SSブログ

Genesis/『Genesis』 [CD]

Genesis_s.jpgicon以前、デビュー盤の記事でも記したが、Genesis の CD は意外と手元にあって、1980年リリースの『Duke』までは紙ジャケット仕様の CD で、1986年リリースの『Invisible Touch』以降はリアルタイムに CD を購入していた。

しかし、この2枚のアルバムの間のスタジオ盤2枚と2枚組のライブ盤だけは今までなかなか購入の機会がなく、ずっと抜けたままだった。

そんな折、HMV の輸入盤均一セールやマルチバイ・セールを利用して膨大なカタログの中からこの1983年リリースのスタジオ・アルバム、通算12枚目の『Genesis』が1000円で売られていたのを発見。即購入し、当時のヒット・チャートでお馴染みの曲『Mama』や『That's All』以外の曲を初めて聴いてみた。

この『Genesis』に収録された9曲は全て Tony Banks、Phil Collins、Mike Rutherford の3人の名がクレジットされ、そんなことからもアルバムのタイトルにバンド名が付けられたという。

このアルバムがリリースされた頃、既に Phil Collins はソロ・デビューを果たしていて、ソロ・デビュー盤は全英チャートで No.1 を獲得。『You Can't Hurry Love』などのシングルでは Genesis と全く趣きの異なるポップな面を全開していた。

そんな Phil のソロ活動を経てリリースされたアルバム『Genesis』は、1stシングルの『Mama』こそ Genesis の雰囲気が(少し?)あったが、2ndシングルの『That's All』は Phil のソロ・シングルとも呼べるような内容だった。続く3曲目の『Home by The Sea』など、Phil のソロ活動の成果が如実に表れた曲が並んでいるのが、この『Genesis』というアルバムの特徴だった。

それぞれの曲が4分を越し、中には6分を越す『Second Home By The Sea』もある『Genesis』だが、この頃の Genesis には1970年代の Genesis の面影はほとんどなく、3人のメンバーによるプレイがかろうじて1970年代風 Genesis の雰囲気を漂わせているが、そこでも Phil のドラム・プレイが曲の主役になっているかのようだ。

Tony Banks のキーボード・ソロもあるが、その味付けは実に1980年代的。だが、この3人とバリライトを用いたライブ・ステージでは、実に見応えのあるパフォーマンスを繰り広げていた。次作『Invisible Touch』のツアーで来日したとき、武道館でのライブを見たが、それは Genesis でしかできない煌びやかなステージだった。

往年の Genesis ファンにはあまり人気のない『Genesis』だが、アーティストとしての Phil Collins が好きであれば苦にならないアルバムかもしれない。

『Genesis』
Mama
That's All
Home by The Sea
Second Home By The Sea
Illegal Alien
Taking It All Too Hard
Just A Job To Do
Silver Rainbow
It's Gonna Get Better

タグ:GENESIS 1983


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0)▲ページトップ▲

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

記事と無関係なコメントの入力を固くお断りします。
無関係なコメントは見つけ次第、即、削除します。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
All Photo and Text copyright(c) White Dragon All Right Reserved.
Related Posts with Thumbnails

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。