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Jeff Beck Group/『Jeff Beck Group』 [CD]

Jeff-Beck-Group.jpg第2期 Jeff Beck Group が1972年にリリースした2ndアルバムはグループ名のみが印刷されタイトルはなく、ジャケットに描かれた果物を指して『オレンジ』とも呼ばれたそうだ。

この頃の Jeff Beck Group のアルバムは以前『Rough and Ready』をこのブログでも紹介したが、この『オレンジ』を聴きたくなったきっかけは、1972年にドイツで放送された『BEAT Club』という番組でのスタジオ・ライブがスカパー!の MUSIC AIR で放送されたからだった。

その放送はわずか35分程度だったが全部で7曲がプレイされ、この『オレンジ』からは『Tonight I'll Be Staying Here With You』と『Going Down』、『Definitely Maybe』の3曲が第2期 Jeff Beck Group の5人によってプレイされた。

この頃の Jeff Beck Group のメンバーは Clive Chaman (ベース)、Bob Tench (ボーカル)、Cozy Powell (ドラム)、Max Middleton (ピアノ)に Jeff Beck を加えた5人だった。

『Rough and Ready』のときにも書いたが、Bob Tench のソウルフルなボーカルがこの2枚目のアルバムでも健在で、Max Middleton の弾くピアノやオルガンのプレイも十分見応えがあった。

また、この頃の Cozy Powell の映像も初めて見たが、左手のスティックを逆手(と呼んでいいのかな…)に持ちながら、あれだけパワフルによくドラムが叩けるなと今さらながらに感心してしまった。

1972年当時の服装にも思わず注目してしまう映像だったが、一番の注目はやはり Jeff Beck のギター・プレイだった。

放送された7曲で、バンドを引っ張るリーダーとしての Jeff Beck がたっぷり見られたが、この頃の Jeff Beck は当然ながら若く、まだ28歳くらいの頃。にも関わらず手練れの強者どもをまとめあげ、ジャム・セッションのようになりがちな雰囲気を上手く引き締めている。

1972年当時の Jeff Beck Group が今頃見られるとは全く予想していなかったが、CD だけでしか聴けなかった第2期の Jeff Beck Group の5人がこうしてまとまって、スタジオ・ライブというかたちでワンショットに収まっている光景にはわずか35分という短い時間ながらも釘付けになってしまった。

今現在の Jeff Beck のライブも素晴らしいが、1970年代序盤のまだ30代前の若い Jeff Beck のプレイがもっと見たい! と思わせる内容の番組だったが、しばらくはまた、この第2期 Jeff Beck Group の2枚のアルバムがよく聴く CD になりそうだ。

Jeff Beck Groupicon
Ice Cream Cakes
Glad All Over
Tonight I'll Be Staying Here With You
Sugar Cane
I Can't Give Back the Love I Feel For You
Going Down
I Got To Have a Song
Highways
Definitely Maybe

タグ:1972 Jeff Beck


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