per)、John Goodsall (g) という5人によるプレイで、残る『Wal To Wal』は、この2つのユニットが混成してプレイされた曲だった。
『Product』の大半を占める Phil を含むユニットには Brand X 発足当時のベース Percy Jones がいない。だが、Brand X ができた当初のサウンドのような『Dance Of The Illegal Aliens』には、その Percy Jones 以外、初期のメンバーが誰もいないというのが不思議な感じだった。
Phil は3曲目の『Soho』をギターの John Goodsall と作り、この曲でもボーカルを担当。『Soho』もまた Genesis の香りのする曲になっていた。LP 時代では次の曲として並べられていた『...And So To F...』は、このアルバムで唯一、Phil だけがライターにクレジットされた曲だった。
Phil の関わった曲はボーカルを務めた2曲では Brand X らしくないポップなスタイル。Brand X らしさが表れているのは、Percy Jones を含むユニットがプレイする曲か、Phil のボーカルがないインストルメンタル曲と、『Product』は3つの異なるバンドが1枚のアルバムを作っているようでもあった。
Percy Jones を含むユニットに Phil も参加した『Wal To Wal』では、Phil が初めてドラム・マシーンを使っているとあり、これは Genesis に先駆けての使用だった。ちなみに Genesis の曲でドラム・マシーンが使われたのは、1980年リリースの『Duke』にある『Duchess』となっている。
また、John Goodsall がアコースティック・ギターを弾く『Rhesus Perplexus』は、それまでの Brand X が持つイメージより爽やかな印象のフュージョンなスタイルの曲になっていた。
LP 時代の『Product』はB面に『Wal To Wal』と『Not Good Enough - See Me!』が1つに纏められていたが、CD でリイシューされた『Product』は『Not Good Enough - See Me!』が『Soho』の後に繰り上がり、その位置にあった『...And So To F...』が『Wal To Wal』の後へと変更になっている。(この変更は、なぜ行われたのだろう…?)
Product
Don't Make Waves
Dance Of The Illegal Aliens
Soho
Not Good Enough - See Me!
Algon (Where An Ordinary Cup Of Drinking Chocolate Costs £8,000,000,000)
Rhesus Perplexus
Wal To Wal
...And So To F...
April
2013-03-16 14:04
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)▲ページトップ▲
コメント 0