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Steely Dan/『Countdown To Ecstasy』 [CD]

ctd_s.jpgiconCD の収録時間ギリギリを使い、昔ならボツになっていたような曲まで収めたアルバムを聴くのに疲れてしまい、最近は収録時間が約40分前後の昔のアルバムを引っ張り出して聴く機会が多い。

今回は Steely Dan が1973年にリリースした2ndアルバムの『Countdown To Ecstasy』を引っ張り出してきた。このアルバムも全8曲で収録時間は約40分。じっくりとアルバムを聴くには、やはり、このくらいの時間がちょうどいい。

この『Countdown To Ecstasy』もデビュー盤の『Can't Buy a Thrill』同様、時の経ったことを感じさせないアルバムでお気に入りの1枚なのだが、Walter Becker と Donald Fagen のふたりはツアーの合間をぬって急いで作られたこのアルバムの制作過程を気に入らず、幾つかの曲の出来に満足していないようだ。

チャート上の動きでもデビュー盤『Can't Buy a Thrill』は全米アルバム・チャートで最高17位を記録したが、『Countdown To Ecstasy』は35位が最高。アメリカでのセールスもデビュー盤の半分に留まり、全英アルバム・チャートでデビュー盤は38位を記録したが、2ndアルバムはチャートインすらしなかった。

『Countdown To Ecstasy』からのシングルも1stシングル『Show Biz Kids』は全米チャートで最高61位、2ndシングル『My Old School』は最高63位と、前作からのシングルが2枚とも Top20 入りしたのに比べ対照的な結果だった。

セールスやチャート上での動き、当時の制作過程に難があった『Countdown To Ecstasy』だが、後に Donald Fagen は Steely Dan のアルバムの中でお気に入りの1枚に『Countdown To Ecstasy』をあげている。

1990年にシングルのB面としてライブ・バージョンが発表されたアルバムの1曲目を飾る『Bodhisattva』や『King Of The World』など、いい曲が集まっている『Countdown To Ecstasy』だが、当時はジャム・セッションのような曲の(冗長な…?)展開に抵抗があったのだろうか。今、聴くとそのセッション風なギター・ソロ、キーボードやホーン・セクションの音も、うまい音作りだと感じる。

いろいろな楽器の音を巧みに配する Steely Dan というバンドの特徴が、この『Countdown To Ecstasy』から確立していったように感じるが、それはこれから先の展開を知っているから言えることか…? 少し時代を先取りしてしまったアルバムが、この『Countdown To Ecstasy』なのかもしれない。

『Countdown To Ecstasy』
Bodhisattva
Razor Boy
The Boston Rag
Your Gold Teeth
Show Biz Kids
My Old School
Pearl Of The Quarter
King Of The World

タグ:Steely Dan 1973


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