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Karla Bonoff/『Wild Heart Of The Young』 [CD]

麗しの女~香りはバイオレット(紙ジャケット仕様)1982年にリリースされた Karla Bonoff の通算3枚目のアルバム『Wild Heart Of The Young』。以前に紹介した2枚のアルバムに比べると過小評価されているともいえるこの3枚目だが、侮るなかれ、なかなかの名盤だ。

リリース直後のアメリカでのチャート・アクションは最高49位と、前作『Restless Nights』の最高31位に及ばなかったものの、1stシングルでアルバムのトップを飾る『Personally』は Billboard 誌の Hot100 で最高19位をマーク。これはここまでに発表した Karla のシングルではベストの成績で、同誌の Adult Contemporary では最高3位を記録した。この3枚目のアルバムからは2曲目に収められた『Please Be The One』もシングル・カットされ、同チャートで最高22位を記録した。

セールスの結果だけをみれば、このアルバムを最後に Karla と Columbia Records との契約は終了してしまうのだが、この3枚目のアルバムには、憂いのあるいい曲がたくさん詰まっている。

1982年にリリースということでサウンドは若干前2作のアルバムと異なる雰囲気で、1980年代風なアレンジが多いようにも感じる。しかし、憂いのある中にもカラっとした明るさがこのアルバムには感じられ、それぞれの曲にあるギターやサックスのソロ・パートが Karla の透き通るようなボーカルに少しだけ華やかな色付けをしているようにも思う。

時に1980年代風なアレンジが気になることもあるが、『Even If』では少ない音数ながらもそれぞれの楽器が奏でる必要最小限な音が Karla のボーカルとあいまって絶品なバラードに仕上がっている。

そんな Karla のボーカルがたっぷり味わえるのが続く『Just Walk Away』ではないだろうか。乾いたドラムの音もそのバラードをより引き立てているが、中盤で聴けるサックスのソロがまた素晴らしい! この曲でのサックスは David Sanborn が務めているそうだ。この二人の組み合わせは是非、生のライブで見てみたい…とも思うほど素晴らしい!

このアルバムには他にもゲスト・ミュージシャンが多数参加していて、前作からお馴染みの Andrew Gold はオルガン、ギター、パーカッション、バック・ボーカルと多くのパートでこのアルバムに貢献。ギターでは他にも Waddy Wachtel、Kenny Edwards、Danny Kortchmar、Joe Walsh が曲によって様々な音色を提供している。

そして Karla のボーカルをさらに際立たせているバック・ボーカル陣には Eagles との交流から Timothy B. Schmit、Don Henley、J.D. Souther が参加と、それぞれの曲で絶妙ともいえるゲスト・ミュージシャンが配されている。

今、外は冷たい雨が降り、この冬で一番寒い陽気になっているが、Karla のアルバムを聴いていると、少しだけ温もりが感じられるような気もする。

『Wild Heart Of The Young』
Personally
Please Be The One
I Don't Want To Miss You
Even If
Just Walk Away
Gonna Be Mine
Wild Heart Of The Young
It Just Takes One
Dream

タグ:Karla Bonoff 1982


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