The Cars/『Candy-O』 [CD]
フレームだけが描かれた車のボンネットに横たわるレオタード姿の赤毛の女性。The Cars が1979年にリリースした2ndアルバム『Candy-O』に興味を惹かれたのは、正直なところ、このジャケットが一番の理由だった。
まだ洋楽を聴き始めた頃、The Cars に関する情報もほとんど知らない状態の中学2年生が自宅でこのジャケットを見ることは、家族に知られないよう十分に注意を払いながらの出来事でもあった。
そんな状態でレコード・プレーヤーに針を落として出てきた1曲目の『Let's Go』のイントロで聴けるシンセサイザーの音は、それまでに聴いたことのない不思議な音だった。
もう少しこの『Candy-O』のジャケットのことに触れると、この女性のイラストは 1940年代から PLAYBOY などの雑誌でイラストを描いていた Alberto Vargas によるもの。ジャケット右下にその Vargas 本人のサインも入っている。
今回この『Candy-O』を本当に久しぶりにアルバムを通して聴いた。以前、このブログの『気になるボックス・セット』で紹介したワーナーミュージック・ジャパン創立40周年記念の5枚組ボックスに The Cars がラインアップされていて、そのボックスの中にこの『Candy-O』を含む初期の5枚のアルバムが入っている。
今回のボックス・セットにあるこのアルバムの装丁はあまり出来のいいものではなく、それぞれの CD がオリジナルのジャケットを簡素にミニチュア化した紙ジャケットに収められ、そのジャケットの周囲はアルバム毎にそれぞれ異なる色で縁どられている。オリジナルの LP の雰囲気は再現しているが、日本で作られた紙ジャケットの精度に比べると、その差は歴然としたものだ。
個々のアルバムにはブックレットの類もなく、残念ながらこのリイシューに際してリマスターが行われたかの記述も、ジャケットにも CD レーベル面にもなく、この5枚が収まる紙製ボックスにもその記述は見られなかった。
CD 時代になってからの『Candy-O』を聴いたことがないので、今回のリイシュー CD の音が過去の CD 音源と比べてどうかを比較するはできない。しかし、そこは過去音源の丁寧な扱いで定評ある RHINO のリイシューであることを信じたい。
モノとしての『Candy-O』のつくりは手頃な値段のボックスであることを考慮すれば納得の出来だが、アルバムとしての『Candy-O』は本当に久しぶりに聴けたこともあり、1979年当時、このアルバムを初めて聴いたときのことを久しぶりに思い出した。
特徴ある Ric Ocasek のボーカルや、安っぽい感じのキーボードの音がこの頃のニューウェーブの雰囲気だったことなど、いろいろな思いが蘇ってきた。
ちなみにこの『Candy-O』は全米アルバム・チャートで最高3位を記録、リリースされた1979年にプラチナ・アルバムを獲得し、現在までに400万枚のセールスをあげている。『Let's Go』と『It's All I Can Do』がこのアルバムからシングル・カットされ、『Let's Go』は最高14位、『It's All I Can Do』は最高41位を記録している。
Candy-O
Let's Go
Since I Held You
It's All I Can Do
Double Life
Shoo Be Doo
Candy-O
Nightspots
You Can't Hold On Too Long
Lust For Kicks
Got A Lot On My Head
Dangerous Type
まだ洋楽を聴き始めた頃、The Cars に関する情報もほとんど知らない状態の中学2年生が自宅でこのジャケットを見ることは、家族に知られないよう十分に注意を払いながらの出来事でもあった。
そんな状態でレコード・プレーヤーに針を落として出てきた1曲目の『Let's Go』のイントロで聴けるシンセサイザーの音は、それまでに聴いたことのない不思議な音だった。
もう少しこの『Candy-O』のジャケットのことに触れると、この女性のイラストは 1940年代から PLAYBOY などの雑誌でイラストを描いていた Alberto Vargas によるもの。ジャケット右下にその Vargas 本人のサインも入っている。
今回この『Candy-O』を本当に久しぶりにアルバムを通して聴いた。以前、このブログの『気になるボックス・セット』で紹介したワーナーミュージック・ジャパン創立40周年記念の5枚組ボックスに The Cars がラインアップされていて、そのボックスの中にこの『Candy-O』を含む初期の5枚のアルバムが入っている。
今回のボックス・セットにあるこのアルバムの装丁はあまり出来のいいものではなく、それぞれの CD がオリジナルのジャケットを簡素にミニチュア化した紙ジャケットに収められ、そのジャケットの周囲はアルバム毎にそれぞれ異なる色で縁どられている。オリジナルの LP の雰囲気は再現しているが、日本で作られた紙ジャケットの精度に比べると、その差は歴然としたものだ。
個々のアルバムにはブックレットの類もなく、残念ながらこのリイシューに際してリマスターが行われたかの記述も、ジャケットにも CD レーベル面にもなく、この5枚が収まる紙製ボックスにもその記述は見られなかった。
CD 時代になってからの『Candy-O』を聴いたことがないので、今回のリイシュー CD の音が過去の CD 音源と比べてどうかを比較するはできない。しかし、そこは過去音源の丁寧な扱いで定評ある RHINO のリイシューであることを信じたい。
モノとしての『Candy-O』のつくりは手頃な値段のボックスであることを考慮すれば納得の出来だが、アルバムとしての『Candy-O』は本当に久しぶりに聴けたこともあり、1979年当時、このアルバムを初めて聴いたときのことを久しぶりに思い出した。
特徴ある Ric Ocasek のボーカルや、安っぽい感じのキーボードの音がこの頃のニューウェーブの雰囲気だったことなど、いろいろな思いが蘇ってきた。
ちなみにこの『Candy-O』は全米アルバム・チャートで最高3位を記録、リリースされた1979年にプラチナ・アルバムを獲得し、現在までに400万枚のセールスをあげている。『Let's Go』と『It's All I Can Do』がこのアルバムからシングル・カットされ、『Let's Go』は最高14位、『It's All I Can Do』は最高41位を記録している。
Candy-O
Let's Go
Since I Held You
It's All I Can Do
Double Life
Shoo Be Doo
Candy-O
Nightspots
You Can't Hold On Too Long
Lust For Kicks
Got A Lot On My Head
Dangerous Type
2010-03-02 19:43
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