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Go-Go's/『Greatest』 [CD]

Greatest_s.jpgバンド全員が女性で、曲もメンバー自らが書いて全ての楽器をプレイ。そして、作られた1stアルバムが全米 No.1 を記録。女性バンドとして初の快挙を達成した Go-Go's は、1980年代に3枚のスタジオ・アルバムをリリース後、メンバーのソロ活動期へと移行。2001年に久々にメンバー5人が集まりアルバム1枚を制作し、その後も度々、リユニオンを繰り返してきたが、この度、正式に解散と銘打ったツアーを行うと発表した。

『Happily Ever After - The Farewell Tour』と名付けられた Go-Go's 最後のツアーは、7月7日の Lilith Fair 出演を皮切りに7月27日まで全米各地を回る。
(7/3追記:この最後のツアーは Jane Wiedlin のケガにより残念ながら全てキャンセルに! 負傷した Jane はアキレス腱を交換する手術も行なうとのこと)

今回紹介するこの『Greatest』というベスト盤は1990年にリリースされた Go-Go's のアルバムとしては1984年の『Talk Show』以来となるアルバム。全米アルバム・チャートでは最高127位と、Top20 圏内を記録した3枚のオリジナル・アルバムに比べると寂しい結果だったが、アメリカ国内では約40万枚のセールスを記録した。

このベスト盤には全米 No.1 アルバムのデビュー盤『Beauty and the Beat』と、続く2ndアルバム『Vacation』、そして再結成後のアルバムを除けば活動期間中のラスト・アルバム『Talk Show』から14曲が選ばれ、まさに Go-Go's の1980年代前半の活躍が収められていた。

Go-Go's のデビュー・シングルとなった『Our Lips Are Sealed』は全米チャートで最高20位をマーク。続くタイトル曲の『We Got The Beat』は最高2位を記録した。『Beauty and the Beat』からはこの2曲を加えた5曲が『Greatest』に収録された。

この2曲に挟まれた『Cool Jerk』は1965年の The Capitols のヒット曲で当時の R&B チャートで最高2位まで上昇。Go-Go's のカバーは2ndアルバムの『Vacation』に収められていたが、この『Greatest』リリースに伴ない新たにレコーディングが行われ、このベスト盤からの唯一のシングルにもなった。

アルバム『Vacation』からはこの『Cool Jerk』以外にタイトル曲と『Get Up And Go』など4曲が『Greatest』に収録された。2ndアルバムの『Vacation』は全米チャートで最高8位を記録した。

2年の間隔をおいてリリースした3rdアルバムの『Talk Show』は全米チャートで最高18位を記録。このアルバムからは1stシングルの『Head Over Heels』、続く2ndシングルの『Turn To You』を含む5曲が『Greatest』に収められた。

と、1980年代の3枚のアルバムから満遍なく曲が選ばれたベスト盤の『Greatest』だが、このアルバムも3枚のスタジオ・アルバムもなかなかリマスターやリイシューの計画に上がらず、現在入手できる輸入盤もかなり古い音源が使われたモノしかない。

女性バンドとして初の全米 No.1 アルバムとなったデビュー盤など、もっと評価されてもいい Go-Go's だが、後に続く The Bangles などにスポットがあたり、なかなか正当に評価されないのは当時を知る身としては歯がゆい限りだ。

今回の正式な解散を機にというのも遅過ぎる感があるが、どこかのレーベルが正式に紙ジャケット CD としてでもリマスター&リイシューして欲しいバンドの1つだ。

Greatest
Our Lips Are Sealed ※I
Cool Jerk ※II
We Got The Beat ※I
Head Over Heels ※III
Get Up And Go ※II
Vacation ※II
Beatnik Beach ※II
You Thought ※III
I'm The Only One ※III
This Town ※I
Lust To Love ※I
Mercenary ※III
How Much More ※I
Turn To You ※III
※I:『Beauty and the Beat』収録、※II:『Vacation』収録、※III:『Talk Show』収録

タグ:1990 Go-Go's


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コメント 2

MASA

何年も音沙汰がなかったので、まだ解散してなかったという方が意外でした(笑)。
私も一応再結成後に出したものも含めてアルバムは全部持ってるほどファンですが、このベスト盤は持ってませんねえ。

ちなみにいちばん好きなのは音楽的な中心メンバーだったジェーン・ウィードリンです^^。
ソロ時代のアルバムはベリンダ・カーライルのアルバムより好きなものが多いですね。
by MASA (2010-04-30 23:56) 

MCMLXV_65

MASAさん、毎度コメントありがとうございます! 私も3枚のスタジオ盤は実家でアナログ盤が眠っているんですが、CDとしてまだ持ってないので機会を伺っていたんですけど、なかなかきちんとリイシューされないんですよね、Go-Go'sって…。

私の好きなメンバーはやっぱりBelindaでしたねぇ。ソロになっても好きでした。JaneやCharlotteもいい曲を作っていましたよね。Janeのシングルは、どこかで聴いたことあるんですが、今度探してみようと思います。
by MCMLXV_65 (2010-05-01 00:54) 

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