Candy Dulfer/『Saxuality』 [CD]
この Candy Dulfer が1990年にリリースしたデビュー盤の『Saxuality』は、明日22日(日)に閉店する HMV 渋谷店で見つけた CD だった。この当時の HMV 渋谷店は現在の場所に移る前の頃で、『Saxuality』が置かれていたコーナーも1階の Jazz コーナー付近にあった DJ ブース近くの Recommend CD の視聴台に置かれていた。
『Saxuality』の後にリリースされた『Sax-a-Go-Go』で Candy Dulfer を知るようになり、このデビュー盤を遡って聴きたいと思っていたが、『Sax-a-Go-Go』を見つけた頃に『Saxuality』はなかなか見つからず、しばらくしてからこの CD を視聴台で見つけ、その内容を初めて聴いた。
オリジナルの『Saxuality』は1曲目が『Pee Wee』で始まるが、手にした『Saxuality』は Eurythmics の David Stewart がプロデュースを務め、映画『De Kassière』のサウンドトラックに使われた『Lily Was Here』がアルバムのトップに収録され、DNA Remix という別バージョンもアルバムの最後に収録されていた。
この『Lily Was Here』は『Saxuality』がリリースされるよりずっと前の1989年11月にオランダでシングル・カットされ、11月下旬から5週間連続でオランダのシングル・チャートで No.1 になった曲だった。
Candy Dulfer のサックスをメインに据えた『Lily Was Here』はその悲しげなメロディに特徴があったが、アルバム『Saxuality』の雰囲気とはちょっと合わない感じの曲でもあった。
オリジナルどおりの曲順である『Pee Wee』から『Saxuality』を聴き始めると、このアルバムがファンクな感じのアルバムで、『Lily Was Here』のようなメロディアスなアルバムではないことに気づかされる。
アルバム『Saxuality』は Ulco Bed というギタリスト兼キーボーディストで、このアルバムのプロデューサーも務めた人物が、ほぼ全曲にわたって曲作りに関わり、『Heavenly City』やタイトル曲の『Saxuality』など数曲で Candy Dulfer も曲作りに関わっていた。『Lily Was Here』でプロデューサーを務めた David Stewar の影響はこの曲以外、ほとんど『Saxuality』ではみられない。
なので『Lily Was Here』のサウンドをアルバムに期待すると肩透かしを食らうが、それ以外の10曲が『Saxuality』というアルバムの本質であり、Candy Dulfer というアーティストのデビュー盤の姿を表している。
後のアルバムではボーカルも積極的に披露する Candy Dulfer だが、まだこのデビュー盤ではボーカルというより、曲の展開に合わせて掛け声を出している程度で、自らのサックスのプレイに集中し、それがとても小気味いい。
(オリジナルの)3曲目『So What』は Miles Davis のカバーで、Ulco Bed と Candy Dulfer がアレンジを施し、また(オリジナルの)最後を飾る父 Hans Dulfer が作った『Home Is Not A House』でも Ulco Bed がこのアルバム用にアレンジをしている。
『Lily Was Here』という No.1 曲の雰囲気に一見惑わされてしまう『Saxuality』だが、デビュー当時の Candy Dulfer のファンキーな一面がたっぷり楽しめるアルバムだ。
Saxuality
Lily Was Here
Pee Wee
Saxuality
So What
Jazzid
Heavenly City
Donja
There Goes The Neighbourhood
Mr. Lee
Get The Funk
Home Is Not A House
Lily Was Here (DNA Remix)
『Saxuality』の後にリリースされた『Sax-a-Go-Go』で Candy Dulfer を知るようになり、このデビュー盤を遡って聴きたいと思っていたが、『Sax-a-Go-Go』を見つけた頃に『Saxuality』はなかなか見つからず、しばらくしてからこの CD を視聴台で見つけ、その内容を初めて聴いた。
オリジナルの『Saxuality』は1曲目が『Pee Wee』で始まるが、手にした『Saxuality』は Eurythmics の David Stewart がプロデュースを務め、映画『De Kassière』のサウンドトラックに使われた『Lily Was Here』がアルバムのトップに収録され、DNA Remix という別バージョンもアルバムの最後に収録されていた。
この『Lily Was Here』は『Saxuality』がリリースされるよりずっと前の1989年11月にオランダでシングル・カットされ、11月下旬から5週間連続でオランダのシングル・チャートで No.1 になった曲だった。
Candy Dulfer のサックスをメインに据えた『Lily Was Here』はその悲しげなメロディに特徴があったが、アルバム『Saxuality』の雰囲気とはちょっと合わない感じの曲でもあった。
オリジナルどおりの曲順である『Pee Wee』から『Saxuality』を聴き始めると、このアルバムがファンクな感じのアルバムで、『Lily Was Here』のようなメロディアスなアルバムではないことに気づかされる。
アルバム『Saxuality』は Ulco Bed というギタリスト兼キーボーディストで、このアルバムのプロデューサーも務めた人物が、ほぼ全曲にわたって曲作りに関わり、『Heavenly City』やタイトル曲の『Saxuality』など数曲で Candy Dulfer も曲作りに関わっていた。『Lily Was Here』でプロデューサーを務めた David Stewar の影響はこの曲以外、ほとんど『Saxuality』ではみられない。
なので『Lily Was Here』のサウンドをアルバムに期待すると肩透かしを食らうが、それ以外の10曲が『Saxuality』というアルバムの本質であり、Candy Dulfer というアーティストのデビュー盤の姿を表している。
後のアルバムではボーカルも積極的に披露する Candy Dulfer だが、まだこのデビュー盤ではボーカルというより、曲の展開に合わせて掛け声を出している程度で、自らのサックスのプレイに集中し、それがとても小気味いい。
(オリジナルの)3曲目『So What』は Miles Davis のカバーで、Ulco Bed と Candy Dulfer がアレンジを施し、また(オリジナルの)最後を飾る父 Hans Dulfer が作った『Home Is Not A House』でも Ulco Bed がこのアルバム用にアレンジをしている。
『Lily Was Here』という No.1 曲の雰囲気に一見惑わされてしまう『Saxuality』だが、デビュー当時の Candy Dulfer のファンキーな一面がたっぷり楽しめるアルバムだ。
Saxuality
Lily Was Here
Pee Wee
Saxuality
So What
Jazzid
Heavenly City
Donja
There Goes The Neighbourhood
Mr. Lee
Get The Funk
Home Is Not A House
Lily Was Here (DNA Remix)
タグ:Candy Dulfer 1990
2010-08-21 15:05
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