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Bon Jovi/『Greatest Hits』 [CD]

Bon-Jovi-Greatest-Hits.jpg年末が近づくと恒例なベスト盤のリリース・ラッシュ。今年は1984年のデビュー盤『Bon Jovi』から2009年の『The Circle』までを総括した Bon Jovi の純粋なワールド・ワイドなベスト盤として1994年の『Cross Road』以来、2枚目のベスト盤となる『Greatest Hits』がリリースされた。

Bon Jovi のベスト盤は『Cross Road』以降に日本のファン向けに『Tokyo Road』が2001年にリリースされ、さらに2年後の2003年には変則的なベスト盤『This Left Feels Right』がリリースされている。『This Left Feels Right』は全世界でリリースされ、米14位/英4位も記録している。

前回のベスト盤『Cross Road』以降、Bon Jovi はスタジオ・アルバムを6枚リリースし、今回の『Greatest Hits』では収録曲が1枚に収まりきらないので2枚組の『Ultimate Collection』もリリースされている。

今回の『Greatest Hits』は『Ultimate Collection』も含めて北米仕様とその他の地域でリリースされる形態が微妙に異なっている。北米版『Greatest Hits』ではあまり人気のなかったアルバム『7800° Fahrenheit』と『Bounce』から1曲も選ばれていない。

『Bounce』から1曲も選ばれていないのは北米以外の『Greatest Hits』でも同様だが、カナダ・チャートで No.1 になった『Bounce』からの1stシングル『Everyday』くらいは選んでも良かったのではないだろうか? ちなみに『Everyday』は全英チャートで最高5位を記録したが、全米チャートでは最高118位と、それまでにランクインしたシングルの中で最低の結果に終わっている。(その後『Lost Highway』からの2ndシングル『Till We Ain't Strangers Anymore』が123位を記録して、ワースト記録を更新している)

また、もう1枚の人気のないアルバム『7800° Fahrenheit』だが、こちらからは『In and Out of Love』が北米地域以外の『Ultimate Collection』に収録されている。ちなみに『In and Out of Love』は全米チャートで最高69位を記録した。

『7800° Fahrenheit』からは日本版『Greatest Hits』にボーナス曲として『Tokyo Road』も収録されている。『Tokyo Road』は日本も含め世界中でシングルになっていない曲なので、日本のファンだけに贈られた曲といえるだろう。

最新のスタジオ・アルバム『The Circle』からの3rdシングル『When We Were Beautif』を選ぶなら、『7800° Fahrenheit』から『In and Out of Love』を選んで欲しかったところだが、こういうベスト盤に「あの曲がなくて、この曲があるのは?」という話題は付き物なので、致し方ないところか…。

それにしても最新のアルバム『The Circle』から3曲も選ぶなら、『Bounce』から1曲くらい選んでも…(と、しつこい)

そして、この手のベスト盤に恒例の新曲(or未発表曲?)も1枚ものの『Greatest Hits』に『What Do You Got?』と『No Apologies』の2曲が収録されている。『What Do You Got?』はこのベスト盤からの1stシングルにもなっている。また、2枚組の『Ultimate Collection』にはさらに2曲、『This Is Love, This Is Life』と『The More Things Change』が収められ、都合、このベスト盤に4曲の新曲が収録された。

こういう形態で曲を発表されると Bon Jovi のファンなら『Ultimate Collection』にどうしても興味をひかれ、素直に最初から2枚組としてをリリースしても良かったのではないかとも思えてしまう。

また、もう2点。このベスト盤の選曲に意義を唱えるなら、Jon Bon Jovi のソロ名義シングル『Blaze of Glory』は敢えてここに選ぶ必要はなかったようにも思う。Bon Jovi のライブでもプレイされる機会の多い『Blaze of Glory』だが、曲数の限られた中で Bon Jovi としての曲が選から漏れる中にあって、Jon のソロ名義のシングルは外してもよかったのではないだろうか?

そして『Who Says You Can't Go Home』は全米カントリー・チャートで No.1 を記録した Jennifer Nettles とのデュエット・バージョンが収められているが、全米シングル・チャートでも最高23位を記録したヒット曲なので、Bon Jovi としてのバージョンを収録してもよかったのでは…とも思う。

と、収録曲については幾らでもファンの間で議論されるであろう Bon Jovi の最新のベスト盤『Greatest Hits』は、なんだかんだ言いつつも何回もリピートして聴くアルバムになりそうだ。

Bon Jovi Greatest Hits
Greatest Hits
Livin' on a Prayer
You Give Love a Bad Name
It's My Life
Have a Nice Day
Wanted Dead or Alive
Bad Medicine
We Weren't Born to Follow
I'll Be There for You
Born to Be My Baby
Blaze of Glory
Who Says You Can't Go Home (with Jennifer Nettles)
Lay Your Hands on Me
Always
Runaway
What Do You Got?
No Apologies
The Ultimate Collection
In These Arms
Someday I'll Be Saturday Night
Lost Highway
Keep the Faith
When We Were Beautiful
Bed of Roses
This Ain't a Love Song
These Days
(You Want To) Make a Memory
Blood on Blood
This Is Love, This Is Life
The More Things Change

タグ:Bon Jovi 2010


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コメント 2

seawind335

年末になると何故かBest盤が出てくるのは不思議ですね!

Bon Joviクラスになると、全てのファンが納得する選曲は、もはや不可能なのでしょうね。

ところで、個人的には、『7800° Fahrenheit』は、結構好きです。大ブレイク前の地味なアルバムではありますが、1stから大きく成長し、曲作り・サウンド作りにおいて、スタンスを確立したアルバムだと思います。“In And Out Of Love ”の他にも“The Price Of Love ”“Only Lonely ”“Silent Night ”“The Hardest Part Is The Night ”等、良い曲が収録されています。(若干、捨て曲もありますが・・・・)
by seawind335 (2010-11-10 22:14) 

MCMLXV_65

年末商戦という言葉もあるくらい、売り手には一年で最大の機会ですから、この時期を狙ってくるのは致し方ないところですネ。Bon Joviもデビューして四半世紀が経つのでヒット曲が多いことも致し方ないところ…デス。^^

seawind335さんも『7800° Fahrenheit』の冷遇ぶりには異論があるようですね! 日本ではデビュー盤も結構ヒットして、そしてこの2ndでしたから思い入れのあるアルバムですよねぇ。『Tokyo Road』は別にしても1曲も選ばれなかったのはちょっと悔しい思いです!
by MCMLXV_65 (2010-11-10 22:26) 

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