Tom Tom Club/『Close To The Bone』 [CD]
Talking Heads のドラマー Chris Frantz と、バンドではベースを弾く妻の Tina Weymouth を中心に、バハマにある Compass Point Studio の仲間達と1980年に結成された Tom Tom Club。今回紹介する『Close To The Bone』はデビュー盤の『Tom Tom Club』から2年後の1983年にリリースされた2ndアルバムで、リリース当時は6種類の色違いジャケットがあったらしい。
全8曲で40分にも満たない短い『Close To The Bone』は長い間 CD 化されなかったアルバムで、2009年にデビュー盤が2枚組のデラックス・エディションとしてリイシューされた際に、その2枚目が丸々この『Close To The Bone』にあてられ、ようやくその全てを聴くことができた。
『The Man With The 4-Way Hips』の1曲だけがアメリカでシングル・カットされた『Close To The Bone』だが、今回の初 CD 化では4曲のボーナス・トラックが追加されていた。参加ミュージシャンの中には1980年代に The Fixx、Howard Jones などのアルバムをプロデュースした Rupert Hine の名前もキーボードの欄にあった。
『Close To The Bone』は1980年代にリリースされたアルバムにも関わらず、この時代の特徴があまり感じられないアルバムで、リリースから約30年が経つ今でも新鮮に聴こえる。
アルバムのトップを飾る『Pleasure Of Love』から Tom Tom Club らしい浮遊感のある構成になっていて、左右に音が移動するつくりや、Tina Weymouth のボーカルが Tom Tom Club だと感じさせてくれる。
『On The Line Again』ではアルバムのタイトルでもある『Close To The Bone』というフレーズが登場。Tina Weymouth の叫ぶようなボーカルもあるが、基本はフワフワとしたボーカルがメインの曲。この対極にある2種類のボーカルがまたミスマッチに感じないから不思議だ。
『This Is A Foxy World』は Tom Tom Club には珍しく、あまり凝った感じのないポップな曲で、間奏部のコーラス部分では何か振り付けがありそうな感じもする。
『Bamboo Town』はイントロのボーカルの背後で何か動物の唸り声のようなモノも聴こえる。タイトルにもある竹林に潜む獣なのか? でも、その後はいつもの Tom Tom Club 風なサウンドの曲になる。
続くこのアルバムから唯一のシングル・カット曲『The Man With The 4-Way Hips』ではタイトルが何度も繰り返され、気がつくとこのメロディが頭にこびりついて、口ずさんでいることも。他の曲に比べて、ややテンポが速く、Tom Tom Club の特徴でもあるユルユル感がなく、いかにもチャート向けの曲のように感じる。
『Measure Up』の間奏では水の中で気泡がはじけるような音があり、ユルユル感のあるボーカルや、小さい鐘(?)の音、ギターのカッティング音が終始鳴り続ける。この曲で聞かれる音の遊びは続く『Never Took A Penny』にもあり、明らかに曲のテンポとズレたドラムの音が面白い味付けをしている。
アルバムの最後『Atsababy』は Tom Tom Club に珍しい男性のボーカルが聴ける曲で、これは Chris Frantz の声だろうか?
と、収められた8曲それぞれが面白い曲で、なぜこのアルバムが長いこと CD 化されなかったのか不思議に思う。ヒット・シングルがなく忘れ去られた存在のアルバムだが、デビュー盤のデラックス・エディションでしか聴けないというのが、またもったいないアルバムでもある。
Close To The Bone
Pleasure Of Love
On The Line Again
This Is A Foxy World
Bamboo Town
The Man With The 4-Way Hips
Measure Up
Never Took A Penny
Atsababy (Life Is Great)
【Bonus Tracks】
The Man With The 4-Way Hips (Extended Version)
Pleasure Of Love (Instrumental Version)
The Man With The 4-Way Hips (Dub Version)
Yella (Mr. Yella Version)
全8曲で40分にも満たない短い『Close To The Bone』は長い間 CD 化されなかったアルバムで、2009年にデビュー盤が2枚組のデラックス・エディションとしてリイシューされた際に、その2枚目が丸々この『Close To The Bone』にあてられ、ようやくその全てを聴くことができた。
『The Man With The 4-Way Hips』の1曲だけがアメリカでシングル・カットされた『Close To The Bone』だが、今回の初 CD 化では4曲のボーナス・トラックが追加されていた。参加ミュージシャンの中には1980年代に The Fixx、Howard Jones などのアルバムをプロデュースした Rupert Hine の名前もキーボードの欄にあった。
『Close To The Bone』は1980年代にリリースされたアルバムにも関わらず、この時代の特徴があまり感じられないアルバムで、リリースから約30年が経つ今でも新鮮に聴こえる。
アルバムのトップを飾る『Pleasure Of Love』から Tom Tom Club らしい浮遊感のある構成になっていて、左右に音が移動するつくりや、Tina Weymouth のボーカルが Tom Tom Club だと感じさせてくれる。
『On The Line Again』ではアルバムのタイトルでもある『Close To The Bone』というフレーズが登場。Tina Weymouth の叫ぶようなボーカルもあるが、基本はフワフワとしたボーカルがメインの曲。この対極にある2種類のボーカルがまたミスマッチに感じないから不思議だ。
『This Is A Foxy World』は Tom Tom Club には珍しく、あまり凝った感じのないポップな曲で、間奏部のコーラス部分では何か振り付けがありそうな感じもする。
『Bamboo Town』はイントロのボーカルの背後で何か動物の唸り声のようなモノも聴こえる。タイトルにもある竹林に潜む獣なのか? でも、その後はいつもの Tom Tom Club 風なサウンドの曲になる。
続くこのアルバムから唯一のシングル・カット曲『The Man With The 4-Way Hips』ではタイトルが何度も繰り返され、気がつくとこのメロディが頭にこびりついて、口ずさんでいることも。他の曲に比べて、ややテンポが速く、Tom Tom Club の特徴でもあるユルユル感がなく、いかにもチャート向けの曲のように感じる。
『Measure Up』の間奏では水の中で気泡がはじけるような音があり、ユルユル感のあるボーカルや、小さい鐘(?)の音、ギターのカッティング音が終始鳴り続ける。この曲で聞かれる音の遊びは続く『Never Took A Penny』にもあり、明らかに曲のテンポとズレたドラムの音が面白い味付けをしている。
アルバムの最後『Atsababy』は Tom Tom Club に珍しい男性のボーカルが聴ける曲で、これは Chris Frantz の声だろうか?
と、収められた8曲それぞれが面白い曲で、なぜこのアルバムが長いこと CD 化されなかったのか不思議に思う。ヒット・シングルがなく忘れ去られた存在のアルバムだが、デビュー盤のデラックス・エディションでしか聴けないというのが、またもったいないアルバムでもある。
Close To The Bone
Pleasure Of Love
On The Line Again
This Is A Foxy World
Bamboo Town
The Man With The 4-Way Hips
Measure Up
Never Took A Penny
Atsababy (Life Is Great)
【Bonus Tracks】
The Man With The 4-Way Hips (Extended Version)
Pleasure Of Love (Instrumental Version)
The Man With The 4-Way Hips (Dub Version)
Yella (Mr. Yella Version)
タグ:1983 Tom Tom Club
2010-08-22 02:04
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コメント(2)
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このDXエディション、買ってないんだよなあ〜^^;
このアルバムもファーストの延長線上にあるアルバムでけっこういいですよね。
買いそびれたまんまの2000年に出た「Good The Bad & The Funky」以外は全部アルバム持ってますが、結局初期の2枚がいちばんいいですね。
by MASA (2010-08-22 21:42)
MASAさん、このDXエディションは『買い!』ですよー。^^
この夏に久々に取り出して聴きましたが、改めてハマりましたね!!
熱気でやられたところに、このユルユル感というか、フワフワ感はクセになりそうです。
ぜひ、機会があれば、ポチっと…。^^;
by MCMLXV_65 (2010-08-22 22:09)