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Styx/『Cornerstone』 [CD]

コーナーストーン(紙ジャケット仕様)1979年の秋にリリースされたStyxの通算9枚目のスタジオ・アルバム『Cornerstone』。その年の12月、このアルバムからの第1弾シングル『Babe』は、Styx初の(そして唯一の)全米チャートNo.1に輝いた。

1980年に入ると、続いて『Borrowed Time』が新たなシングルとしてリリース。この曲はDennis DeYoungとTommy Shawの共作で、『Cornerstone』のリリースに伴うツアーではオープニングにも使用された。また、このふたりはアルバム冒頭の『Lights』でも共作し、『Lights』ではTommy Shawがボーカルを務めている。

『Cornerstone』からのヒット・シングル2曲でボーカルを務めたDennis DeYoungに対して、前作『Pieces Of Eight』で3枚のヒット・シングルを手掛けたTommy Shawはマンドリンのイントロが印象的なバラード調の『Boat On The River』を手掛けている。こちらも全米でヒットしたと思っていたのだが、意外にも北米地域ではシングル・カットされず、ヨーロッパでのみリリースされ、ドイツとスイスのチャートでNo.1になっている。

Styxといえば、このふたりのボーカルに加えてJames Youngのハード・ロックな面も魅力だが、『Cornerstone』でJames Youngは『Eddie』の1曲でボーカルを務めるに留まっている。バンドの方向性が次第にポップに向きつつある中、James Youngの活躍する場が少なくなってしまった感じだ。

『Cornerstone』からはDennis DeYoung作の『Why Me』もシングル・カットされ、『Cornerstone』は全米アルバム・チャートで2位まで上昇、Styxのアルバムとして初のTop5入りを記録した。ちなみにセールス面では、前2作が300万枚超を記録したが全米アルバム・チャートでは共に6位止まり。『Cornerstone』の全米での売上げは公称で200万枚となっている。

かつてのStyxの特徴でもあったプログレ調な『Love In The Midnight』で『Cornerstone』は幕を閉じるが、やはり『Cornerstone』を代表する曲といえば『Babe』だろう。

Tommy Shawが手掛けた曲が全てシングルになった前作『Pieces Of Eight』に対して、『Cornerstone』ではDennis DeYoungが『Babe』をバンド初のNo.1シングルにさせ、さらにコンサートのオープニング曲として『Borrowed Time』も使われることになり、バンド内の力関係もより対等な状況を築き、次作の『Paradise Theatre』ではバンドとして頂点を極める。

『Cornerstone』は今年初頭に紙ジャケット仕様で再発されたが、裏面が観音開きのようになっている特殊ジャケットも忠実に再現されている。

『Cornerstone』
Lights
Why Me
Babe
Never Say Never
Boat On The River
Borrowed Time
First Time
Eddie
Love In The Midnight

タグ:Styx 1979


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