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Earth, Wind & Fire/『I AM』 [CD]

I-Am.jpgこの1979年にリリースされた Earth, Wind & Fire のスタジオ・アルバム『I AM』は初めて買った Earth, Wind & Fire のレコードで、それこそ擦り切れるほどターンテーブルに乗せて聴いたアルバムだった。

この頃、家にあったステレオは FM チューナーとカセットデッキ、レコード・プレーヤーが一体となったいわゆるモジュラー・ステレオと呼ばれたもので、この『I AM』に収録された曲はダイナミック・レンジが広くて2曲目の『Can't Let Go』などで針飛びを起こしてしまい、針圧調整なんてことを初めて経験して聴いたアルバムでもある。

Earth, Wind & Fire の曲は当時、この前のスタジオ・アルバム『All 'n All』にある『Fantasy』や、ベスト盤『The Best of Earth, Wind & Fire, Vol. 1』に収録された『September』が FM 局で大量に流れていて、この『I AM』からも The Emotions をフューチャーした『Boogie Wonderland』が大量オンエアされていた。

『All 'n All』と『I AM』の2枚のスタジオ・アルバムではジャケット・デザインが長岡秀星のイラストという共通点はあったが、そこに収録されたサウンドには大きな違いがあり、『All 'n All』までの Earth, Wind & Fire はベスト盤のリリースで一区切りをつけたかのようだった。

『I AM』に収められた曲はよりポップなサウンドへと変り、曲作りの面では David Foster が全9曲中6曲に関わり、中でも3曲目の『After The Love Has Gone』は米2位/英4位を記録。この曲はさらに Jay Graydon と Chicago の Bill Champlin のふたりが制作に関わり、Earth, Wind & Fire の曲が大きくポップの世界にアピールした曲だった。

『After The Love Has Gone』は Grammy 賞で Best R&B Vocal Performance By A Duo, Group Or Chorus に選ばれ、Record Of The Year の候補にも挙げられた。

Earth, Wind & Fire の曲に欠かせないホーン・セクションもこの『I AM』では大々的にフューチャーされ、Jerry Hey のアレンジは1曲目の『In The Stone』から冴えまくり、LP のB面終盤に配されたインストルメンタルの『Rock That!』では David Foster のアレンジしたストリングスと共に『I AM』のハイライトになっていた。

『I AM』では『Boogie Wonderland』の存在も忘れられないが、この曲はあまりにもディスコを意識した曲で、The Emotions の女性ボーカルが強調されていたことから Earth, Wind & Fire の曲というより The Emotions のディスコ・ヒット曲という印象が強い。だが、個人的にはこの曲があるから『I AM』というアルバムが好きな理由でもあった。

『I AM』からの1stシングルに選ばれた『Boogie Wonderland』は米6位/英4位のヒットを記録し、Billboard 誌の Hot R&B/Hip-Hop Songs では最高2位まで上昇。ミリオン・セラーも記録して Grammy 賞では Best Disco Recording の候補にもなった。

この『I AM』には TOTO のメンバーも参加していて Steve Porcaro がシンセサイザーのプログラムで貢献、インストルメンタルの『Rock That!』で聴けるギター・ソロは Steve Lukather が弾いているらしい。また現在 CD で聴ける『I AM』には3曲のボーナス曲があり、その中の『Diana』では David Paich がキーボードで参加しているという。

『I AM』には『黙示録』という邦題が当時つけられていた。オリジナルの原題『I AM』も収録された9曲のタイトルと違うものだったが、邦題もジャケットのアートワークと併せてこのアルバムを神秘的なものにしていて、アルバムを聴く前からワクワクした想いがある。

I-Am.jpgI AM
In The Stone
Can't Let Go
After The Love Has Gone
Let Your Feelings Show
Boogie Wonderland (featuring The Emotions)
Star
Wait
Rock That!
You And I
【Bonus Tracks】
Diana
Dirty (Interlude)
Dirty (Junior's Juke)


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