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Mylène Farmer/『Point de Suture』 [CD]

Point de Suture刺繍の網目などを差すフランス語の『Point de Suture』というタイトルがつけられたMylène Farmerの通算7枚目のスタジオ・アルバム。1961年にカナダのケベックで生まれたMylène Farmerは、フランス語圏では絶大な人気があるが、ここ日本では全く無名の存在だ。

Mylène Farmerのアルバムは通算4枚目の『Anamorphosée』から知ったのだが、このアルバムがリリースされた1995年の暮れは、仕事の都合でパリに滞在していて、シャンゼリゼ通りに面したヴァージン・メガストアで『Anamorphosée』を購入した。

当時、Mylène Farmerは既にフランスで人気アーティストの仲間入りを果たし、『Anamorphosée』のジャケットのポスターは市内あちこちで見かけ、雑誌の表紙でも取り上げられていた。

以来、4~5年おきにリリースされた『Innamoramento』、『Avant que l'ombre...』のアルバムも聴き、そして至ったのが2008年にリリースされた『Point de Suture』だ。

スタジオ盤リリースの合間にライブ盤もリリースしていたので、それほど間が空いたとは感じず、この『Point de Suture』ではよりポップな路線を継承。『Looking for My Name』では、Mobyと2か国語でのデュエットも披露している。

歌われている歌詞がフランス語ということもあり、英語の歌詞以上にハードルが高い印象があるように思われるが、一度でもMylène Farmerの曲を聴けば、そんなハードルもあまり気にならない。

曲はドラマティックな展開が多く、サウンド的にはMadonnaにも通じる感じとも捉えられるだろうか? Mylène FarmerはPVにも秀逸な作品が多く、その大半が見るものを惹きつける妖艶な魅力を放っている。

前作の『Avant que l'ombre...』までは日本語盤も数か月遅れでリリースされていたが、この新作の日本盤発売の予定はいまだない。対訳付きの日本語盤であれば、よりMylène Farmerの魅力が伝わるのだが、フランス語でも難解な詩が多いので、その翻訳にはたいへんな労力が必要とされるだろう。

だが、Mylène Farmerのような素晴らしいアーティストが、言葉の面だけで聴く機会がないというのも、とても残念なこと。PVも含め一度でもMylène Farmerの動の面を見てもらえれば、歌詞が分からずとも、Mylène Farmerの一面に触れることはできるはず。

この『Point de Suture』が気に入ってもらえたら、ぜひ『Anamorphosée』も聴いてもらいたい。よりポップなMylène Farmerの魅力が楽しめるだろう。

『Point de Suture』
Dégénération
Appelle mon numéro
Je m'ennuie
Paradis inanimé
Looking for My Name
Point de Suture
Réveiller le monde
Sextonik
C'est dans l'air
Si j'avais au moins...



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