Kylie Minogue／『Ｘ』

2007年暮れにリリースされたKylie Minogueの通算10枚目のスタジオ・アルバム『Ｘ』も、よく聴いたアルバムだった。

2003年の『Body Language』以来となるアルバムからは先行シングルとして『2 Hearts』がリリース。そのPVでは、古いイメージ漂うステージでのパフォーマンスだったのだが、元気なKylieの姿が拝めたのは嬉しかった。

というのも、乳がんを患い、それまで行なっていたツアーも中断して治療に専念していたと聞いていたので、以前と変わらぬKylieのパフォーマンスには心底ホッとしたものだった。

このアルバムはプロモーションを兼ねた全曲紹介がビルボード東京で行なわれた。当時、六本木ミッドタウンに新装オープンしたビルボード東京は、行ってみたい場所だったので、抽選でこの全曲紹介に当選したときは別の意味でも嬉しかった。

当日は2回のバルコニー席(?)の中央に飲み物を片手に参加。映像は残念ながら過去のライブ映像を使ったもので新鮮さには欠けていたが、アルバム収録曲の華やかさには魅了された。

先行シングルの『2 Hearts』を含めたアルバム冒頭の3曲から始まり、『Heart Beat Rock』、『The One』、『No More Rain』、『Wow』、『Nu-di-ty』と、この場で初めて聴いた曲ばかりなのに、好きなタイプの曲が次々と続いた。

中でも『Wow』は1番のお気に入りで、「次のシングルはこれだ!」と勝手に思っていたほど。この年の暮れに早くも各FM局で『Wow』が頻繁にオンエアされるようになり、予想どおり翌年2月に2ndシングルとして『Wow』がリリースされた。

以降、シングルとして『In My Arms』、『All I See』、『The One』がリリースされ、新しいツアー『KylieX2008』もスタート。残念ながら、このツアーでも日本は公演地に選ばれなかったが、DVDでこのツアーの模様は紹介されている。

Madonnaのライブに似てショーの要素がたくさん詰め込まれたKylieのライブは装置も大掛かりだと聞く。その為、機材の運搬や費用面から今一つ観客動員に欠ける日本がツアー候補から外れてしまったようだが、クォリティの高さは各種のDVDを見ても明らか。ぜひ、次回作ではKylieのナマのライブも見てみたい。

『Ⅹ』
2 Hearts
Like A Drug
In My Arms
Speakerphone
Sensitized
Heart Beat Rock
The One
No More Rain
All I See
Stars
Wow
Nu-di-ty
Cosmic
【Bonus Track】
King Or Queen
I Don't Know What It Is

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