Pink Floyd/『Wish You Were Here』 [CD]
きのうの記事で引用した Pink Floyd のアルバムだが、また聴きたくなって引っ張りだしてきたのが、この1975年にリリースされた通算7枚目のスタジオ・アルバム『Wish You Were Here』だ。
今ではアルバムのリリースで2年以上の間隔が空くことはそう珍しくないが、この『Wish You Were Here』は大ヒットを記録した前作『The Dark Side Of The Moon』から約2年半のインターバルを経てのリリースだった。
当初のリリース時、このアルバムは黒いビニール袋に収められてのリリースだったそうで、そのビニールには機械の手が握手をする円形のステッカーが貼られていた。オリジナルのリリース以来、この『Wish You Were Here』がリイシューされる際に、この黒いビニール袋のデザインがジャケット表のデザインとして流用されることが度々あった。
『Wish You Were Here』は Pink Floyd のアルバムでは『The Dark Side Of The Moon』に次いで手元にいろいろな種類のあるアルバムで、LP としては1枚も持ってないが、1992年にリリースされたボックスセット『Shine On』の中の1枚を始めとして、以来、紙ジャケットの CD、そしてオリジナルの黒いビニール袋に収められた紙ジャケットの CD として、合計3枚の『Wish You Were Here』が手元にある。
『Wish You Were Here』は Abbey Road スタジオでレコーディングされ、Pink Floyd のオリジナル・メンバーである Syd Barrett に捧げられた『Shine On You Crazy Diamond』の2曲に挟まれるかたちで全5曲を収録、収録時間は45分弱しかない。しかし、『Shine On You Crazy Diamond』以外の3曲も Pink Floyd を代表する名曲が揃っている。
レコーディング中のエピソードとして、元メンバーの Syd Barrett が突然スタジオに表れ、Roger Waters や他のメンバーはそれが最初は Syd Barrett だと全然気がつかなかったらしい。というのも、彼らが知っている以前の Syd Barrett とはあまりにも容姿が違っていたからだった。
そんな Syd Barrett のことを反映した『Shine On You Crazy Diamond』で聴ける David Gilmour のギターや、Richard Wright の奏でるシンセサイザーの音はあまりにも美しく、そして儚い想いが詰まっている。曲の背景を知らなくても十分に美しい『Shine On You Crazy Diamond』だが、Syd Barrett とメンバーの再会の話を聞いた後では、アルバムの冒頭を飾る13分を越す5部構成のこの組曲は切ない想いでいっぱいになってしまう。
当時の LP はこの『Shine On You Crazy Diamond』の前半部分と『Welcome To The Machine』の2曲がA面で、以降の3曲がB面に収められていた。アルバムのタイトル曲である『Wish You Were Here』も、Syd Barrett とメンバーの関係を知ると、より染み入ってくる曲だった。
『Wish You Were Here』は売上げでこそ前作『The Dark Side of the Moon』に及ばなかったものの、アメリカだけで600万枚以上を売上げて前作に続き全米アルバム・チャートで No.1 を獲得。イギリスでも『Atom Heart Mother』以来となるアルバム・チャート No.1 を記録した。
ベスト盤の『A Collection of Great Dance Songs』には『Shine On You Crazy Diamond』の10分余りの短縮バージョンと『Wish You Were Here』が収められ、2001年にリリースされた新装ベスト盤の『Echoes』にもこの2曲は収められて『Shine On You Crazy Diamond』は Part1~7までを編集した18分に及ぶ新たなバージョンが収録されている。
Wish You Were Here
Shine On You Crazy Diamond (Parts I-V)
Welcome To The Machine
Have A Cigar
Wish You Were Here
Shine On You Crazy Diamond" (Parts VI-IX)
今ではアルバムのリリースで2年以上の間隔が空くことはそう珍しくないが、この『Wish You Were Here』は大ヒットを記録した前作『The Dark Side Of The Moon』から約2年半のインターバルを経てのリリースだった。
当初のリリース時、このアルバムは黒いビニール袋に収められてのリリースだったそうで、そのビニールには機械の手が握手をする円形のステッカーが貼られていた。オリジナルのリリース以来、この『Wish You Were Here』がリイシューされる際に、この黒いビニール袋のデザインがジャケット表のデザインとして流用されることが度々あった。
『Wish You Were Here』は Pink Floyd のアルバムでは『The Dark Side Of The Moon』に次いで手元にいろいろな種類のあるアルバムで、LP としては1枚も持ってないが、1992年にリリースされたボックスセット『Shine On』の中の1枚を始めとして、以来、紙ジャケットの CD、そしてオリジナルの黒いビニール袋に収められた紙ジャケットの CD として、合計3枚の『Wish You Were Here』が手元にある。
『Wish You Were Here』は Abbey Road スタジオでレコーディングされ、Pink Floyd のオリジナル・メンバーである Syd Barrett に捧げられた『Shine On You Crazy Diamond』の2曲に挟まれるかたちで全5曲を収録、収録時間は45分弱しかない。しかし、『Shine On You Crazy Diamond』以外の3曲も Pink Floyd を代表する名曲が揃っている。
レコーディング中のエピソードとして、元メンバーの Syd Barrett が突然スタジオに表れ、Roger Waters や他のメンバーはそれが最初は Syd Barrett だと全然気がつかなかったらしい。というのも、彼らが知っている以前の Syd Barrett とはあまりにも容姿が違っていたからだった。
そんな Syd Barrett のことを反映した『Shine On You Crazy Diamond』で聴ける David Gilmour のギターや、Richard Wright の奏でるシンセサイザーの音はあまりにも美しく、そして儚い想いが詰まっている。曲の背景を知らなくても十分に美しい『Shine On You Crazy Diamond』だが、Syd Barrett とメンバーの再会の話を聞いた後では、アルバムの冒頭を飾る13分を越す5部構成のこの組曲は切ない想いでいっぱいになってしまう。
当時の LP はこの『Shine On You Crazy Diamond』の前半部分と『Welcome To The Machine』の2曲がA面で、以降の3曲がB面に収められていた。アルバムのタイトル曲である『Wish You Were Here』も、Syd Barrett とメンバーの関係を知ると、より染み入ってくる曲だった。
『Wish You Were Here』は売上げでこそ前作『The Dark Side of the Moon』に及ばなかったものの、アメリカだけで600万枚以上を売上げて前作に続き全米アルバム・チャートで No.1 を獲得。イギリスでも『Atom Heart Mother』以来となるアルバム・チャート No.1 を記録した。
ベスト盤の『A Collection of Great Dance Songs』には『Shine On You Crazy Diamond』の10分余りの短縮バージョンと『Wish You Were Here』が収められ、2001年にリリースされた新装ベスト盤の『Echoes』にもこの2曲は収められて『Shine On You Crazy Diamond』は Part1~7までを編集した18分に及ぶ新たなバージョンが収録されている。
Wish You Were Here
Shine On You Crazy Diamond (Parts I-V)
Welcome To The Machine
Have A Cigar
Wish You Were Here
Shine On You Crazy Diamond" (Parts VI-IX)
タグ:1975 Pink Floyd
2010-04-15 13:04
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コメント(4)
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「あなたがここにいてほしい」
フロイドの代表作ですよね。
実は「狂気」より好きだったりします。
by ryo (2010-04-15 21:09)
たまたまですが、
昨日「WISH YOU WERE HERE」の楽譜を手に入れ、
ギターで弾いてたりします。
このアルバム、何故か夏に聴きたくなります。
by サトリーズ (2010-04-15 21:57)
ryoさん、毎度どーもです。
前作は前作でまた傑作なアルバムであることは間違いないのですが、メロディが綺麗な曲が多い点で、このアルバムの方が好みかもしれません。
by MCMLXV_65 (2010-04-15 22:33)
サトリーズさん、はじめまして!
このアルバムのタイトル曲はギターを弾かれる方には注目の1曲でしょうか?! また、今後ともよろしくお願いします!!
by MCMLXV_65 (2010-04-15 22:35)