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Madison Avenue/『The Polyester Embassy』 [CD]

Polyester-Embassy.jpgオーストラリアで Cheyne Coates と Andy Van Dorsselaer のふたりで結成された Madison Avenue が残した唯一のアルバムで、デビュー盤の『The Polyester Embassy』がリリースされたのは2000年の10月だった。このデビュー盤は地元オーストラリアのチャートで最高4位を記録、ARIA公認のプラティナ・ディスクも獲得した。

Madison Avenue の存在を知ったのはデビュー盤からの1stシングル『Don't Call Me Baby』の PV がきっかけで、メルボルンで振付師をしていた Cheyne Coates が自ら PV でも踊る『Don't Call Me Baby』は、そのメロディも、PV も一発で好きになった。

オーストラリアで1999年にリリースされた『Don't Call Me Baby』は国内で20万枚を売上げて全豪チャートで最高2位をマーク。その後、2000年にイギリスでも『Don't Call Me Baby』はシングル・カットされて40万枚のセールスを記録、全英チャートでは見事 No.1 シングルになった。

『Don't Call Me Baby』はアメリカでもリリースされたが総合チャートでは最高88位と奮わず。しかし Dance Music/Club Play のチャートでは No.1 を記録し、Dance Music カテゴリーの Maxi-Singles Sales のチャートでも最高4位を記録した。

Madison Avenue の2ndシングルには『Who The Hell Are You』が選ばれ、この曲は全豪チャートで初の No.1 を記録。全英チャートでも最高10位と好結果を残し、全米の Dance Music/Club Play チャートでは2曲続けて No.1 と、アメリカのダンス系チャートでの人気は引続き好調だった。

そしてオーストラリアでは3rdシングル『Everything You Need』がリリースされ、この曲も全豪チャートでは最高6位と、『The Polyester Embassy』からのシングルは全て Top10 入りを果たした。しかし、英米ではそれ程のヒットに至らず、全英チャートでは最高33位止まり。アメリカの Dance Music/Club Play チャートでも最高24位止まりだった。

アルバムに先行してシングルが話題になった Madison Avenue は当時 CD シングルも手に入れていたが、2000年の秋にデビュー盤『The Polyester Embassy』がリリースされると分かり、デビュー盤はショップに並ぶと即、手に入れた。

『The Polyester Embassy』は男性のバリトンの声が特徴の『This Is Your Introduction』に続いて2ndシングルの『Who The Hell Are You』、1stシングルの『Don't Call Me Baby』が畳みかけるように配され、この3曲の流れで一気に Madison Avenue というユニットの世界に引き込まれた。

『The Polyester Embassy』には3rdシングルの『Everything You Need』も収められていたが、この曲はオーストラリア以外の地域の『The Polyester Embassy』には CD シングルにあった12インチ・バージョンが収録されていた。オーストラリアでリリースされた『The Polyester Embassy』には前2枚のシングルと同じようにオリジナル・ミックスが収められ、12インチ・バージョンはアルバムの最後に他の2曲のリミックス・バージョンと共に収められていた。

3枚のシングルの印象が強烈だったおかげで『The Polyester Embassy』に収められた他の曲はインパクトに欠け、1分少しの短い曲で他の曲を繋ぐ構成も弱かった。シングルの別ミックスの前に置かれた実質『The Polyester Embassy』の最後を締める『'78』は Cheyne のボーカルがほとんどないインストルメンタル曲だが、3枚のシングルを除くとこのアルバムでは好きな曲だった。

Madison Avenue はその後、Cheyne がドラッグやアルコールに溺れ、行動にもその影響が表れるようになり、2003年には解散してしまった。わずか1枚のアルバムと3枚のヒット曲を残しただけの Madison Avenue だが、最初の2枚のシングルが好きだっただけに、もっといい環境に恵まれていればと思うと残念なユニットだった。

Polyester-Embassy.jpgThe Polyester Embassy
This Is Your Introduction
Who The Hell Are You
Don't Call Me Baby
Do You Like What You See
Edible French Chic
Everything You Need
She
It's Alright
It's Very Alright
Fly
'78
Don't Call Me Baby (The Dronez Old School Mix)
Who The Hell Are You (John Course & Andy Van Remix)


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keizology

いやぁ、なつかしい。私がオーストラリアにいた当時はMobyなんかと一緒にDon't call me babyが流行っていてよく聴きました。
彼らが日本のFMラジオでインタビューされていたのも偶然聴いてました。Andyが好きなレコードショップにシドニーのジャズ系のディスクも豊富に置いてある店を挙げていたのを覚えています。
by keizology (2011-01-26 23:09) 

MCMLXV_65

keizologyさん、コメントありがとうございます。『Don't Call Me Baby』がヒットしていた頃をリアルタイムにオーストラリアで体験されていたんですね。残念ながらMadison Avenueはこのアルバム1枚で終わってしまいましたが、PVの内容も好きなバンドでしたね。

また、これからも当ブログをよろしくお願いします!!
by MCMLXV_65 (2011-01-27 00:06) 

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