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Paul McCartney/『Memory Almost Full』 [CD]

Memory-Almost-Full.jpgPaul McCartney のスタジオ・アルバムとして2005年の『Chaos and Creation in the Backyard』以来となる『Memory Almost Full』は Paul 名義のアルバムでは現時点での最新作だ。そしてこの『Memory Almost Full』は10年前にリリースした『Flaming Pie』以来となる英米双方のアルバム・チャートで上位にランクされ、英5位/米3位をマークして共にゴールド・ディスクにも輝いた。

『Memory Almost Full』がリリースされたのは2007年6月と夏の時期だったが、年の瀬も押し迫った冬に温かい太陽の陽射しを受けながら聴くのにも合っているアルバムだと思う。

Paul はこのアルバムで数曲を除き、ほとんどの楽器を自らでプレイしている。この『Memory Almost Full』を久しぶりに引っ張り出してきたのは、最近スカパー! のミュージック・エアで放送された Paul のスタジオ・ライブもきっかけだった。

この番組は『Chaos and Creation at Abbey Road』というタイトルで2005年6月28日に Abbey Road で収録された約1時間のライブで、『Chaos and Creation in the Backyard』のリリース後に行われた。このライブで Paul はギターやピアノを使い同アルバムに収録された曲や、The Beatles 時代、Wings 時代の曲を披露した。

その後、現時点での Paul の最新作『Memory Almost Full』を久しぶりに聴いてみたが、このアルバムでも Paul のマルチ・プレイヤーぶりは見事で、ツアーのような場所以外で Paul が曲をプレイするには、Paul さえいれば十分その役割を果たせることを披露している。

『Only Mama Knows』や『That Was Me』では Paul 以外のメンバーも参加しているが、そのメンバーもここ最近のツアーで Paul が全幅の信頼を置いているメンバーたちが参加している。

『Memory Almost Full』に収められた13曲(追加ディスク収録曲を除く)は時に1970年代の Wings 時代を感じさせる曲もあり、なかなかいい曲が揃っていると思う。アルバムの後半、Paul の元気なボーカルが聴ける『Vintage Clothes』からは、Paul が得意としているメドレー形式もあり、Paul らしい見せ場もしっかりこのアルバムには収められている。

最近行われているツアーでは『Memory Almost Full』から『Dance Tonight』や『That Was Me』をプレイし、同アルバムからは『Ever Present Past』や『Nod Your Head』という曲もシングル・カットされた。

『Memory Almost Full』は2008年のグラミー賞で Best Pop Vocal Album の候補に挙がり、また『Dance Tonight』は Best Male Pop Vocal Performance の、『Only Mama Knows』は Best Solo Rock Vocal Performance の候補にも挙がった。翌年のグラミー賞でも同アルバムから『That Was Me』が Best Male Pop Vocal Performance の候補に2年続いて挙げられた。

『Memory Almost Full』というタイトルは後に『For My Soulmate LLM』という文字の並べ替えではと話題になった。ちなみに LLM とは Linda Louise McCartney、言うまでもなく Paul と長年連れ添った Linda のイニシャルだ。

Memory-Almost-Full_2CD.jpgMemory Almost Full Memory Almost Full - Paul McCartney
Dance Tonight
Ever Present Past
See Your Sunshine
Only Mama Knows
You Tell Me
Mr. Bellamy
Gratitude
Vintage Clothes
That Was Me
Feet In The Clouds
House Of Wax
The End Of The End
Nod Your Head
【2 CD edition】
In Private
Why So Blue
222
Audio commentary (Paul talks about the music of Memory Almost Full)


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seawind335

リンダが健在だったら、ポールの生み出す音楽も少し違ったものになっていたのかも知れませんね。
リンダに捧げた歌は名曲が多いですから・・・
by seawind335 (2010-12-30 02:04) 

MCMLXV_65

LindaとPaulは本当に仲の良い夫婦でしたよね。このアルバムのタイトルとの関連性は本当に偶然のことだったと思いますが、もしLindaがまだPaulの脇にいたら、優しい曲がまたアルバムに並んでいたと思います。

久しぶりに聴いたアルバムでしたが、Lindaと一緒にプレイしていた頃を思わせる曲もあって楽しめた一枚でした。
by MCMLXV_65 (2010-12-30 02:16) 

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