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David Bowie/『CHANGESBOWIE』 [CD]

Changesbowie_s.jpgicon最近、1990年の話題ばかりを記事にしてきたが、この David Bowie の『CHANGESBOWIE』も1990年にリリースされた。

この頃、David Bowie の RCA 時代のアルバムは CD でも廃盤状態だった。1980年代になってから初めて David Bowie のアルバムを聴いた身として、1970年代にリリースされた過去のアルバムは聴いてみたいが、ままならない状態だった。

それが突然、Sound + Vision シリーズという名のもとに Rykodisc というレーベルから次々と過去のカタログがリマスターされ、これには未発表曲などのボーナス曲も追加されていた。そのリイシュー・プロジェクトのベスト盤として、この『CHANGESBOWIE』が Sound + Vision シリーズの1枚としてリリースされた。

過去に『CHANGESONEBOWIE』というベスト盤も LP 時代にリリースされているので紛らわしいタイトルだが、今回のベスト盤ではメジャー・デビュー盤の『Space Oddity』から1984年にリリースの『Tonight』までがその対象となっていた。

ちなみに Sound + Vision シリーズでは『Space Oddity』から1980年リリースの『Scary Monsters (and Super Creeps)』までの全てのスタジオ・アルバムと、『David Live』、『Stage』、『Ziggy Stardust The Motion Picture』の3枚のライブ盤を合わせた計16枚がリイシューされた。ベスト盤にヒット曲が収録された『Let's Dance』と『Tonight』の2枚のアルバムはこのシリーズに含まれなかった。

このリイシューは日本でも数か月に渡って行われ、その都度、毎月数枚の CD を購入した。そして、このリイシュー・プロジェクトの一環として Sound + Vision というタイトルのワールド・ツアーも行われた。

ツアーを始めるあたって David Bowie は過去の曲をこのツアーをもって封印するとも宣言。そしてツアーでプレイする曲は、その公演地でのリクエストから決定するとも発表された。

日本公演もこのワールド・ツアーに組み込まれ、東京ドームでこの Sound + Vision ツアーは行われた。このコンサートも幸運に行けたのだが、悪いことに当日の David Bowie は体調が悪く、アンコールが全てカットされて突然終了という、後味の悪いコンサートになってしまった。

東京ドームに組まれたステージ・セットも同時期に来日していた Janet Jackson のステージにそっくりで(ひょっとして流用…?)、過去の曲に区切りをつけると銘打った割には、チカラのこもっていない感じのステージだった。

そんな好印象の持てないコンサートだったが、リイシューされた過去のカタログは毎月に分けてリリースされたおかげもあり、よく聴き込んだものだった。

年代を追ってのリリースだったのでグラム・ロック、プラスティック・ソウルの時期を経て、ベルリン三部作、そして『Scary Monsters (and Super Creeps)』でひとつのピークを迎えるその過程が楽しめた。

また、3枚のライブ盤も除外されることなくリリースされたので、それぞれの時代が反映された当時のライブも完全なかたちではないが知ることができた。

過去のカタログとベスト盤のリリース、ワールド・ツアー。そして、この Sound + Vision の総仕上げ的な3枚組ボックス・セットのリリースを経て、David Bowie は一旦 Tin Machine という名義で活動を続けていくことになった。

『CHANGESBOWIE』
Space Oddity
John, I'm Only Dancing
Changes
Ziggy Stardust
Suffragette City
The Jean Genie
Diamond Dogs
Rebel Rebel
Young Americans
Fame '90 (remix)
Golden Years
"Heroes"
Ashes To Ashes
Fashion
Let's Dance
China Girl
Modern Love
Blue Jean

タグ:1990 David Bowie


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コメント 4

MASA

「CHANGESONEBOWIE」と「TWOBOWIE」は持ってます^^。
全アルバムは持ってないですが、RYKOから再発された時は私も何枚か買いました。
実はRCAとの契約がまだ切れていなかった頃にRCAからもCDが出たことがあるんですが、発売期間がすごく短いのでRCA盤CDは一時はレア盤扱いになってましたっけ。今はどうだか知りませんが(笑)。

私がいちばん好きなのはベルリン3部作時代ですね^^。
by MASA (2010-02-16 21:54) 

MCMLXV_65

RCA版のCDも出ていたんですね。CDの普及が1980年代中盤だった頃、他にもCDは出たものの、即売り切れや、中には回収騒ぎで店頭から姿を消してしまったモノもありましたけど、BowieのCDはどっちだったんでしょう?

そうそう、『CHANGESBOWIE』はアナログでは2枚あったんですね。このRyko版はONEのジャケットをもとにしていました。私が好きなのは…、70年代のアルバムは甲乙つけ難いです。
by MCMLXV_65 (2010-02-16 22:06) 

nasumayo

初めてボウイの70年代のアルバムを聴いたのがRyko盤だったから思い入れありますね。
東芝盤でアルバム3枚買うとテレカがもらえるキャンペーンやっていていまだに持っています。

全アルバムを購入した今となってはFame '90 以外価値のないアルバムになってしまいました(笑)
by nasumayo (2010-02-16 22:50) 

MCMLXV_65

nasumayoさん、毎度コメントありがとうございます。私もBowieの1970年代のアルバム初体験がRyko盤でした。このRyko盤でしか聴けないボーナス曲があったりもしましたネ。

テレカのキャンペーンもありましたねー! オビ裏に書いてあるのを見つけて時代を感じてしまいました。ベスト盤としては後発にもっと曲数が多いのもあるので、価値は下がってしまいましたが、いろいろと思い入れのあるベスト盤です。
by MCMLXV_65 (2010-02-16 23:40) 

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