The Jam/『In The City』 [CD]
ビシっとスーツを着た3人が奏でるロックは今聴いても気持ちがいい。Paul Weller、Bruce Foxton、Rick Buckler。この3人による The Jamの『In The City』は1977年3月にリリース。全12曲で30分ちょっとしかないアルバムだが、この頃の Paul Weller はまだ19歳。マイクにガツガツと当たるように、そして曲によって派手にギターをかき鳴らす姿は、今見ても『ロックは若者のモノ』という印象を強く与える。
ギターにベースとドラムという最小限のロック・トライアングルが作ったこのデビュー盤は、3曲目の『Slow Down』と LP のA面最後を飾る『Batman Theme』はカバーだが、他の10曲はオリジナルの曲で固めている。『Away From The Numbers』や『Sounds From The Street』には中期以降の The Jam のサウンドの香りもするが、それは中期以降を知っている今だからいえること。その他の曲は2分から3分前後のロックと呼ぶにふさわしい曲ばかりだ。
カバーの『Batman Theme』も The Jam がプレイするだけで、こんなにカッコいい曲になるのか? と、初めてこの曲を聴いたときには驚いたものだった。
LP のB面トップに配されたデビュー・シングルでアルバムのタイトル曲でもある『In The City』は2分19秒しかないが、この1曲に The Jam の魅力が全て詰まっていた。Paul Weller のボーカルとギターは荒々しいし、Bruce Foxton のベースもブンブン唸っている。Rick Buckler の叩くハイハットは二人のフロントマンの後ろでサウンドに広がりを与えていた。ロックの面白さがこの2分19秒には詰まっていた。
『In The City』からは1枚のシングルしかカットされず、そのシングル『In The City』は全英チャートで最高40位止まり。だが18週間にわたって Top40 圏内にランクされ、デビュー・シングルとして上出来な結果を残した。
シングル『In The City』は1977年のリリース以外に、1980年にリイシューされ、その時にも最高40位を記録。そして1982年のバンド解散後にもリイシューされ、その時は最高47位をマークした。また、2002年には The Jam の結成25周年として再びリイシューされ、このときは1977年のオリジナル・リリース時に記録した40位を上回る最高36位を記録した。このときのシングルは7インチのアナログ盤で再発され、値段も75ペンスだったという。
The Jam の解散以降、Paul Weller はいろいろなスタイルの曲に取り組み、時折、この『In The City』に繋がるような荒々しいロックをプレイしてくれる。それは懐かしい思いとともに、まだまだ19歳の頃のスタイルがあるということを感じさせてくれる。いつまでも Paul Weller にはこのデビュー盤で魅せていたようなスタイルを求めてしまうのだが、それは酷なことだろうか…?
『In The City』
Art School
I've Changed My Address
Slow Down
I Got By In Time
Away From The Numbers
Batman Theme
In The City
Sounds From The Street
Non-Stop Dancing
Time For Truth
Takin' My Love
Bricks And Mortar
ギターにベースとドラムという最小限のロック・トライアングルが作ったこのデビュー盤は、3曲目の『Slow Down』と LP のA面最後を飾る『Batman Theme』はカバーだが、他の10曲はオリジナルの曲で固めている。『Away From The Numbers』や『Sounds From The Street』には中期以降の The Jam のサウンドの香りもするが、それは中期以降を知っている今だからいえること。その他の曲は2分から3分前後のロックと呼ぶにふさわしい曲ばかりだ。
カバーの『Batman Theme』も The Jam がプレイするだけで、こんなにカッコいい曲になるのか? と、初めてこの曲を聴いたときには驚いたものだった。
LP のB面トップに配されたデビュー・シングルでアルバムのタイトル曲でもある『In The City』は2分19秒しかないが、この1曲に The Jam の魅力が全て詰まっていた。Paul Weller のボーカルとギターは荒々しいし、Bruce Foxton のベースもブンブン唸っている。Rick Buckler の叩くハイハットは二人のフロントマンの後ろでサウンドに広がりを与えていた。ロックの面白さがこの2分19秒には詰まっていた。
『In The City』からは1枚のシングルしかカットされず、そのシングル『In The City』は全英チャートで最高40位止まり。だが18週間にわたって Top40 圏内にランクされ、デビュー・シングルとして上出来な結果を残した。
シングル『In The City』は1977年のリリース以外に、1980年にリイシューされ、その時にも最高40位を記録。そして1982年のバンド解散後にもリイシューされ、その時は最高47位をマークした。また、2002年には The Jam の結成25周年として再びリイシューされ、このときは1977年のオリジナル・リリース時に記録した40位を上回る最高36位を記録した。このときのシングルは7インチのアナログ盤で再発され、値段も75ペンスだったという。
The Jam の解散以降、Paul Weller はいろいろなスタイルの曲に取り組み、時折、この『In The City』に繋がるような荒々しいロックをプレイしてくれる。それは懐かしい思いとともに、まだまだ19歳の頃のスタイルがあるということを感じさせてくれる。いつまでも Paul Weller にはこのデビュー盤で魅せていたようなスタイルを求めてしまうのだが、それは酷なことだろうか…?
『In The City』
Art School
I've Changed My Address
Slow Down
I Got By In Time
Away From The Numbers
Batman Theme
In The City
Sounds From The Street
Non-Stop Dancing
Time For Truth
Takin' My Love
Bricks And Mortar
2009-12-30 12:40
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コメント(2)
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確かにそうですね。
ファンはPaul Weller に何時までたっても過去の光を求めてしまう面がありますよね。
jamしかり、スタカンしかり。
本人はどう考えているのか分かりませんが、幸せであり、呪縛なのかもしれませんね。
黒(モッズ)スーツに汗!で飛び跳ねまくるポールは19歳でしたか?カッコよすぎます!!
来年もよろしくお願いいたします。
by zacc (2009-12-31 02:17)
zacc さん、こんばんは。深夜遅くにコメントありがとうございます。Paul Weller はデビュー時の印象があまりにも強かったので、新作が出るたびにそれと比較してしまいます。最近の充実振りをみると、まだまだガツンとやってくれそうですので、いまだに期待してしまいますネ!
コチラこそ来年もよろしくお願いします!
by MCMLXV_65 (2009-12-31 02:27)