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Manic Street Preachers/『Gold Against The Soul』 [CD]

Gold-Against-The-Soul.jpg通称『Manics』こと、ウェールズ出身の4人組 Manic Street Preachers。当初は Richey Edwards を含めた4人で活動していたが、1995年の冬、Richey が忽然と姿を消してしまい、それ以降は James Dean Bradfield、Nicky Wire、Sean Moore の3人体制でバンドを続けている。

今回取り上げる『Gold Against The Soul』は、まだ4人体制だった頃の1993年にリリースした2ndアルバムになる。

今ではウェールズのみならず、イギリス全土で人気のバンドに成長した Manics だが、この2ndアルバムをリリースした頃は、デビュー盤でブチあげた公約を破った(実現できなかった?)こともあり、批判を浴びたりもしていた(批判していたのは一部メディアだけという話もある)

ここに収められた10曲は、ラジオ向きな一般受けしそうな曲が揃っていて、間髪入れずに続く『From Despair To Where』と『La Tristesse Durer』の2曲や、『Life Becoming A Landslide』など、このアルバムで好きな曲は多い。

しかし、こういうヒット狙いな方針は当時のレーベル側の意向で、バンド側はそれを良しとは思っていなかったようだった。だが、デビュー盤にはなかったストリングスを新たに取り入れたり、コーラス・ワークもデビュー盤よりウマくなり、ライブ映えする曲も多かった。

『Gold Against The Soul』からのシングルは『From Despair To Where』、『La Tristesse Durera』、『Roses In The Hospital』の3枚がカットされ、全英チャートではそれぞれ最高25位、22位、15位とまずまずのヒットを記録した。

アルバムとしてのチャートでの動きはデビュー盤『Generation Terrorists』を上回る8位にまで上昇したが、セールス面ではデビュー盤を上回ることはなかった。

2ndアルバムでは政治的な色合いも薄まり、デビュー盤でみられた親しみ易いメロディが、より洗練された結果、デビュー当時のバンドが持っていたある種の危うさがあまり感じられず、Manics は日和ってしまったとも受け取られた。

シングル・カットされた3枚にはアルバムに収められなかった曲があり、後にリリースされた裏ベスト盤『Lipstick Traces』にも未収録の曲が多かった。この辺りは、いかにもイギリス出身のバンドらしかった。

アルバムに収められた曲ではテクニックもそこそこに聴こえた Manics だが、当時のライブを見たファンによれば、よれよれの演奏でメンバー個々のプレイは決してウマくはなかったらしい。

当時のメンバーの実力と必ずしも一致していない内容を収めたという点からも、『Gold Against The Soul』はレーベル側の意向が色濃く反映されたという点を裏付けているように感じてしまうアルバムだった。

Gold Against The Soul
Sleepflower
From Despair To Where
La Tristesse Durera (Scream To A Sigh)
Yourself
Life Becoming A Landslide
Drug Drug Druggy
Roses In The Hospital
Nostalgic Pushead
Symphony Of Tourette
Gold Against The Soul



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