Lita Ford／『The Best of Lita Ford』

昨年の今頃、このブログで女性だけのロック・バンドを描いた映画『The Runnaways』を取り上げたが、そのバンドの中でリード・ギターを担当していたのが Lita Ford だった。The Runnaways の解散後、最もソロで成功したのが Joan Jett であれば、容姿が最も変わったと思えたのが Lita だった。

Lita のソロ活動は1983年にアルバム『Out For Blood』でスタート。The Runnaways 時代より過激なコスチュームのジャケット『Out For Blood』からはタイトル曲がシングル・カットされたが、アルバムと共にチャート入りは果たせなかった。

1984年には2ndアルバム『Dancin' On The Edge』をリリース。シングルが3枚カットされたが、その中の『Gotta Let Go』が全英チャートで最高94位、アルバムは英96位/米66位にランクされるにとどまった。

それから4年後の1988年、ファースト・ネームの Lita をタイトルにした3rdアルバムをリリース。ここからは1stシングルの『Kiss Me Deadly』が全米チャート最高12位まで駆け上がるヒットを記録。2ndシングルの『Back To The Cave』も全米ロック系チャートで最高22位を記録した。

さらにアルバム『Lita』からは Ozzy Osbourne がライターにあり、Lita とボーカルを分け合う『Close My Eyes Forever』がリリースされ、全米チャートで最高8位を記録。アメリカでは50万枚以上のセールスを記録してゴールド・ディスクも獲得した。

さらにもう1枚のシングル『Falling In And Out Of Love』もカットしたアルバム『Lita』は、全米チャートで最高29位をマークし、売上も100万枚を突破してプラティナ・ディスクに輝いた。全英チャートでも最高58位を記録と、1983年のソロ活動開始以来の最大のヒットをアルバム、シングルともに記録した。

それ以降もアルバムが1990年に『Stiletto』、1991年に『Dangerous Curves』がリリースされ、『Stiletto』からはシングル『Hungry』が全米ロック系チャートで最高14位を、『Dangerous Curves』からはシングル『Shot Of Poison』が同チャートで最高21位をマークしたが、人気は次第に下降していった。

その後、1992年にソロ活動を集約したベスト盤の『The Best of Lita Ford』をリリース。ここには3rdアルバム『Lita』から3枚のシングルが収録され、続く『Stiletto』からは3曲、『Dangerous Curves』からは4曲が取り上げられた。

『Lita』以前の2枚のアルバムからは『Dancin' On The Edge』からのシングル『Gotta Let Go』だけがこのベスト盤には収録された。

1995年のアルバム『Black』を最後に Lita の音楽活動が暫く途絶え、ベスト盤やライブ盤のリリースがあった程度だった。だが、2009年に通算7枚目のアルバム『Wicked Wonderland』が久々にリリースされ、アメリカのインディ・チャートで最高38位にランクされた。

The Runnaways の元メンバーの中では Joan に次いで音楽活動の多い Lita。The Runnaways の活動が映画された中、また新たな活動を Joan と共に期待したいひとりだ。

The Best of Lita Ford
What Do Ya Know About Love?
Kiss Me Deadly
Shot Of Poison
Hungry
Gotta Let Go
Close My Eyes Forever
Larger Than Life
Only Women Bleed
Playin' With Fire
Back To The Cave
Lisa

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