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Thee Michelle Gun Elephant/『TMGE 106』 [CD]

iconiconこの年末年始、スカパー! では Thee Michelle Gun Elephant の特集番組が多かった。昨年の7月22日に急逝したアベフトシの誕生日である12月16日に新たなベスト盤がリリースされるので、それに合わせた特番ラッシュだったのだが、初期のライブ映像も含め中期後期のライブ映像もあって、どの特番もなかなか楽しめた。

TMGE を知ったきっかけは長期の海外出張から帰国し、久々につけたテレビで映ったスタジオ・ライブだった。そのとき TMGE が演奏していた曲は『バードメン』で、「日本にこんなバンドがいたのか…?」というのが、見た瞬間の正直な感想だった。即座にバンド名と曲名をメモすると、近くの CD ショップに TMGE の CD を探しに行き、当時の最新作『Chicken Zombies』を手に入れた。

『Chicken Zombies』には『バードメン』を含め、テレビでもプレイしていた『ゲット・アップ・ルーシー』もあり、他にも『カルチャー』や『ブギー』、『ハイ! チャイナ!』も入っていて、当時かなり聴き込んだアルバムだった。

その後『ギヤ・ブルーズ』や企画盤の『RUMBLE』もリリースされると手に入れ、『カサノバ・スネイク』の後に今回紹介する『TMGE 106』がベスト・ライブ『CASANOVA SAID "LIVE OR DIE"』とともにリリースされると、こちらも即座に手に入れ、いずれのアルバムも洋楽に混じってよく聴いていた。

『TMGE 106』のタイトルにある「106」とは、それまでに TMGE が発表した曲数らしいが、アルバムやシングルでのバージョン違いがその数に含まれていたり、またインディ・レーベル時代の曲が数えられていなかったりしているらしいが、そんな些細な事は全く気にならない(陳腐な表現だが)素晴らしい内容のベスト盤だった。

年末年始のライブ放送で改めて魅入ってしまったのが、アベフトシのギターだった。クハラカズユキの乾いたドラムは手数が多くて飽きさせないし、ウエノコウジのベースはテレビでのライブ以上にブンブン唸っているのが CD では聞けるし、チバユウスケの声はとてもチープに聞こえるが、ロックの持つ荒々しさがこれでもか! というくらいに響いてくる。

曲によってはチバユウスケもギターをプレイしているが、基本はドラム、ベース、ギターのシンプルな3ピース。たまにパンクらしいスカスカな曲もあるが、たった4人だけのプレイと思えない密度の濃い曲もある。

メジャーデビュー作の『世界の終わり』は改めて名曲だと思った。このベスト盤『TMGE 106』にも収録されているが、これはアルバム・バージョンで、シングルで発表されたバージョンは、今も当時のシングルでしか聴けない。

『TMGE 106』の17曲はこの当時のライブを見ているかのような順番で並べられている。「あの曲がない」という意見はどんなベスト盤にもあることで、聴きたければオリジナルを手にいれればいい。そんな意見はこのベスト盤には、ほんの些細な事でしかない。

もっとこの4人による TMGE の活動を見たかったし、時を経て、どんな味付けが TMGE に加わるのかを見たかったが、それも叶わなくなってしまった。でも TMGE が残した音楽はいつでも聴ける。それだけで十分なのかもしれない。

『TMGE 106』
G.W.D
スモーキン・ビリー
ハイ!チャイナ!
ブラック・タンバリン
リリィ
アウト・ブルーズ
Why do you want to shake?
blue nylon shirts(from balcony)
ブギー
バードメン
Baby,please go home
Vibe on!
ジェニー
リボルバー・ジャンキーズ
世界の終わり(primitive version)
GT400
ダニー・ゴー



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