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The Rolling Stones/『Undercover』 [CD]

Undercover1983年にリリースされた『Undercover』は、前作『Tattoo You』が過去のアウトテイク素材を元に作られたことを考えれば、The Rolling Stonesが1980年代に入り初めて制作したオリジナル・アルバムとも言える。

一般的にあまり好評でない『Undercover』だが、意外に好きな曲が多い。シングル・カットされた『Undercover Of The Night』、『Too Much Blood』は当時MTVで特異なPVが流れたこともあったが、それを差し引いても当時の音楽状況を反映した曲として好きだった。

また、ストレートなロック・ナンバーの『She Was Hot』やKeith Richardsがボーカルの『Wanna Hold You』は、ステージ映えのする曲だった。実際、『Wanna Hold You』はコンサートのKeithコーナーで度々取り上げられた。

この『Undercover』では、The Rolling Stonesらしいロックンロールな曲もあれば、『Feel On Baby』での大胆なレゲエ導入みたいに、新旧のサウンドがいい具合にアレンジされている。しかし、この様なつくりが、古くからのファンに戸惑いを与えたのも事実だった。

『Undercover』は全米アルバム・チャートで4位止まり、全英でも最高位が3位だった。特に全米アルバム・チャートではそれまで連続No.1を記録していただけに、それが途切れてしまったアルバムでもあった。

今迄のロックンロールなスタイルを踏襲しようとしたKeith Richardsと、時代に敏感に反応し、そのサウンドを積極的に取り入れようとしたMick Jaggerの対立を生むきっかけにもなった『Undercover』だが、Jimmy Miller以来となる外部プロデューサのChris Kimseyを迎え、The Glimmer TwinsことMickとKeithが共同プロデュースした『Undercover』は、いろいろな可能性を模索した実験的なアルバムとして、もっと評価されていいと思う。

この『Undercover』が好きなアルバムの理由には、この意味ありげなジャケット・デザインもあった。ジャケットにあるいろいろなかたちのマークは当時、ステッカーになっていて剥がせるという噂があった。輸入盤ではそのひとつひとつが剥がせる? という噂も飛び交い、レコード・ショップの店頭でジャケットを上から指で触れたりもしたが、どれもステッカーではなく印刷のようだった。

この噂が本当であるなら、ぜひ、今回の新規リマスターで復刻される『Undercover』には、この点も復刻して欲しいと願っている。(そして、ステッカーの下に何が隠されているのかも明らかに…)

『Undercover』
Undercover Of The Night
She Was Hot
Tie You Up (The Pain Of Love)
Wanna Hold You
Feel On Baby
Too Much Blood
Pretty Beat Up
Too Tough
All The Way Down
It Must Be Hell



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