SSブログ

The Police/『Synchronicity』 [CD]

iconiconThe Police が1983年にリリースした通算5枚目のアルバム『Synchronicity』は、発売日に東京の銀座にある山野楽器に買いに行ったのだが、売り切れていて買えなかったアルバムで、こんなことを経験したのはこの『Synchronicity』が初めてだった。

発売当時の前後関係をはっきり覚えていないが、先にリリースされた海外での情報をもとに『Synchronicity』を買おうと思っていたが、予約をしなくても十分発売当日に買えるだろうと考えていた。しかし、山野楽器クラスの大きなレコード店でも発売初日に売り切れてしまい、この時点に新たに予約をするという予想外の展開だった。

この頃は(たぶん…)海外との同時発売ではなかったはずで、先にリリースされた1stシングル『Every Breath You Take』の情報や、アルバムに収められた各曲の情報は、FEN のような FM 局や FM 雑誌などで見聞きしていた。今と比べて全く十分といえない当時の情報量だったが、『Synchronicity』は今までの The Police のどのアルバムより評価が高かった記憶がある。

ようやく手に入れた『Synchronicity』をレコード・プレーヤーにかけて最初に流れてきた『Synchronicity I』はそのスピード感もあって、あっという間に曲が終わってしまった。前作『Ghost in the Machine』の流れを踏襲しているのでは? という予想は、この1曲目でいい意味で裏切られた。

2曲目の『Walking in Your Footsteps』はレゲエを取り入れていた頃の雰囲気を持ち、従来の The Police らしいと思えた曲で、3曲目の『O My God』も2枚目のアルバム『Reggatta de Blanc』あたりに収録されていてもおかしくない曲だった。

続く『Mother』はギターの Andy Summers による曲で中近東あたりをイメージさせる曲。そしてドラムの Stewart Copeland による『Miss Gradenko』も今までの The Police を想像させる曲で、A面の最後はアルバム・タイトルのバージョン違い『Synchronicity II』で締め括られる。

サイドが変わったB面は全て Sting による曲で、トップはアルバムに先行してカットされた『Every Breath You Take』でスタート。このシングルがヒットしたおかげで、『Synchronicity』もビッグ・セールスを続けたといえるだろう。全米チャートで『Every Breath You Take』は8週連続 No.1 の座を獲得、1983年の年間チャートでも No.1 に輝いた。

『Every Breath You Take』は翌1984年のグラミー賞で Song of the Year に選ばれ、デュオやグループを対象にした Best Pop Performance の部門でも選出され、そしてアルバムとしても『Synchronicity』はこのときのグラミー賞でデュオやグループを対象にした Best Rock Performance に選出された。

『Synchronicity』のB面からはシングルが相次ぎ、『King of Pain』が2ndシングルとして全米チャートで最高3位を、『Wrapped Around Your Finger』は全米チャートで最高8位を記録した。

B面に収められた4曲は最後の『Tea in the Sahara』を含め、Sting らしい曲が並び、この4曲だけを聴くと Sting のソロ・アルバムのようにも感じた。結局、The Police のアルバムはこの『Synchronicity』が最後となり、後に Sting はソロ活動を開始。ソロでも『Every Breath You Take』はよくライブでプレイするようになっていった。

この『Synchronicity』の LP のジャケットは描かれた青、黄、赤のラインと、その下にあるメンバーのモノクロ写真の組み合わせによって数多くのバージョンがあるらしい。このことは1983年のリリース当時は全く知らなかった。国内盤でこのバージョン違いが存在するかは分からないが、このジャケットにそんな事実があったのかと、この情報を知った時は収められた曲を初めて聴いたとき以上に驚きだった。

『Synchronicity』
Synchronicity I
Walking in Your Footsteps
O My God
Mother
Miss Gradenko
Synchronicity II
Every Breath You Take
King of Pain
Wrapped Around Your Finger
Tea in the Sahara

タグ:THE POLICE 1983


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0)▲ページトップ▲

nice! 0

コメント 2

MASA

私は当時地元のタワレコで輸入盤を買いましたが、山積みでしたよ(笑)。
おっしゃるとおり、このアルバムのジャケは何十種類もあって、タワレコで山積みになっていたものにもいろんなパターンのがあったので、どれにしようか軽く悩みましたね(笑)。
ちなみにジャケ違いがあるのはアメリカ盤だけで、国内盤&UK盤は1種類しかないです。
by MASA (2010-01-11 17:21) 

MCMLXV_65

MASAさん、こんばんはー。私はジャケ違いを目にしたことが当時、なかったので、そんな場面を目にしているMASAさんが羨ましいです!

中には色つきの部分がゴールドのジャケもあったらしいですネ。中古でも見かけたことがないので、中古ショップに行ったときには時々エサ箱を漁っています。"^_^"
by MCMLXV_65 (2010-01-11 18:56) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

記事と無関係なコメントの入力を固くお断りします。
無関係なコメントは見つけ次第、即、削除します。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
All Photo and Text copyright(c) White Dragon All Right Reserved.
Related Posts with Thumbnails

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。