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Gorillaz/『Plastic Beach』 [CD]

Plastic-Beach_org_s.jpgicon日本盤は先行して3月3日にリリースされた Gorillaz の3rdアルバム『Plastic Beach』。Experience Edition と呼ばれる DVD 付きの日本盤では Gorillaz の中心メンバーである Blur の Damon Albarn が『Plastic Beach』のコンセプトなどを解説するシーンなどを収録し、他にもいろいろなオマケ要素がてんこ盛りとなっている。

DVD には日本語字幕もあるので、Damon による『Plastic Beach』のコンセプトがたっぷり聞けるのだが、この DVD を見て思ったのが The Beatles の『Let It Be』で、1枚のアルバムの制作過程を追ったドキュメンタリーとして、もう少し長い完全版が見てみたいとも思った。

また、この『Plastic Beach』には Damon を軸に多くのアーティストが参加している。Gorillaz の中心メンバーでイギリスを中心に活動するコミック・アーティストの Jamie Hewlett は Gorillaz の視覚的な部分で大きな役割を担っていて、その部分に関してはこれまでの2枚のアルバムと同じだが、そこに今回の『Plastic Beach』では曲ごとに外部から様々なアーティストを招いている。

アルバムのイントロに続く『Welcome to the World of the Plastic Beach』では Snoop Dogg、1stシングルの『Stylo』では Bobby Womack、『Superfast Jellyfish』では De La Soul、『Some Kind of Nature』では Lou Reed と、順番に挙げていくとキリがない。タイトル曲の『Plastic Beach』ではギターに Mick Jones、ベースに Paul Simonon の名前もある。

とはいえ、その豪華メンバーの中心にいるのは Damon で、独特のちょっと気だるい感じの漂うボーカルはすぐに Damon だと分かる存在感を放っている。そうそう、1stシングル『Stylo』の PV では豪華ゲストが登場するので、こちらも必見だ。

サウンドは1作目の『Gorillaz』よりヒップホップ度が増していると感じた。あえてジャンル分けをするとエレクトロポップの現在形かとも思えるが、そんなジャンル分けを気にせずに『Plastic Beach』のコンセプトに浸れるかどうかで、このアルバムを好きになるか、嫌いになるかが決まるだろう。

Damon のボーカルと相まって海面をフワフワと漂う曲もあるので、ハマれる人にはスルメのように幾らでも楽しめるアルバムだと思う。実際、ここ1週間はこのアルバムにドップリと浸っている。

Plastic-Beach_exp_s.jpgこの『Plastic Beach』は特設サイトも現在公開されていて、このサイトでは『Plastic Beach』の島を舞台にした RPG もある。これがまた海外のゲームらしいつくりで、何をしたらいいのかほとんど説明がなく、PC の画面上をひたすらクリックして『Plastic Beach』の謎を解いていくゲームになっている。

これまでに Gorillaz としてリリースしたアルバムの曲を聴くこともできるし、プロモーション用の映像もこの RPG の中のアトラクションとして見られる。Jamie が作り出した不思議なコミックの世界が好きなら、それだけでも楽しめるかもしれない。

だが、この RPG は出てくる人物のセリフが全て英語なので、これがちょっとしたハードルになっている。ひょっとしたらヒントを喋っているのかもしれないが、それを聞き逃してしまっていることもあって、なかなか先に進めずにいる。この RPG を解いた先には、また新たな Damon の『Plastic Beach』の世界が待っているかもしれない。

『Plastic Beach』
Orchestral Intro (featuring sinfonia ViVA)
Welcome to the World of the Plastic Beach (featuring Snoop Dogg and Hypnotic Brass Ensemble)
White Flag (featuring Bashy, Kano, and The Lebanese National Orchestra for Oriental Arabic Music)
Rhinestone Eyes
Stylo (featuring Bobby Womack and Mos Def)
Superfast Jellyfish (featuring Gruff Rhys and De La Soul)
Empire Ants (featuring Little Dragon)
Glitter Freeze (featuring Mark E. Smith)
Some Kind of Nature (featuring Lou Reed)
On Melancholy Hill
Broken
Sweepstakes (featuring Mos Def and Hypnotic Brass Ensemble)
Plastic Beach (featuring Mick Jones and Paul Simonon)
To Binge (featuring Little Dragon)
Cloud of Unknowing (featuring Bobby Womack and sinfonia ViVA)
Pirate Jet

タグ:GORILLAZ 2010


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コメント 2

ryo

俺も買いました。
1stのClint Eastwoodや、2ndのFeel Good Inc.のようなキラーチューンが無いのが痛いかな・・・と。
まだまともに聴いてないので、もう二周くらいしたいと思います。
しかし、MCMLXV_65さん、幅広いっすね(笑)。
by ryo (2010-03-11 23:03) 

MCMLXV_65

こんばんは、ryoさん。私も最初ちょっと物足りないかな…と感じましたが、シングルにもなった『Stylo』はPVを見たりしているうちにハマってきましたね。Damonのゆるい(?)ボーカルも、なんかツボに入ってきた感じです。

Gollirazは1stアルバムが好きだったので、以来、別プロジェクトも追いかけちゃってますネ…。
by MCMLXV_65 (2010-03-11 23:19) 

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