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Lisa Stansfield/『Lisa Stansfield』 [CD]

新年、あけましておめでとうございます。今年も昨年同様、1日1枚の CD についてツラツラ書いていくことを目標にしていきたいと思います。本年もよろしくお願いします!

Lisa-Stansfield.jpgそして、2011年の最初に選んだ CD は14年前の1997年にリリースされた Lisa Stansfield の通算4枚目のスタジオ・アルバム、タイトルに自身の名を冠した『Lisa Stansfield』。

前作『So Natural』から3年ぶりにリリースされた今作も夫の Ian Devaney が単独プロデュースを務め、Lisa の持つソウルフルなボーカル・スタイルがよく表れたアルバムになっていた。

前作『So Natural』はデビュー時からの勢いに少し陰りも感じられたが、この新作は全英チャートで最高2位をマーク。全米チャートでは最高55位とアルバムとしては奮わなかったが、このアルバムからは4枚のシングルが全米ダンス・チャートで1位を獲得した。

その4枚のシングルの皮切りになったのは、1989年にリリースされたた Lisa の初期の代表曲の1つ『People Hold On』の Bootleg Mix と呼ばれる新たなリミックスで、このリミックスは全英チャートでも最高4位を記録した。この『People Hold On』はニュー・アルバムに収録された14曲とは別にボーナス・トラックというかたちで収録された。

2枚目の全米ダンス・チャート No.1 になった曲は、5度のグラミー受賞アーティスト Barry White の1973年の全米 Top10 ヒット『Never, Never Gonna Give You Up』のカバーだった。全英チャートで最高25位を記録したこの曲で聴かせる Lisa のボーカルのスタイルは Barry ほど豊かな低音はないが、それでも十分女性ボーカルの持つ低音の魅力に溢れた曲に仕上がっていた。

3曲目の全米ダンス・チャート No.1 は新作のトップを飾る『Never Gonna Fall』、そして4曲目は新作の3曲目に配された『I'm Leavin'』だった。

新作『Lisa Stansfield』からはこの4枚のシングル以外にも3曲がシングル・カットされた。『People Hold On』に続く2ndシングルになった『The Real Thing』はこの新作からの事実上の1stシングルで、全英チャートでは最高9位と『People Hold On』に続いて Top10 入りも果たした。

ダンス・チャートを賑わすようなアップ・テンポな曲に混ざって、Lisa のソフトなボーカルが際立つ『Don't Cry For Me』や、ミッド・テンポな『The Line』もシングルに選ばれた。ともにチャート上では大きな動きがなかった2曲だが、Lisa の幅広いボーカル・スタイルが披露された2曲でもあった。

また、アルバム『Lisa Stansfield』にはアメリカ出身のソウル系シンガーソングライター Phyllis Hyman が1979年に全米ディスコ・チャートで最高6位になった『You Know How To Love Me』のカバーも収録されていた。この曲ではホーン・セクションやゴスペル感たっぷりの女性コーラスも導入し、Lisa のソウルフルなボーカルがたっぷり楽しめる曲になっていた。

また、日本盤の『Lisa Stansfield』にはボーナス・トラックとして1970年代に活躍した Player の1978年の全米 No.1 シングル『Baby Come Back』のカバーも収録されていた。アルバム収録が見送られたのは、この類の曲が多すぎると判断されたためだろうか。ここで聴ける Lisa のボーカルもとても楽しそうで、英米でリリースされた『Lisa Stansfield』では聴けないことを残念に思う。

アルバム『Lisa Stansfield』に収録された曲はカバーを除き、ほぼ全ての曲を夫の Ian と Lisa のふたりが中心になって作っていた。唯一の例外は『I Cried My Last Tear Last Night』で、この曲は1980年代の多くの女性アーティストの全米ヒット曲に貢献した Diane Warren が提供した曲だったが、Lisa との相性は今ひとつで、シングルの候補にもならなかった。

Lisa-Stansfield_us.jpgアメリカのダンス・チャートを賑わす曲が多い一方で、Lisa のボーカリストとしての魅力も大いに詰まっているアルバム『Lisa Stansfield』はボーナス・トラックの違いで数種類あるが、『Baby Come Back』が収録されたアルバムが一番のお勧め。このアルバムに限ってはボーナス・トラックに含まれる曲の有無を確認してほしい。なお、冒頭に挙げたジャケットは欧州圏でリリースされた『Lisa Stansfield』で、北米圏ではジャケットが Lisa の顔が大きくアップになった別ジャケットとなっていた。こちらもボーナス・トラックが異なるので注意が必要だ。

Lisa-Stansfield.jpgLisa Stansfield Lisa Stansfield - Lisa Stansfield
Never Gonna Fall
The Real Thing
I'm Leavin'
Suzanne
Never, Never Gonna Give You Up
Don't Cry For Me
The Line
The Very Thought Of You
You Know How To Love Me
I Cried My Last Tear Last Night
Honest
Somewhere In Time
Got Me Missing You
Footsteps
【Bonus Tracks】
Baby Come Back
People Hold On (Bootleg Mix)


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コメント 2

240

明けましておめでとうございます。
早速元旦から1日1枚の精神でアップとはさすがです。
私も自宅へ戻り、新年最初は何にしようかツラツラ考えて、もう1日が過ぎようとしてます(笑)。恐らくもう1,2日過ぎることでしょう。
当方は毎日とは行きませんが、気長にアップするつもりです。
本年もよろしくお願い申し上げます。
by 240 (2011-01-01 17:31) 

MCMLXV_65

240さん、あけましておめでとうございます! 今日の1枚は事前にコレでいこう! と、決めていた1枚だったので少しラクをした1枚でした。^^

久しぶりのご自宅でご検討されている240さんの今年最初の1枚も楽しみにしていますね! こちらこそ、今年もよろしくお願い申し上げます。
by MCMLXV_65 (2011-01-01 18:08) 

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