Madonna/『The Immaculate Collection』 [CD]
Madonna 初のベスト盤『The Immaculate Collection』がリリースされたのは1990年の11月。このベスト盤には1983年の『Holiday』から1990年3月にリリースされた『Vogue』までの15曲が年代順に並べられ、『Justify My Love』と『Rescue Me』の新曲を加えた17曲が収録されていた。
2曲の新曲を除いた15曲はベスト盤収録にあたって全て Shep Pettibone によるリミックスが行われ、シングル・バージョンやアルバム収録バージョンとも違う新たなバージョンがこの『The Immaculate Collection』には収められていた。『Like a Prayer』と『Express Yourself』の2曲は Madonna の新たなコーラスも追加されていた。
この初のベスト盤は全米のセールスだけで1000万枚を突破してダイアモンド・ディスクに選定され、イギリスでの売上げも360万枚以上を記録して女性アーティストとして英国での最多セールスを記録したアルバムにもなった。さらに世界中での売上げも5200万枚に達し、ソロ・アーティストのコンピレーション・アルバムとしては歴代トップの売上げを記録したアルバムにもなっている。
『The Immaculate Collection』は全米チャートでは最高2位と惜しくも No.1 を逃したが、全英チャートでは9週間 No.1 に輝いた。
ベスト盤に収録された2曲の新曲はともにシングル・カットされ、Lenny Kravitz が作詞とプロデュースに関わった『Justify My Love』は歌詞の性的描写や PV が大きな話題になり、MTV からも放送禁止の処分を受けた。それでも『Justify My Love』は Madonna の9曲目の全米 No.1 シングルになり、全英チャートでは最高2位を記録した。
もう1つの新曲『Rescue Me』は1991年2月にシングル・カットされ、全米チャートに15位で初登場した。これは1984年2月に Michael Jackson が『Thriller』で20位に初登場した記録を更新するものだった。その後、全米チャートでは最高9位まで上昇し、全英チャートでは最高3位を記録した。
『The Immaculate Collection』には Q Sound と呼ばれるミックスが行われ、従来のステレオ・サウンドより広い音響的なワイド感があった。この Q Sound が使われたアルバムは他に Paula Abdul の『Spellbound』や Sting の『The Soul Cages』などがあり、左右のステレオ・スピーカーよりさらに外側の位置から音が聴こえてくる感じには時々ドキリとさせられることもあった。
Madonna はこのベスト盤でそれまでの活動に1つの区切りをつけて『Justify My Love』で魅せた新たな方向性を1992年の問題作『Erotica』でさらに推し進めていった。1980年代のポップ・アイコンとしての Madonna が詰まっていた『The Immaculate Collection』では Madonna のボーカリストとしての変化も時代順に並べられた曲を追いかけていくことでよく分かるようになっていた。
既発表曲とのバージョン違いを楽しむのも良いし、Q Sound の立体的な音の広がりに驚くのも良いし、1980年代の一時代を築いた Madonna の変遷をシングルを中心にして楽しむのも良いし、いろいろな楽しみ方ができるベスト盤だ。
The Immaculate Collection
Holiday
Lucky Star
Borderline
Like a Virgin
Material Girl
Crazy For You
Into The Groove
Live To Tell
Papa Don't Preach
Open Your Heart
La Isla Bonita
Like a Prayer
Express Yourself
Cherish
Vogue
Justify My Love
Rescue Me
2曲の新曲を除いた15曲はベスト盤収録にあたって全て Shep Pettibone によるリミックスが行われ、シングル・バージョンやアルバム収録バージョンとも違う新たなバージョンがこの『The Immaculate Collection』には収められていた。『Like a Prayer』と『Express Yourself』の2曲は Madonna の新たなコーラスも追加されていた。
この初のベスト盤は全米のセールスだけで1000万枚を突破してダイアモンド・ディスクに選定され、イギリスでの売上げも360万枚以上を記録して女性アーティストとして英国での最多セールスを記録したアルバムにもなった。さらに世界中での売上げも5200万枚に達し、ソロ・アーティストのコンピレーション・アルバムとしては歴代トップの売上げを記録したアルバムにもなっている。
『The Immaculate Collection』は全米チャートでは最高2位と惜しくも No.1 を逃したが、全英チャートでは9週間 No.1 に輝いた。
ベスト盤に収録された2曲の新曲はともにシングル・カットされ、Lenny Kravitz が作詞とプロデュースに関わった『Justify My Love』は歌詞の性的描写や PV が大きな話題になり、MTV からも放送禁止の処分を受けた。それでも『Justify My Love』は Madonna の9曲目の全米 No.1 シングルになり、全英チャートでは最高2位を記録した。
もう1つの新曲『Rescue Me』は1991年2月にシングル・カットされ、全米チャートに15位で初登場した。これは1984年2月に Michael Jackson が『Thriller』で20位に初登場した記録を更新するものだった。その後、全米チャートでは最高9位まで上昇し、全英チャートでは最高3位を記録した。
『The Immaculate Collection』には Q Sound と呼ばれるミックスが行われ、従来のステレオ・サウンドより広い音響的なワイド感があった。この Q Sound が使われたアルバムは他に Paula Abdul の『Spellbound』や Sting の『The Soul Cages』などがあり、左右のステレオ・スピーカーよりさらに外側の位置から音が聴こえてくる感じには時々ドキリとさせられることもあった。
Madonna はこのベスト盤でそれまでの活動に1つの区切りをつけて『Justify My Love』で魅せた新たな方向性を1992年の問題作『Erotica』でさらに推し進めていった。1980年代のポップ・アイコンとしての Madonna が詰まっていた『The Immaculate Collection』では Madonna のボーカリストとしての変化も時代順に並べられた曲を追いかけていくことでよく分かるようになっていた。
既発表曲とのバージョン違いを楽しむのも良いし、Q Sound の立体的な音の広がりに驚くのも良いし、1980年代の一時代を築いた Madonna の変遷をシングルを中心にして楽しむのも良いし、いろいろな楽しみ方ができるベスト盤だ。
The Immaculate Collection
Holiday
Lucky Star
Borderline
Like a Virgin
Material Girl
Crazy For You
Into The Groove
Live To Tell
Papa Don't Preach
Open Your Heart
La Isla Bonita
Like a Prayer
Express Yourself
Cherish
Vogue
Justify My Love
Rescue Me
2011-02-16 15:00
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