The Pretenders/『Pretenders』 [CD]
1979年に数枚のシングルをリリースしていた The Pretenders が1980年に新曲を加えてリリースしたデビュー盤が、このバンド名を冠した『Pretenders』。ここには1979年にリリースした3枚のシングル『Stop Your Sobbing』、『Kid』、『Brass In Pocket』が含まれている。
デビュー・シングルの『Stop Your Sobbing』は The Kinks の Ray Davies による曲で、この曲だけは Nick Lowe がプロデュース。このデビュー曲は全英チャートで最高34位を記録と、上々の滑り出しみせた。続く2ndシングルの『Kid』は最高33位、そして3rdシングルの『Brass In Pocket』は見事全英チャートで No.1 を獲得。全米チャートでも最高14位を記録と、The Pretenders 初の北米地域でのヒット曲にもなった。
そして満を持して1980年の年明け早々にデビュー盤の『Pretenders』をリリース。このアルバムのプロデュースは Roxy Music などを手掛けた Chris Thomas が務めている。
The Pretenders の特徴は紅一点の Chrissie Hynde のボーカルにあるが、その他のメンバーのプレイも同時代のパンクやニューウェーブ・バンドとは一線を画していた。
リズム・ギターも弾く Chrissie に対し、James Honeyman-Scott のリード・ギターの音は刺激的で、『Precious』や『Up The Neck』での James のプレイはまだデビュー間もないバンドのギタリストとはとても思えない。
そしてリズム隊のふたりのプレイもこのデビュー盤では際立っていた。ベースの Pete Farndon とドラムの Martin Chambers の熱のこもったプレイは、時には主役の Chrissie のボーカルをも喰ってしまうかのようなプレイだった。
このデビュー盤も久しぶりに全曲を通して聴いたが、30年が経った今聴いても当時の新鮮さが全く失われていないように感じる。
今回このデビュー盤の『Pretenders』はワーナーの Original Album Seriesとしてリリースされた5枚組ボックスの1枚として手に入れた。残念ながら近年リマスターされた際に追加されたボーナス曲は含まれていないし、質素な紙ジャケットにはいつの時点の音源かもクレジットがない。
CD の音圧は最近の CD に比べるとかなり低めのレベルで、ひょっとしたら最近発表されたリマスター音源より以前の音源がこの Original Album Series では使われているのかもしれない。
だが、他のアーティストの Original Album Series ではジャケットの周囲が様々な色で縁どられ、CD のレーベル面もその縁どられた色のレーベルになっているが、The Pretenders のボックスにある5枚はそのような仕様になっていなかった。
HMV のマルチバイ値引きもあり2000円で手に入れられたことを考えれば、ボーナス曲がないことも、パッケージが質素なこと、音源が少々古いことも理解できるし、懐かしい The Pretenders の初期のアルバムがこうして安価で聴けることがなによりも大きなメリットだと思う。
『Pretenders』
Precious
The Phone Call
Up The Neck
Tattooed Love Boys
Space Invader
The Wait
Stop Your Sobbing
Kid
Private Life
Brass In Pocket
Lovers Of Today
Mystery Achievement
デビュー・シングルの『Stop Your Sobbing』は The Kinks の Ray Davies による曲で、この曲だけは Nick Lowe がプロデュース。このデビュー曲は全英チャートで最高34位を記録と、上々の滑り出しみせた。続く2ndシングルの『Kid』は最高33位、そして3rdシングルの『Brass In Pocket』は見事全英チャートで No.1 を獲得。全米チャートでも最高14位を記録と、The Pretenders 初の北米地域でのヒット曲にもなった。
そして満を持して1980年の年明け早々にデビュー盤の『Pretenders』をリリース。このアルバムのプロデュースは Roxy Music などを手掛けた Chris Thomas が務めている。
The Pretenders の特徴は紅一点の Chrissie Hynde のボーカルにあるが、その他のメンバーのプレイも同時代のパンクやニューウェーブ・バンドとは一線を画していた。
リズム・ギターも弾く Chrissie に対し、James Honeyman-Scott のリード・ギターの音は刺激的で、『Precious』や『Up The Neck』での James のプレイはまだデビュー間もないバンドのギタリストとはとても思えない。
そしてリズム隊のふたりのプレイもこのデビュー盤では際立っていた。ベースの Pete Farndon とドラムの Martin Chambers の熱のこもったプレイは、時には主役の Chrissie のボーカルをも喰ってしまうかのようなプレイだった。
このデビュー盤も久しぶりに全曲を通して聴いたが、30年が経った今聴いても当時の新鮮さが全く失われていないように感じる。
今回このデビュー盤の『Pretenders』はワーナーの Original Album Seriesとしてリリースされた5枚組ボックスの1枚として手に入れた。残念ながら近年リマスターされた際に追加されたボーナス曲は含まれていないし、質素な紙ジャケットにはいつの時点の音源かもクレジットがない。
CD の音圧は最近の CD に比べるとかなり低めのレベルで、ひょっとしたら最近発表されたリマスター音源より以前の音源がこの Original Album Series では使われているのかもしれない。
だが、他のアーティストの Original Album Series ではジャケットの周囲が様々な色で縁どられ、CD のレーベル面もその縁どられた色のレーベルになっているが、The Pretenders のボックスにある5枚はそのような仕様になっていなかった。
HMV のマルチバイ値引きもあり2000円で手に入れられたことを考えれば、ボーナス曲がないことも、パッケージが質素なこと、音源が少々古いことも理解できるし、懐かしい The Pretenders の初期のアルバムがこうして安価で聴けることがなによりも大きなメリットだと思う。
『Pretenders』
Precious
The Phone Call
Up The Neck
Tattooed Love Boys
Space Invader
The Wait
Stop Your Sobbing
Kid
Private Life
Brass In Pocket
Lovers Of Today
Mystery Achievement
2010-03-06 15:00
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