スネークマンショー／『死ぬのは嫌だ、怖い。戦争反対!』

桑原茂一、伊武雅刀、小林克也によるスネークマンショーが1981年に発表した2ndアルバムの『死ぬのは嫌だ、怖い。戦争反対!』。

タイトルに『愛の…』と付くスネークマンショーのギャグは、前作より過激さを増し、とても普通にスピーカーを通しては聞けないモノばかり。1981年当時は16歳。この頃、ワケの分からなかったギャグの意味も、年を追うごとに、そのひとつひとつが分かるように…。^^;

『愛のチャンピオン号』は、徐々に緊迫感が増す内容なのだが、淡白な受け答えが笑いを誘い、『愛の野球場』では男女の微妙な関係が野球中継に合わせて展開…。ギャグの合間に入る曲は、あまり馴染みがないアーティストの曲が多いが、それも前作同様、妙にスネークマンショーのギャグにフィットしている。

このアルバムに登場する声優陣の男性は先に挙げた3人がメイン。しかし、女性陣はアニメなどで活躍している声優がほとんどで、その代表的なアニメで演じるキャラクターと、このアルバムでの演じる役のギャップも、当時はとてもオモシロかった。

スネークマンショーはこのアルバム以降、FMでも聞くことができたが、このアルバムで聞けるようなギャグがオンエアされることはなかった。このアルバムを知っている方なら、その理由も納得できるだろうが、やはり、こういう毒気があるのがスネークマンショーの醍醐味だけに残念に感じたものだ。

今でもスネークマンショーは堂々と聞くことが難しく、ヘッドフォンで聞いていたとしても、ギャグが音漏れしていないかが気になるところ。もちろん、このアルバムを街中で聞くことは絶対無理だろう。ギャグの合間の曲はいいが、やはり、際どいギャグが音漏れするようなことだけは絶対避けないと…。

約30年以上前に誕生したスネークマンショーは、当時もいろいろな制約をスレスレで交わしていたが、今の時代なら当時できなかったアイディアの幾つかもできそうに思う。現代版スネークマンショーを聞いてみたいと思うが、どこかで実現してくれないだろうか…?

『死ぬのは嫌だ、怖い。戦争反対!』
愛の出発 ※
愛のチャンピオン号 ※
THE ULTIMATE IN FUN
愛の野球場 ※
I WILL CALL YOU (AND ANOTHER FAMOUS LAST WORDS)
愛のホテル(曲:エーゲ海の真珠) ※
BUNGA DAHLIA
どんぐりころころ ※
PERSIAN LOVE
WISHING YOU'RE HERE
愛の嵐(バラ肉のタンゴ) ※
今日、恋が
愛の匂い(ジムノペティ) ※
HONEY DEW
愛の戦場(ブタペストの心)
GAM BANG ※

※:スネークマンショーによるギャグ

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