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The Rolling Stones/『Singles 1963-1965』 [CD]

Singles-1963-1965.jpg最近リイシュー・プロジェクトが盛んな The Rolling Stones が今度は『CD Singles (1971-2006)』なるボックス・セットをリリースすると発表した。詳しくは The Rolling Stones の公式サイトをご覧頂くとして、この45枚の CD がセットになったボックスは未 CD 化の曲が多く含まれ、ちょっとした注目の存在になっている。

そもそも The Rolling Stones のシングルは2004~05年に ABKCO レーベルから1960年代のシングルを3つのボックスに分けてリリースされた。さらに遡って1989年にもやはり1960年代のシングルを3枚の CD に収めた『Singles Collection: The London Years』というボックスがリリースされている。

1970年代に自らのレーベル Rolling Stones Records が設立されるまでのアルバムやシングルは様々なかたちでリリースされ、今回紹介する『Singles 1963-1965』に収録された曲の多くも過去に違うかたちでリリースされていた。

そんな中『Singles 1963-1965』にある3枚の CD は今までになかなか復刻されなかった珍しいアルバムで、『Singles 1963-1965』というボックスの価値をちょっとだけ高める存在だった。

The-Rolling-Stones-EP.jpg1枚目は『The Rolling Stones』というタイトルで1964年にリリースされた4曲入りの EP で、ここには4曲の R&B のカバーが収録されていた。オリジナルの EP はリリース当時に全英チャートで No.1 になっていたが、ここに収められた4曲はイギリス以外の地域ではバラバラのかたちでしか聴くことができなかった。

Five-by-Five.jpg2枚目は『Five By Five』というやはり1964年にリリースされた5曲入りの EP で、このタイトルはアメリカ盤『12×5』の元にもなった。アメリカの Chess Studio でレコーディングされたこの5曲はデビュー・アルバム『The Rolling Stones』に続いてリリースされ、全英チャートでは EP 盤『The Rolling Stones』に続いて No.1 になった。

Got-Live-If-You-Want-It!.jpgそして3枚目は『got LIVE if you want it!』という6曲入りのライブ盤で、後にアルバムとしてリリースされた『Got Live If You Want It!』とは全く内容の異なる EP で、1965年の英国ツアーから選ばれた6曲入りの EP は The Rolling Stones として初のライブ盤でもあった。ここにある6曲はアメリカではこの頃リリースされた3枚のアルバムに分けて収録され、まとめて聴ける機会が久しくなかった。ちなみにこの EP 盤も全英チャートで No.1 を記録した。

この3枚の EP の復刻があったため『Singles 1963-1965』は、後にリリースされた同形態の2つのボックス『1965-1967』と『1968-1971』より少しだけ稀少価値があった。

この3つのボックスにある CD は通常の CD と異なり両面が真っ黒な CD で、レーベル面はアナログ盤を模した溝が刻まれていた。さらに初期のシングル盤は当時ジャケット・スリーブがなかったので、いわゆるカンパニー・スリーブと呼ばれる簡素なモノに収められていたが、そのカンパニー・スリーブも簡易なつくりながら再現されていた。

EP 盤の復刻 CD には4~6曲が収められていたが他の CD は僅か2曲しかなく、1枚1枚を取替えながら聴くのはとても面倒に思えたが、PC に取り込んでしまえば約80分弱のアルバムのように聴けるので、それ程面倒にも感じなかった。

先日の Grammy 賞で Mick Jagger は Solomon Burke のヒット曲『Everybody Needs Somebody To Love』を披露したが、この曲も『Singles 1963-1965』の『got LIVE if you want it!』で聴くことができる。4月にリリースされる『CD Singles (1971-2006)』も PC に全て取込み一気に聴くのもいいだろうし、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代のシングルに分けて一気に聴いてみるのも面白いかもしれない。

Singles-1963-1965.jpgSingles 1963-1965 Singles 1963-1965 - The Rolling Stones
【Disc 1】
Come On (Chuck Berry)
I Want To Be Loved (Willie Dixon)
【Disc 2】
I Wanna Be Your Man (John Lennon/Paul McCartney)
Stoned (Nanker Phelge)
【Disc 3 - The Rolling Stones】
Bye Bye Johnny (Chuck Berry)
Money (Berry Gordy Jr./Janie Bradford)
You Better Move On (Arthur Alexander)
Poison Ivy (Jerry Leiber/Mike Stoller)
【Disc 4】
Not Fade Away (Norman Petty/Charles Hardin)
Little By Little (Nanker Phelge/Phil Spector)
【Disc 5】
It's All Over Now (Bobby Womack/Shirley Jean Womack)
Good Times, Bad Times
【Disc 6 - Five By Five】
If You Need Me (Robert Batemen/Wilson Pickett)
Empty Heart (Nanker Phelge)
2120 South Michigan Avenue (Nanker Phelge)
Confessin' The Blues (Walter Brown/Jay McShann)
Around and Around (Chuck Berry)
【Disc 7】
Tell Me
I Just Want To Make Love To You (Willie Dixon)
【Disc 8】
Time Is On My Side (Norman Meade)
Congratulations
【Disc 9】
Little Red Rooster (Willie Dixon)
Off The Hook
【Disc 10】
Heart Of Stone
What a Shame
【Disc 11】
The Last Time
Play With Fire (Nanker Phelge)
【Disc 12 - got LIVE if you want it!】
We Want The Stones (Nanker Phelge)
Everybody Needs Somebody To Love (Solomon Burke/Bert Russell/Jerry Wexler)
Pain In My Heart (Naomi Neville)
Route 66 (Bobby Troup)
I'm Moving On (Hank Snow)
I'm Alright


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