Paul & Linda McCartney/『RAM』 [CD]
Paul McCartney Archive Collection の第3弾は2011年々末にリリース予定と一部では噂され、そのラインアップには1971年に Paul と Linda の名義でリリースされた『RAM』と、1975年に Wings 名義でリリースした『Venus And Mars』の2枚が挙がっている。
1971年は『RAM』のセッションでレコーディングされた『Another Day』がまず2月にシングル・カットされて英2位/米5位を、オーストラリアとフランスで No.1 を記録した。(先日記した『McCartney (Deluxe Edition)』の中で『Another Day』もボーナスに含めては…と記したが、リリース時期など考えれば『RAM』のボーナス曲とみなすのが正しかった)
そして、その年の5月にリリースされたアルバムがこの『RAM』で、このアルバムに収録された半分の曲が Paul と Linda のふたりで書いた曲になっていた。
前作『McCartney』では Paul がひとりで全ての楽器をプレイしてほとんどの曲を作っていたが、『RAM』では Linda が曲作りやコーラスに参加し、さらに外部ミュージシャンもギターに David Spinozza と Hugh McCracken が、ドラムに Denny Seiwell が起用され、『Uncle Albert/Admiral Halsey』では Marvin Stamm がホルンを吹いていた。
そして Denny Seiwell はこの後 Wings の初代ドラマーとして Paul や Linda たちと活動を共にしていくことにもなった。
シンプルな曲が多かった『McCartney』から一転、バンドを意識した曲が多くなった『RAM』では『Smile Away』や『Monkberry Moon Delight』『Eat At Home』といった軽快な曲が増えた。一方で『Uncle Albert/Admiral Halsey』や『Long Haired Lady』という Paul らしいソフトな曲もあった。
歌詞の内容から『Too Many People』や『Dear Boy』では John Lennon を、『3 Legs』では The Beatles のことを歌った(皮肉った?)とも言われ、そういう噂も『RAM』というアルバムの話題になった。これに呼応するかのように、John は1971年9月にリリースしたアルバム『Imagine』で『How Do You Sleep?』という曲で Paul に反応し、『RAM』のジャケットをパロディした画像も『Imagine』の中にはあった。
1971年のリリース当時は『RAM』も『McCartney』と同じくメディアから叩かれたアルバムだったが、年が経つに連れてその評価は全く反対の内容になり、一部では Paul のソロでは屈指のアルバムと評するメディアも今ではある。
『RAM』は全英チャートで No.1 を記録し、全米チャートでも最高2位を記録。『RAM』からのシングルは英米で違う曲が選ばれ、イギリスでは『The Back Seat Of My Car』が最高39位に、アメリカでは『Uncle Albert/Admiral Halsey』が選ばれて、アルバムと同じくチャートのトップに立った。
日本やドイツ、アイルランドではこの2曲以外の『Eat At Home』が選ばれ、アイルランドでは最高7位を記録した。
この『RAM』もリマスターが施されると『McCartney』と同じく低音がしっかりとなり、目の前にぱぁ~っと広がるようなクリア感が甦ってくるのではないだろうか。また『RAM』のセッションではオリジナルの12曲以外に未発表曲も多いと聞くので、こちらもどんな曲が明らかになるのか、今から楽しみだ。
RAM
Too Many People
3 Legs
Ram On
Dear Boy
Uncle Albert/Admiral Halsey
Smile Away
Heart Of The Country
Monkberry Moon Delight
Eat At Home
Long Haired Lady
Ram On
The Back Seat Of My Car
1971年は『RAM』のセッションでレコーディングされた『Another Day』がまず2月にシングル・カットされて英2位/米5位を、オーストラリアとフランスで No.1 を記録した。(先日記した『McCartney (Deluxe Edition)』の中で『Another Day』もボーナスに含めては…と記したが、リリース時期など考えれば『RAM』のボーナス曲とみなすのが正しかった)
そして、その年の5月にリリースされたアルバムがこの『RAM』で、このアルバムに収録された半分の曲が Paul と Linda のふたりで書いた曲になっていた。
前作『McCartney』では Paul がひとりで全ての楽器をプレイしてほとんどの曲を作っていたが、『RAM』では Linda が曲作りやコーラスに参加し、さらに外部ミュージシャンもギターに David Spinozza と Hugh McCracken が、ドラムに Denny Seiwell が起用され、『Uncle Albert/Admiral Halsey』では Marvin Stamm がホルンを吹いていた。
そして Denny Seiwell はこの後 Wings の初代ドラマーとして Paul や Linda たちと活動を共にしていくことにもなった。
シンプルな曲が多かった『McCartney』から一転、バンドを意識した曲が多くなった『RAM』では『Smile Away』や『Monkberry Moon Delight』『Eat At Home』といった軽快な曲が増えた。一方で『Uncle Albert/Admiral Halsey』や『Long Haired Lady』という Paul らしいソフトな曲もあった。
歌詞の内容から『Too Many People』や『Dear Boy』では John Lennon を、『3 Legs』では The Beatles のことを歌った(皮肉った?)とも言われ、そういう噂も『RAM』というアルバムの話題になった。これに呼応するかのように、John は1971年9月にリリースしたアルバム『Imagine』で『How Do You Sleep?』という曲で Paul に反応し、『RAM』のジャケットをパロディした画像も『Imagine』の中にはあった。
1971年のリリース当時は『RAM』も『McCartney』と同じくメディアから叩かれたアルバムだったが、年が経つに連れてその評価は全く反対の内容になり、一部では Paul のソロでは屈指のアルバムと評するメディアも今ではある。
『RAM』は全英チャートで No.1 を記録し、全米チャートでも最高2位を記録。『RAM』からのシングルは英米で違う曲が選ばれ、イギリスでは『The Back Seat Of My Car』が最高39位に、アメリカでは『Uncle Albert/Admiral Halsey』が選ばれて、アルバムと同じくチャートのトップに立った。
日本やドイツ、アイルランドではこの2曲以外の『Eat At Home』が選ばれ、アイルランドでは最高7位を記録した。
この『RAM』もリマスターが施されると『McCartney』と同じく低音がしっかりとなり、目の前にぱぁ~っと広がるようなクリア感が甦ってくるのではないだろうか。また『RAM』のセッションではオリジナルの12曲以外に未発表曲も多いと聞くので、こちらもどんな曲が明らかになるのか、今から楽しみだ。
RAM
Too Many People
3 Legs
Ram On
Dear Boy
Uncle Albert/Admiral Halsey
Smile Away
Heart Of The Country
Monkberry Moon Delight
Eat At Home
Long Haired Lady
Ram On
The Back Seat Of My Car
2011-06-25 20:11
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)▲ページトップ▲
コメント 0