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Daryl Hall & John Oates/『Looking Back』 [CD]

Looking-Back.jpg2月末に大阪から久々の来日公演を行う Daryl Hall と John Oatesの東京公演は当初、武道館の1回だけだったが東京国際フォーラムでの追加公演も決定した。

Hall & Oates は2009年の暮れに4枚組のキャリアを総括するボックスをリリースしているが、今回の来日に合わせて RCA 移籍後の通算4枚目のアルバム『Daryl Hall & John Oates』から1990年リリースの『Change Of Season』まで14枚のアルバムがリイシューされる。

Hall & Oates のアルバムと一連のヒット曲は洋楽を聴き始めた頃に本当によく聴いたので、今回のリイシューは紙ジャケット仕様であることに加えて2010年のリマスター音源が使われていることもあり、購入をとても悩んでいる。今回のリイシューは Sony からなので、あの大手メーカーと比べても少しだけ安い価格だが、それでもまとめ買いすると3万円を越すちょっとした額になってしまう。

そうこう悩んでいるところに今度はスカパー! のミュージック・エア ch で2003年のニューヨークでのライブが放送され、ますます Hall & Oates 熱がぶり返してしまった。

現在手元にある Hall & Oates の CD は以前に紹介したベスト盤の『Rock 'n Soul Part 1』と前述した1990年リリースの『Change Of Season』。今回のリイシュー対象から外れた1997年の『Marigold Sky』、2003年に日本のみでリリースの『12 Inch Collection』、そして今回取り上げる1991年にイギリスでのみリリースされたベスト盤の『Looking Back』しかない。それだけにオリジナルのアルバムが一気に揃う今回のリイシューは本当に頭を抱えてしまう。

このベスト盤の『Looking Back』は副題で『The Best of Daryl Hall + John Oates』とあるように年代順に Hall & Oates のヒット曲が18曲並び、『Rock 'n Soul Part 1』では1982年のアルバム『H2O』までの曲が対象だったが、『Looking Back』ではそれ以降の3枚のアルバムからもヒット曲が選ばれている。

『She's Gone』は Atlantic 時代のアルバム『Abandoned Luncheonette』からの選曲だが、他の曲は RCA と Arista 在籍時のヒット曲ばかりなので、ほぼ Hall & Oates の代表曲が含まれた1枚モノのベスト盤として『Looking Back』は現時点で文字通りベストな一枚だ。

そんなヒット曲満載の『Looking Back』だが、1976年のアルバム『Bigger Than Both Of Us』からの『Back Together Again』だけはちょっと異質だ。このアルバムからは Hall & Oates の最初の全米 No.1 曲『Rich Girl』があるが、そのシングルのB面に収められていた曲が『Back Together Again』で、John が書いたこの曲では Daryl に負けないソウルフルなボーカルを John が披露している。

他の収録曲はどれもヒット・チャートで聴いたことのある曲ばかりが並んでいる。The Righteous Brothers の1964年の全米 No.1 シングル『You've Lost That Lovin' Feeling』のカバーで最初にボーカルを披露するのはここでも John で、とてもソウルフルに歌い上げている。この曲は『Rich Girl』以来の全米チャート Top20 入りを果たし、最高12位を記録した。

これ以降は全米 No.1 ヒット曲が並び、そのトップを飾る『Kiss On My List』はキーボードの音、中盤のギター・ソロ、ハーモニーのどれをとっても名曲だ。

Paul Young が1985年にカバーをして全米 No.1 になった『Everytime You Go Away』の Hall & Oates のオリジナルはフィリー・ソウルの名曲に挙げてもいい曲で、Ralph Schuckett の弾くオルガンの音色もこの曲の大きな特徴だ。

『Private Eyes』と『I Can't Go For That (No Can Do)』の2曲に余計な言葉はいらないだろう。共に全米 No.1 シングルに輝いた名曲だ。

『Maneater』と『One On One』では Mr. Casual というニックネームの Charlie DeChant が吹くサックス・ソロが大きな特徴になっている。当時のヒット曲はサックスをフューチャーした曲が多かったが、その代表的な存在がこの2曲だ。

『Adult Education』以降の曲は Bob Clearmountain がプロデュースに関わったこともあり楽器の音がとてもクリアで迫力も増した。このベストの終盤にはベースを弾く Tom "T-Bone" Wolk がプロデュースに参加して初期のフィリー・ソウルを彷彿させる曲が選ばれている。

ベスト盤の最後の曲『Starting All Over Again』では再び John のボーカルを聴くこともでき、ベスト盤を締め括るにふさわしい曲になっている。

このベスト盤を聴いて、ますますリイシューされる多くのスタジオ・アルバムが聴きたくなってしまった。今回のリイシューではベスト盤の『Rock 'n Soul Part 1』と2枚のライブ盤もリイシューされる。スカパー! のライブを見た後では最初のライブ盤『Livetime』と、The Temptations のふたりがゲスト参加した『Live at the Apollo』の2枚もますます聴きたくなってしまった。

Looking-Back.jpgLooking Back Looking Back - Daryl Hall & John Oates
She's Gone
Sara Smile
Rich Girl
Back Together Again
You've Lost That Lovin' Feeling
Kiss On My List
Everytime You Go Away
Private Eyes
I Can't Go For That (No Can Do)
Maneater
One On One
Family Man
Adult Education
Out Of Touch
Method Of Modern Love
Everything Your Heart Desires
So Close
Starting All Over Again


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