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Bruce Springsteen/『The River』 [CD]

The-River.jpg1980年の秋にリリースされ、その年の暮れには全米No.1に輝いたBruce Springsteenの2枚組みアルバムの『The River』。アルバムとほぼ同時期にリリースされた『Hungry Heart』が、このアルバムを知るきっかけだった。

1980年当時はアルバムといえば1枚モノが普通。2枚組み全20曲というボリュームに、「どんな曲が入っているのだろう?」と驚いたもの。今でこそCD時代で15曲以上あるアルバムは珍しくないが、当時は異例ともいえる曲の多さだった。

ポップな『Hungry Heart』はいち早くチャート番組でもオンエアされていたので、アルバムの雰囲気は予想していたが、Side Aの最初の4曲で一気に圧倒されてしまった。『Independence Day』でSide Aは幕を閉じ、一息つけるのだが、この5曲の流れというか、スピード感は当時体験したことがないものだった。

そしてSide Bは第1弾シングルの『Hungry Heart』が1曲目。こういう風にLP時代は、盤をひっくり返すことで、もう一度アルバムを聴く姿勢を仕切り直される感じで、この『Hungry Heart』で再び『The River』の世界に引き込まれていくようだった。

このアルバムは全体を通してライブ・アルバムのような流れにもなっていた。この頃、Bruce Springsteenのライブはまだ日本で行なわれていなかったが、海外からの情報では約3時間近くになるという噂も入ってきて、そのコンサートを疑似体験しているようなアルバムでもあった。

ロックな曲も多いし、LPでいう盤の切り替わりでは印象に残るスローな曲を配置してアルバムとしてのアクセントをつけ、LPに針を落とすとまた軽快なロックでBruce Springsteenの世界に引きずり込まれてしまう(Side Cだけ1曲目はバラードだが…)。そんな流れが4回続くアルバムだった。

そんなアルバムで1番好きな曲をあげるとしたら、タイトル曲の『The River』だろうか? この曲の歌詞はライブ映像の字幕で知ったが、その内容の切なさは、いつの時代も共通して感じることで、毎回、この曲を聴く度にいろいろな自らの思いを重ねてしまう。Bruce Springsteenの歌詞の素晴らしさを伝える代表的な曲ともいえるので、ぜひ一度、歌詞全体を通して読んでみてほしい。

と、ここまで2枚組みアルバムの1枚目ばかりの紹介になってしまったが、2枚目も1枚目以上に魅力的な曲がたっぷり詰まっている。特にLPでの冒頭の1曲目にあたるタイプの異なる『Point Blank』と『Ramrod』も、歌詞をじっくり見ながら聴いてほしい名曲だ。

『The River』
【Side A】
The Ties That Bind
Sherry Darling
Jackson Cage
Two Hearts
Independence Day
【Side B】
Hungry Heart
Out In The Street
Crush On You
You Can Look (But You Better Not Touch)
I Wanna Marry You
The River
【Side C】
Point Blank
Cadillac Ranch
I'm A Rocker
Fade Away
Stolen Car
【Side D】
Ramrod
The Price You Pay
Drive All Night
Wreck On The Highway



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