TOTO/『IV』 [CD]
TOTO は1978年のデビュー盤『TOTO』からずっと追いかけ、2006年の『Falling In Between』で終焉を迎えるまで見届けたバンドで、いろいろな思いがある。
初期の AOR なスタイルから、実質的なバンド・リーダー Jeff Porcaro を失って Steve Lukather を中心にしたバンドへと変わり、Bobby Kimball を初めとしたボーカリストの交代も目まぐるしかった。
その時々でリリースされたアルバムにはそれぞれのカラーがあって、TOTO というバンドの持つ多彩な面がいろいろ楽しめた。そんな TOTO が初期の勢いのあるピーク時にリリースしたアルバムが、この1982年にリリースされた通算4枚目のスタジオ・アルバム『IV』だろう。
今までに多くの TOTO のアルバムをこのブログで取り上げてきたが、なかなかこの『IV』を取り上げることができなかった。多くの方がいろいろなコメントを残してきた傑作であることは間違いないし、いろいろなチャートや賞でも数多くの実績を残してきた一枚だ。
グラミー賞だけをみてもこの『IV』は第25回のグラミー賞で6部門で栄誉に輝いた。まず『Rosanna』が最も優れたシングルに贈られる Record of the Year を獲得。アルバム『IV』はその年の最も優れたアルバムである Album of the Year に輝き、『IV』をプロデュースした TOTO は Producer of the Year に選ばれた。
またアルバム『IV』は Best Engineered Recording にも選ばれ、『Rosanna』は Best Instrumental Arrangement Accompanying Vocal と Best Vocal Arrangement For Two Or More Voices というアレンジの部門でも栄誉に輝いた。
全米チャートでアルバム『IV』は最高4位を記録し、1stシングルの『Rosanna』は最高2位、2ndシングルの『Make Believe』は最高30位、3rdシングルの『Africa』は TOTO 唯一の全米 No.1 シングルにもなった。
David Paich がリード・ボーカルを担当する『Africa』は TOTO を代表する曲に成長、TOTO が解散するまで全てのコンサートでプレイされた曲になったが、アルバム『IV』への収録は他の曲と雰囲気が異なることから一時は見送ることも考えられた曲だったらしい。
アルバム『IV』からのシングルは他にも LP 時代にB面冒頭にあった『Afraid Of Love』と『Lovers In The Night』の2曲や、Steve Lukather がリード・ボーカルの『I Won't Hold You Back』がシングル・カットされ、全米シングル・チャートで最高10位を記録した『I Won't Hold You Back』は全米のアダルト・コンテンポラリー・チャートで3週間 No.1 を記録した。
これら以外にも『Waiting For Your Love』もアルバム『IV』からはシングル・カットされ、アルバムに収録された10曲中、実に7曲がアメリカのいろいろなチャートを賑わせた。
シングル『Rosanna』と『Africa』はそれぞれアメリカでゴールド・ディスクを獲得し、アルバム『IV』はアメリカで300万枚以上のセールスをマークし、トリプル・プラティナにも輝いた。
アルバム『IV』はデビュー盤『TOTO』以来の6人のメンバーが作った最後のアルバムで、これ以降 TOTO は多くのメンバー・チェンジを繰返し、アルバムを制作することになる。また、この『IV』には多くの外部ミュージシャンも招かれていた。
Eagles の Timothy B. Schmit は『Africa』や『I Won't Hold You Back』のバック・コーラスに参加。パーカショニストの Lenny Castro は『Rosanna』や『Lovers In The Night』などでコンガを叩き、Porcaro 兄弟の父 Joe Porcaro も『It's A Feeling』や『Afraid Of Love』で様々な楽器を担当した。
また Porcaro 兄弟 の次男で後に David Hungate に代わり TOTO のベーシストになる Mike Porcaro もアルバム『IV』に参加、『Good For You』でチェロを弾いていた。ちなみに Porcaro 3兄弟と父の Joe を含めた4人が参加している TOTO のアルバムはこの『IV』と、10年後の1992年にリリースされた通算8枚目の『Kingdom Of Desire』だけとなっている。
TOTO IV
Rosanna
Make Believe
I Won't Hold You Back
Good For You
It's A Feeling
Afraid Of Love
Lovers In The Night
We Made It
Waiting For Your Love
Africa
初期の AOR なスタイルから、実質的なバンド・リーダー Jeff Porcaro を失って Steve Lukather を中心にしたバンドへと変わり、Bobby Kimball を初めとしたボーカリストの交代も目まぐるしかった。
その時々でリリースされたアルバムにはそれぞれのカラーがあって、TOTO というバンドの持つ多彩な面がいろいろ楽しめた。そんな TOTO が初期の勢いのあるピーク時にリリースしたアルバムが、この1982年にリリースされた通算4枚目のスタジオ・アルバム『IV』だろう。
今までに多くの TOTO のアルバムをこのブログで取り上げてきたが、なかなかこの『IV』を取り上げることができなかった。多くの方がいろいろなコメントを残してきた傑作であることは間違いないし、いろいろなチャートや賞でも数多くの実績を残してきた一枚だ。
グラミー賞だけをみてもこの『IV』は第25回のグラミー賞で6部門で栄誉に輝いた。まず『Rosanna』が最も優れたシングルに贈られる Record of the Year を獲得。アルバム『IV』はその年の最も優れたアルバムである Album of the Year に輝き、『IV』をプロデュースした TOTO は Producer of the Year に選ばれた。
またアルバム『IV』は Best Engineered Recording にも選ばれ、『Rosanna』は Best Instrumental Arrangement Accompanying Vocal と Best Vocal Arrangement For Two Or More Voices というアレンジの部門でも栄誉に輝いた。
全米チャートでアルバム『IV』は最高4位を記録し、1stシングルの『Rosanna』は最高2位、2ndシングルの『Make Believe』は最高30位、3rdシングルの『Africa』は TOTO 唯一の全米 No.1 シングルにもなった。
David Paich がリード・ボーカルを担当する『Africa』は TOTO を代表する曲に成長、TOTO が解散するまで全てのコンサートでプレイされた曲になったが、アルバム『IV』への収録は他の曲と雰囲気が異なることから一時は見送ることも考えられた曲だったらしい。
アルバム『IV』からのシングルは他にも LP 時代にB面冒頭にあった『Afraid Of Love』と『Lovers In The Night』の2曲や、Steve Lukather がリード・ボーカルの『I Won't Hold You Back』がシングル・カットされ、全米シングル・チャートで最高10位を記録した『I Won't Hold You Back』は全米のアダルト・コンテンポラリー・チャートで3週間 No.1 を記録した。
これら以外にも『Waiting For Your Love』もアルバム『IV』からはシングル・カットされ、アルバムに収録された10曲中、実に7曲がアメリカのいろいろなチャートを賑わせた。
シングル『Rosanna』と『Africa』はそれぞれアメリカでゴールド・ディスクを獲得し、アルバム『IV』はアメリカで300万枚以上のセールスをマークし、トリプル・プラティナにも輝いた。
アルバム『IV』はデビュー盤『TOTO』以来の6人のメンバーが作った最後のアルバムで、これ以降 TOTO は多くのメンバー・チェンジを繰返し、アルバムを制作することになる。また、この『IV』には多くの外部ミュージシャンも招かれていた。
Eagles の Timothy B. Schmit は『Africa』や『I Won't Hold You Back』のバック・コーラスに参加。パーカショニストの Lenny Castro は『Rosanna』や『Lovers In The Night』などでコンガを叩き、Porcaro 兄弟の父 Joe Porcaro も『It's A Feeling』や『Afraid Of Love』で様々な楽器を担当した。
また Porcaro 兄弟 の次男で後に David Hungate に代わり TOTO のベーシストになる Mike Porcaro もアルバム『IV』に参加、『Good For You』でチェロを弾いていた。ちなみに Porcaro 3兄弟と父の Joe を含めた4人が参加している TOTO のアルバムはこの『IV』と、10年後の1992年にリリースされた通算8枚目の『Kingdom Of Desire』だけとなっている。
TOTO IV
Rosanna
Make Believe
I Won't Hold You Back
Good For You
It's A Feeling
Afraid Of Love
Lovers In The Night
We Made It
Waiting For Your Love
Africa
2010-12-30 14:38
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コメント(4)
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いや~ついに出ましたね!
あまりにもビッグな作品であるため、ブログで取り上げるのが後回しになる気持ちもわかります。
セールス的にはダントツで、最高傑作の1つであると思いますが、ルカサーが好きな私としては、1st、2ndの方が衝撃が大きく、またお気に入りでもあります。
まあ、みんなが「可愛いね!」ってべた褒めされる4女より、人知れぬ魅力を持っている長女・次女を褒めてあげようと思う親ばかでしょうか・・・・
by seawind335 (2010-12-30 19:50)
「人知れぬ魅力を持っている長女・次女を褒めて…」という気持ち、よくわかります!^^! 四女はチャート面でも売上面でも文句のつけようがないアルバムで、ついつい後にしてきました。
記録だけでもネタが尽きないアルバムで、1曲1曲を聴くごとに当時の状況が鮮明に蘇ってくるアルバムです。B面トップの2曲がライブで続けてプレイされるとたまりません…。^^
by MCMLXV_65 (2010-12-30 20:43)
「Rosanna」「I Won't Hold You Back」「Africa」は、言うまでもなく・・・なんですが、実は私は、「Good For You」「Afraid Of Love~Lovers In The Night」が大好きなんです。
「Ⅳ」発売直後のJapanツアーでも、この2曲は本当にエキサイティングで良いプレイだったと思います。
by seawind335 (2010-12-30 21:04)
おぉ、seawind335さんもB面最初の2曲の流れがお好きなんですねぇ。この2曲でのLukeのギターにはゾクゾクと鳥肌が立つような凄さを感じます。ライブでも盛り上がるシーンですよねぇ!!!
by MCMLXV_65 (2010-12-30 22:06)