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Beady Eye/『Different Gear, Still Speeding』 [CD]

Different-Gear.jpgこの Beady Eye というバンドは周知のとおり、Oasis から Noel Gallagher を除いたメンバー4人で構成されたバンドで、当初は正直なところ、2月末にリリースされたデビュー盤『Different Gear, Still Speeding』に惹かれるものはなかった。

しかし、先日ロンドンで開催された Japan Disaster Benefit Gig ではこのデビュー盤から1曲目の『Four Letter Word』がオープニングに選ばれた以降9曲がプレイされ、そのどれもがいい曲だった。

特に『Four Letter Word』はこの夜のトリを務めるバンドに相応しいイントロの曲で、現地 FM 局で生中継された O2 Academy Brixton の雰囲気からは、この Gig を企画した Liam Gallagher の登場を待ち侘びていた会場の興奮が伝わってきた。

『Different Gear, Still Speeding』からは昨年暮れと今年早々にプロモーション用シングルとして『Bring The Light』と『Four Letter Word』の2曲がシングル・カットされたが、『Bring The Light』にはそれ程響いてくるものがなかった。『Four Letter Word』も『Bring The Light』の印象がそれ程なかったので、正直あまり注目していなかった。

そして公式なデビュー・シングルの『The Roller』にもピンと来なかったので、「Noel が抜けた Beady Eye はメロディが弱いなぁ」とも感じていた。

そんな折、Liam が主導して行われた今回の Gig でプレイされたこのデビュー盤からの曲は会場の盛り上がりもあったと思うが、1曲目の『Four Letter Word』からガツンと訴えてくるものがあり、プロモーションで聴き慣れた『Bring The Light』もこのライブでは全く違う曲のように聴こえた。

その Gig で「日本にいるみんなへ」と前置きして始めた『Kill For A Dream』では、それまでにヒートアップした熱気を少し冷ますかのように歌う Liam のボーカルにもグッときてしまった。

『Kill For A Dream』の前にプレイした『Standing On The Edge Of The Noise』では Liam のボーカルも熱く、Gem Archer と Andy Bell のギターも派手にフューチャーされていたので、余計に『Kill For A Dream』との温度差を感じたのかもしれない。

この Gig は30分あまりで9曲をプレイと、少し飛ばしているようにも感じられたが、終盤にはデビュー盤の最後を飾る6分超の『The Morning Son』をプレイし、その後は2曲のカバー、1990年代に英国圏で活動した World Of Twist の『Sons Of The Stage』と The Beatles の『Across The Universe』をプレイしてこの夜の Beady Eye のステージは終わった。

Across-The-Universe.jpg『Sons Of The Stage』はデビュー盤の日本版にボーナス曲で追加され、この Gig の前日にレコーディングされた『Across The Universe』は期間限定のシングルとしてリリースされて、売上げの全ては British Red Cross Japan Tsunami Appeal に寄付されるそうだ。

先の Gig を聴いて改めて『Different Gear, Still Speeding』を最初から最後まで聴いてみたが、その Gig でプレイされなかった『For Anyone』と『The Beat Goes On』の2曲もいい曲だった。

Oasis 時代は曲のクレジットに個人名義が多かったが、この『Different Gear, Still Speeding』ではドラムの Chris Sharrock を除く3人の連名でクレジットされ、こんなところにも兄 Noel がいた Oasis との違いを Liam は意識しているかのように感じた。

ライブを聴いて改めて印象の変わった Beady Eye だが、ライブを数多くこなすことで、この先どのような曲がこの3人で作られるのか、とても楽しみだ。

Different Gear, Still Speeding Different Gear Still Speeding - Beady Eye
Different-Gear.jpgFour Letter Word
Millionaire
The Roller
Beatles And Stones
Wind Up Dream
Bring The Light
For Anyone
Kill For A Dream
Standing On The Edge Of The Noise
Wigwam
Three Ring Circus
The Beat Goes On
The Morning Son
タグ:2011 BEADY EYE


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