Paul McCartney/『True All The Best!』 [いろいろと…]
前回紹介した Waterspout さん選曲による『True Wingspan』が Wings 時代の曲を集めた2枚組だったのに対して、今回紹介する『True All The Best!』は Paul McCartney のソロ時代の曲が詰まった2枚組になっている。
元となった1987年のベスト盤『All The Best!』はイギリスとアメリカで選曲が異なっていたが、ともに1枚の CD に17曲が収められていた。
この1987年にリリースされた『All The Best!』は1986年リリースのスタジオ・アルバム『Press To Play』から現時点での最新スタジオ・アルバム『Memory Almost Full』に至るまで約20年の Paul の曲がなかったが、Waterspout さん選曲による『True All The Best!』ではその欠けていた20年の間の曲もフォローする内容になっている。
『True All The Best!』の選曲のポイントは Waterspout さんのページに詳しい解説があるので、そちらをご覧頂ければと思うが、基本的には『True Wingspan』と同じコンセプトで、Wings としての曲を除く Paul のソロ活動で作られた曲がその対象になっている。
ただ例外があり、『Coming Up』と『Maybe I'm Amazed』の2曲は Wings としてのライブ・バージョンを『True Wingspan』で取り上げているので、この2曲だけは『True All The Best!』の対象から外れている。
Wings としてのアルバムがライブ盤も含めて9枚だったのに対して、Paul のソロ時代のスタジオ・アルバムは『McCartney』から『Memory Almost Full』まで15枚、ライブ盤は2種類ある『Tripping The Live Fantastic』など7枚あり、全部で22枚にもなる。(ライブ盤は『Unplugged (The Official Bootleg)』も含めて)
『True All The Best!』では15枚のスタジオ・アルバムから最低1曲が必ず選ばれ、ライブ盤からは『Tripping The Live Fantastic』からのみ『Birthday』が選ばれている。
『All The Best!』に収録されなかった『Press To Play』以降のスタジオ・アルバムからは22曲が選ばれ、それ以前のアルバムからは15曲と少なめだったが、『Press To Play』より前の曲には Wings 時代の曲がありそれは今回含まないので、この配分も妥当なとこだろう。
また、アルバム以外のシングル曲も7曲が選ばれ、『True All The Best!』には全部で44曲ものボリュームになったが、2枚の CD に収まるよう時間配分も緻密に計算されている。この点での苦労も Waterspout さんのページに詳しい解説があるので、ぜひご覧になってほしい。
この『True All The Best!』も手元にあるアルバムを使ってプレイリストを作ってみたが、今回も『Spies Like Us』の1曲がなかった。またシングル・バージョンの幾つかもなかったが、こちらはアルバム・バージョンでなんとか代用できた。
『True Wingspan』では Paul 以外にボーカルの曲もあったが、この『True All The Best!』は全て Paul がボーカル。こうして数々のヒット曲、隠れたアルバムの名曲を聴くと本当に Paul はバラエティ豊かな曲を作ってきたことに改めて気づかされる。
そんな『True All The Best!』だが、唯一残念な点があった。それは最新の『Memory Almost Full』にある曲と、例えば旧盤『Pipes Of Peace』にある曲で音圧の差が大きく、Disc 1 の8曲目『Pipes Of Peace』と9曲目の『Dance Tonight』では後者の音量の大きさには驚いてしまった。
『Pipes Of Peace』を含む数枚のアルバムは1990年頃に購入したアルバムなので現行の CD と比べるととても音圧が低く、約20年前の CD と現在の CD にある曲を混在させるとこんな弊害があるのかという点も今回改めて知った。
『True Wingspan』で『Band on the Run』の曲だけは2010年にリイシューされたリマスター盤を使ったが、他の CD は全て1990年代の同時期に揃えたので『True All The Best!』のような音圧の差を気にすることはなかった。
この点が唯一の欠点だが、それも1970年から現在に至るまでの Paul の代表曲が約2時間半にまとめられていることを思えば些細なこと。この『True All The Best!』も作ってから2日に一度は聴く最近のヘビーローテーションになっている。
【Disc 1】 01.My Brave Face 02.Say Say Say 03.Another Day 04.Ever Present Past 05.Young Boy 06.Hope Of Deliverance 07.Take It Away (Single Version) 08.Pipes Of Peace (Edit Version) 09.Dance Tonight 10.Ebony And Ivory 11.Once Upon A Long Ago (Long Version) 12.Waterfalls 13.No Other Baby 14.Fine Line 15.Uncle Albert/Admiral Halsey 16.This One 17.Spies Like Us (DJ mix) 18.Press (video edit) 19.Put It There 20.Wonderful Christmastime 21.No More Lonely Nights (Single Version) | 【Disc 2】 01.Figure Of Eight (7" Version) 02.Here Today 03.Only Mama Knows 04.Driving Rain 05.Temporary Secretary 06.Off The Ground (Single Mix) 07.Heart Of The Country 08.Every Night 09.Calico Skies 10.Junk 11.Wanderlust 12.So Bad 13.The Back Seat Of My Car 14.Run Devil Run 15.Follow Me 16.Kicked Around No More 17.Love Come Tumbling Down 18.Loveliest Thing 19.Don't Get Around Much Anymore 20.Birthday (live) 21.Tough On A Tightrope 22.Only Love Remains (Single Version) 23.This Never Happened Before |
元となった1987年のベスト盤『All The Best!』はイギリスとアメリカで選曲が異なっていたが、ともに1枚の CD に17曲が収められていた。
この1987年にリリースされた『All The Best!』は1986年リリースのスタジオ・アルバム『Press To Play』から現時点での最新スタジオ・アルバム『Memory Almost Full』に至るまで約20年の Paul の曲がなかったが、Waterspout さん選曲による『True All The Best!』ではその欠けていた20年の間の曲もフォローする内容になっている。
『True All The Best!』の選曲のポイントは Waterspout さんのページに詳しい解説があるので、そちらをご覧頂ければと思うが、基本的には『True Wingspan』と同じコンセプトで、Wings としての曲を除く Paul のソロ活動で作られた曲がその対象になっている。
ただ例外があり、『Coming Up』と『Maybe I'm Amazed』の2曲は Wings としてのライブ・バージョンを『True Wingspan』で取り上げているので、この2曲だけは『True All The Best!』の対象から外れている。
Wings としてのアルバムがライブ盤も含めて9枚だったのに対して、Paul のソロ時代のスタジオ・アルバムは『McCartney』から『Memory Almost Full』まで15枚、ライブ盤は2種類ある『Tripping The Live Fantastic』など7枚あり、全部で22枚にもなる。(ライブ盤は『Unplugged (The Official Bootleg)』も含めて)
『True All The Best!』では15枚のスタジオ・アルバムから最低1曲が必ず選ばれ、ライブ盤からは『Tripping The Live Fantastic』からのみ『Birthday』が選ばれている。
『All The Best!』に収録されなかった『Press To Play』以降のスタジオ・アルバムからは22曲が選ばれ、それ以前のアルバムからは15曲と少なめだったが、『Press To Play』より前の曲には Wings 時代の曲がありそれは今回含まないので、この配分も妥当なとこだろう。
また、アルバム以外のシングル曲も7曲が選ばれ、『True All The Best!』には全部で44曲ものボリュームになったが、2枚の CD に収まるよう時間配分も緻密に計算されている。この点での苦労も Waterspout さんのページに詳しい解説があるので、ぜひご覧になってほしい。
この『True All The Best!』も手元にあるアルバムを使ってプレイリストを作ってみたが、今回も『Spies Like Us』の1曲がなかった。またシングル・バージョンの幾つかもなかったが、こちらはアルバム・バージョンでなんとか代用できた。
『True Wingspan』では Paul 以外にボーカルの曲もあったが、この『True All The Best!』は全て Paul がボーカル。こうして数々のヒット曲、隠れたアルバムの名曲を聴くと本当に Paul はバラエティ豊かな曲を作ってきたことに改めて気づかされる。
そんな『True All The Best!』だが、唯一残念な点があった。それは最新の『Memory Almost Full』にある曲と、例えば旧盤『Pipes Of Peace』にある曲で音圧の差が大きく、Disc 1 の8曲目『Pipes Of Peace』と9曲目の『Dance Tonight』では後者の音量の大きさには驚いてしまった。
『Pipes Of Peace』を含む数枚のアルバムは1990年頃に購入したアルバムなので現行の CD と比べるととても音圧が低く、約20年前の CD と現在の CD にある曲を混在させるとこんな弊害があるのかという点も今回改めて知った。
『True Wingspan』で『Band on the Run』の曲だけは2010年にリイシューされたリマスター盤を使ったが、他の CD は全て1990年代の同時期に揃えたので『True All The Best!』のような音圧の差を気にすることはなかった。
この点が唯一の欠点だが、それも1970年から現在に至るまでの Paul の代表曲が約2時間半にまとめられていることを思えば些細なこと。この『True All The Best!』も作ってから2日に一度は聴く最近のヘビーローテーションになっている。
2011-07-06 11:32
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