Beady Eye/『BE』 [CD]
2011年リリースのデビュー盤『Different Gear, Still Speeding』から2年ちょっと。Liam Gallagher 率いる Beady Eye の新作『BE』が届けられた。
バンド名を略したタイトル (?) や、上半身裸な女性が横たわったジャケットがリリース前から話題になったが、その内容はさらに話題騒然。評価は真っ二つに分かれ、むしろ良くない評判が多いくらいだろうか…??
手元にある『BE』は全11曲、約50分弱のスタンダードなバージョン。この他に、4曲が追加された Deluxe Edition や、さらに曲が追加された日本盤が存在する。
個人的に『BE』を聴いた第一印象は「まぁ、いいんじゃない」と好意的なモノだった。アルバム・リリースに先駆けて『Flick Of The Finger』『Second Bite Of The Apple』の2曲がカットされたが、この2曲もそれ程悪くなかった。
だが、この2曲の印象や、リリース前に Liam が発したアルバムの雰囲気 (「宇宙にぶっ放したロックンロール」発言など) を、そのまま鵜呑みにして、ここに収録された11曲を聴くと、それはちょっと違うのでは…? と感じた。
デビュー盤にあった曲はライブで映える曲が多く、事実、いろいろなライブでの音源を聴いてきた。その頃の Beady Eye のスタイルと、件の Liam の発言らを聴くと、『BE』にある (Deluxe Edition などに追加された曲を除く) 11曲にも、デビュー盤の延長を期待してしまうが、それがこの『BE』を期待外れに思う理由のひとつなのだろう。
デビュー盤にある曲がライブの場を盛り上げるのに対し、『BE』にある曲はライブで少しクールダウンするような場面でプレイされる、そんな印象の曲が多く、デビュー盤とはまた別な意味で、じっくり聴かせるアルバムに映った。
なので、一度目より二度目。二度目より三度目に聴いたときが、ひとつひとつの曲がしっくりくる感じで、一度聴いただけで2年前のデビュー盤と違う…と、諦めてしまうと、実にもったいないアルバムに思えた。
Liam の大風呂敷は今に始まったことではないが、それを真に受け、しっかりアルバムの内容を紹介しないレーベル側の安直さ (「英国最強のロックンロールスター、リアム・ギャラガー率いる…」という紹介も、どうかと…) も、『BE』のいまいちな評価にヘンな意味で貢献している。(「元オアシスの…」という紹介も、もう不要だろう)
Beady Eye は Liam 以外のメンバーがあまり表に出ず、アルバムの内容にも触れないので、どうしても Liam の発言だけが一人歩きしてしまうが、それに惑わされずに、できれば全11曲入りのスタンダードな『BE』を聴いてほしい。
『Start Anew』で静かに終わる Beady Eye の2ndアルバム『BE』。なかなか、いいアルバムで、個人的には「あり!」な一枚だ。
BE
Flick Of The Finger
Soul Love
Face The Crowd
Second Bite Of The Apple
Soon Come Tomorrow
Iz Rite
I'm Just Saying
Don't Brother Me
Shine A Light
Ballroom Figured
Start Anew
バンド名を略したタイトル (?) や、上半身裸な女性が横たわったジャケットがリリース前から話題になったが、その内容はさらに話題騒然。評価は真っ二つに分かれ、むしろ良くない評判が多いくらいだろうか…??
手元にある『BE』は全11曲、約50分弱のスタンダードなバージョン。この他に、4曲が追加された Deluxe Edition や、さらに曲が追加された日本盤が存在する。
個人的に『BE』を聴いた第一印象は「まぁ、いいんじゃない」と好意的なモノだった。アルバム・リリースに先駆けて『Flick Of The Finger』『Second Bite Of The Apple』の2曲がカットされたが、この2曲もそれ程悪くなかった。
だが、この2曲の印象や、リリース前に Liam が発したアルバムの雰囲気 (「宇宙にぶっ放したロックンロール」発言など) を、そのまま鵜呑みにして、ここに収録された11曲を聴くと、それはちょっと違うのでは…? と感じた。
デビュー盤にあった曲はライブで映える曲が多く、事実、いろいろなライブでの音源を聴いてきた。その頃の Beady Eye のスタイルと、件の Liam の発言らを聴くと、『BE』にある (Deluxe Edition などに追加された曲を除く) 11曲にも、デビュー盤の延長を期待してしまうが、それがこの『BE』を期待外れに思う理由のひとつなのだろう。
デビュー盤にある曲がライブの場を盛り上げるのに対し、『BE』にある曲はライブで少しクールダウンするような場面でプレイされる、そんな印象の曲が多く、デビュー盤とはまた別な意味で、じっくり聴かせるアルバムに映った。
なので、一度目より二度目。二度目より三度目に聴いたときが、ひとつひとつの曲がしっくりくる感じで、一度聴いただけで2年前のデビュー盤と違う…と、諦めてしまうと、実にもったいないアルバムに思えた。
Liam の大風呂敷は今に始まったことではないが、それを真に受け、しっかりアルバムの内容を紹介しないレーベル側の安直さ (「英国最強のロックンロールスター、リアム・ギャラガー率いる…」という紹介も、どうかと…) も、『BE』のいまいちな評価にヘンな意味で貢献している。(「元オアシスの…」という紹介も、もう不要だろう)
Beady Eye は Liam 以外のメンバーがあまり表に出ず、アルバムの内容にも触れないので、どうしても Liam の発言だけが一人歩きしてしまうが、それに惑わされずに、できれば全11曲入りのスタンダードな『BE』を聴いてほしい。
『Start Anew』で静かに終わる Beady Eye の2ndアルバム『BE』。なかなか、いいアルバムで、個人的には「あり!」な一枚だ。
BE
Flick Of The Finger
Soul Love
Face The Crowd
Second Bite Of The Apple
Soon Come Tomorrow
Iz Rite
I'm Just Saying
Don't Brother Me
Shine A Light
Ballroom Figured
Start Anew
2013-06-21 16:11
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コメント(2)
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今作BEはとても丁重に作り込んだサウンドで非常にいいと思います。自分も「あり」!です。音が心地いいので、ヘビロテで聴いてます。自分はボーナストラック4曲版を買いましたが、これがとてもいい曲なので聴いたほうがいいですよ。おいおい何故ボートラなん?不思議です。必聴ですよ!(=゚ω゚)ノ
by テレキャス小僧 (2013-06-21 22:56)
テレキャス小僧さんも「あり!」でしたか。『BE』は先入観を持たずに聴いて欲しい一枚ですね。
ところでボートラですが、私は最近、この手のボートラに興味がなくて…。いい曲ならスタンダード版に自然と収録されるのに、なんからしらの理由で入らなかった曲には、アルバムの持つ流れに逆らっているように思うからなんです。
またボートラのおかげでアルバム自体が長くなり、そのおかげでアルバムを最後まで聴くのにも時間がかかってしまい、アルバムの持つ印象を変えてしまう一因にもなっていると思います。
なので、この手のボートラには最近、あまり食指が伸びなくて…という状況です。(*_*
by MCMLXV_65 (2013-06-22 09:23)