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Cheap Trick/『The Latest』 [CD]

iconiconCheap Trickらしくない(?)90秒ちょっとの短い『Sleep Forever』で幕を開ける新作『The Latest』は、2曲目もSladeのカバー『When The Lights Are Out』と、今迄のCheap Trickのアルバムとは少し違う雰囲気で始まる。

そして間髪入れずに3曲目の『Miss Tomorrow』へと続き、『Sick Man Of Europe』でようやくCheap Trickらしいパワー・ポップな面が全開! Rick Nielsenの轟音ギターが左右のチャンネルから大音量で響いてくる。

どうやら、この『The Latest』では曲間のギャップがないようで、ロッカ・バラードの『These Days』ではRobin Zanderのボーカルが今も新鮮に響いてきて、メドレーのように『Miracle』へと曲は変わり、ここでボーカルをとるRick Nielsenは先ほどまでの豪快なギターから一転、バラードを切々に歌い上げている。

ここまで途切れなく曲が続いてきたが、少しの間を空けて続くのは70秒ちょっとの『Everyday You Make Me Crazy』で、ここから『The Latest』の第2幕といった感じか? 再びパワー・ポップな『California Girl』で第2幕の本編が開始となる。この『California Girl』のコーラス・パートは実際のコンサートでも観客との掛け合いになるだろう。

ストリングスを導入したスローな『Everybody Knows』を挟み、『Alive』では疾走感のあるロックを披露。『Alive』で聴けるRick Nielsenのギター・ソロもコンサートではハイライトのひとつになると思われるが、1948年12月22日生まれで既に60歳を超えているハズなのに、このギター・ソロには恐れ入ってしまう。

『Times Of Our Lives』はベースのTom Peterssonが主導で作った曲なのか? 特徴の12弦ベースとこの曲でも取り入れられたストリングスが、単なるバラードに終わらない味付けをしている。

BurtとLindaのバラードとタイトルにある『Closer, The Ballad Of Burt And Linda』だが、歌詞の中にこのふたりは登場しない。BurtとLindaとは誰を示すのだろう? そして『The Latest』はRobin Zanderのバラード『Smile』で終る。

曲間のインターバルをなくし、前半6曲、後半7曲というかつてのLPを思わせるような構成の『The Latest』は、今もCheap Trickがシーンの現役であることを示している。コンサートで映える曲も多いだけに、この『The Latest』をひっさげ、再び来日してくれることを願っている。

『The Latest』
Sleep Forever
When The Lights Are Out
Miss Tomorrow
Sick Man Of Europe
These Days
Miracle
Everyday You Make Me Crazy
California Girl
Everybody Knows
Alive
Times Of Our Lives
Closer, The Ballad Of Burt And Linda
Smile

タグ:Cheap Trick 2009


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