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The Beatles/『A Collection Of Beatles Oldies』 [CD]

oldies.jpg1963年に『Please Please Me』を発表した The Beatles は当時、1年に2枚のアルバムをリリースしていた。1966年の夏には『Revolve』を発表し、その年の暮れにリリースされたのが、日本では通称『オールディーズ』と呼ばれている『A Collection Of Beatles Oldies』だった。

新曲がなくベスト盤というかたちの『A Collection Of Beatles Oldies』には、当時イギリスでは未発表だった『Bad Boy』が収録され、当時としては大盤振る舞いと思われる全16曲を収録。しかし、1曲1曲が短いのでLP全体でも約39分に収まっている。(『Bad Boy』はアメリカでは編集盤の『Beatles VI』で発表されていた)

収録された16曲中13曲はシングル・ヒット曲で、『Michelle』と『Yesterday』は他のアーティストのカバーとしてヒットしたアルバム収録曲だった。

このアルバムはモノとステレオの両方でリリースされ、『From Me To You』、『We Can Work It Out』、『I Feel Fine』、『Day Tripper』、『Paperback Writer』、『I Want To Hold Your Hand』は初めてステレオで聴ける曲でもあった。

発表された当時のチャート上の動きは全英チャートでは最高7位止まり。イギリスでリリースされた唯一の公式ベスト盤にも関わらず、CD時代になってからはオリジナルとしてのリリースがなく、ブートレグ(海賊盤)としてのみ出回っている。

現在、手元にあるのもそのブートレグだが、これも以前紹介した『Rock 'n' Roll Music』や『At The Hollywood Bowl』と同じく、かなり精巧なつくりでモノとステレオの両音源が収められている。

今となっては通称『赤盤』や『青盤』の2枚組みベストや、CD時代になってからの公式ベスト盤である『1』など、『A Collection Of Beatles Oldies』より中身の濃いベスト盤があり、このアルバムの価値は薄れてしまった。

しかし、ここに収められた16曲は1963年から1966年までの約3年間で The Beatles がヒットさせた曲が凝縮されているので、今度発売されるデジタル・リマスター盤からこのアルバムの順にプレイリストを編集してみるのも、初期の The Beatles を楽しむひとつの方法ではないかと思う。

『A Collection Of Beatles Oldies』
She Loves You
From Me To You
We Can Work It Out
Help!
Michelle
Yesterday
I Feel Fine
Yellow Submarine
Can't Buy Me Love
Bad Boy
Day Tripper
A Hard Day's Night
Ticket To Ride
Paperback Writer
Eleanor Rigby
I Want To Hold Your Hand



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